アシスタントディレクター(AD)の苦労と残業・休日

職業:アシスタントディレクター

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ADで一番大変なのは過剰な業務量

 多くの現役アシスタントディレクターが、一番辛いことに「連日帰宅できないほどの殺人的な業務量」をあげているほど、常に減ることのない過剰労働の中で勤めているのが、アシスタントディレクターという職業です。

 

ADという業務内容からの苦労

 アシスタントディレクターは通常の業務量が多いことに加え、突然のトラブル対応を常に構えている必要があるため、365日24時間仕事待機状態でなければなりません。

 

 担当番組企画にディレクターやプロデューサーは複数人いても、おそらくアシスタントディレクターは一人しかいませんので、急きょ仕事以外の外せない用事が発生しても、代理を務める人を見つけることは大変難しいです。

 

 仕事内容も単純なルーティン業務ではなく履歴を全て把握していなければ手が出せないものばかりです。従って、多くの仕事を並行で進行していたアシスタントディレクターが抜けてしまうことは、番組制作そのものに大きな穴を空けてしまうことになります。

 

 この状況を最も理解しているのは、もちろん直接業務を抱えているアシスタントディレクター本人です。責任感のあるアシスタントディレクターなら、自分の代わりがいないこと、休むことで空中に浮いてしまう仕事の行方が心配になり、快く休むことはできないことでしょう

 

ADはいかにプライベート時間を守られるか

 帰れない、休みが取れないほどの業務量は、プライベートが一切存在しなくなることに繋がります。番組制作の進行度合いに関係なく、いつ、どのタイミングで急ぎの案件を頼まれるか分かりませんので(ディレクターとプロデューサーですら、業務発生は予測できません)、プライベートの予定を前もって組むことはほぼ不可能になります。

 

 人間としての基本的な睡眠時間の確保でさえ難しい状況の中で、美容室やネイルショップにいく時間をつくることは贅沢になり、連休はとても考えられません。自分自身の全ての時間を、番組制作と現場のために投げられる覚悟と想いがある人なら問題になりませんが、プライベートの時間をどうしても諦められない人にとっては、苦痛となるでしょう。

 

 従って、アシスタントディレクター職に就いて約4年ほどは、多忙すぎる日々の中でもいかに自分の時間を設けられるかの工夫と共に過ごすことになります。

 

アシスタントディレクター(AD)の勤務時間と残業・休日

 

ADの終わらない業務時間

 状況に応じて仕事内容と業務の優先順位が変わるアシスタントディレクターにも、日々のルーティン業務というのは存在します。交渉先から届いたメールのチェックや、リサーチ作業、業務進捗の確認などが毎日の決まった業務に該当します。

 

 しかし、アシスタントディレクター本人の業務中もディレクターやプロデューサーからの依頼や指示は発生します。頼まれた業務の方が優先度は高く、案件によっては至急対応が必要なものもありますので、ルーティン業務は後回しにされがちです。

 

 指示された業務は移動を含む外部対応であったり、1時間や2時間じゃ終わらないボリュームである場合もありますので、会社にいる間に「やらなければいけない、急ぎの仕事」が減ることはありません。突然任された仕事、急きょ対応しなければいけないトラブルをクリアするだけで指定された業務時間は終わってしまい、ようやく自身の仕事を始められる頃には、既に夜中になっていることが多いです。

 

 そしてそのまま、残業に繋がります。「ディレクターの仕事をサポートする」「プロデューサーから支持された仕事に対応する」「制作する番組全体の調整をする」というアシスタントディレクターの業務内容上、残業は必然的に生じるのです。

 

労働法を無視したADの残業時間

 深夜残業など、アシスタントディレクターが会社に残らなければならないもう一つの理由は、テレビ業界全体が眠ることなく働いていることが強く影響しています。

 

 常に時間に余裕がなく、切羽詰まった状況の中で制作が進行されるため、ディレクターやプロデューサーのみならず技術スタッフや演者さんまで、関係者の全員が業界内の暗黙の了解で深夜対応を自ら進んで行います。深夜からスタッフが揃う制作会議が開かれるのは一般的で、更にテレビ番組映像の最終仕上がりとなる編集期間は、3日以上ハコと呼ばれる編集室から出られないこともあります。

 帰りの時間が非常に遅い、そもそも帰宅できない状況が常時続いていると、もはや出勤と退勤の境界はなくなってしまい、寝る時間を除いて、どこからどこまでを残業とみなすべきかまで不明になってしまいます。そして日付の経過も忘れ、曜日感覚もなく仕事に没頭しているうちに、月の残業時間が200時間を超えることや、80日以上の連続勤務は当たり前のように発生します。

 

休日を休む日として考えないAD

 そんな中、アシスタントディレクターは休日を「休む日」という概念で考えられなくなります。会社勤めをする人の当然の権利と言われている「定時帰り」でさえ、夢の話となっているアシスタントディレクターですから、膨大な業務量を平日の5日間で全て消化するということは不可能に近く、仕事が休日まで延長するのは当たり前になるのです。

 

 世間一般的に設けられている「休日」とは、アシスタントディレクターにとっては、平日中に後回しにしていた自身の仕事を進められるチャンスでもあります。業界外の交渉先や取材先が休むため、連絡などのやりとりとその対応が発生しない分、社内の仕事に集中できるということです。

 

 尚、この「業務を行うことが前提となっている」アシスタントディレクターの「休日」というものには、土曜日、日曜日など通常のお休みの日はもちろん、祝日、お盆休み、年末年始も含まれています。雇用の段階では夏季休暇や冬期休暇、年末年始など休暇を自由にとる権利があるとされますが、テレビ業界でその社員待遇案内は表面上のものに過ぎないということです。大晦日を会社で過ごすアシスタントディレクターの数は、想像以上に多いと考えてください。

 

アシスタントディレクター(AD)の苦労と残業・休日のまとめ

  • 一番の苦労は連日帰宅できないほどの殺人的な業務量。
  • ADの残業は必然的に生じ、どこからどこまでを残業とみなすべきかまで不明となってしまうケースも。
  • ADの仕事が休日まで延長するのは当たり前という現状。

本記事は2018/01/19の情報で、内容はアシスタントディレクターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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