介護職員を続けながら音楽療法士へ(45歳 大阪府在住)
女性(40代)
大学卒業後、一旦営業職として製菓会社に勤務していましたが、結婚を機に退職し、その後は介護職に就きました。音楽は昔から好きで、大学では音楽は専攻しませんでしたが、小学2年生の頃に始めたヴァイオリンは、大人になってからも地域の小さなオーケストラで演奏を続けていました。そんな中、ボランティアで高齢者施設に演奏をしに行った時に、ただ演奏をして、それで終わり、という感じにとても違和感を覚えました。この方々は、この後どうなるのだろうという疑問が湧き、演奏しっ放しではなく何かにつなげたいと考えるようになりました。また、自分自身も小さい頃から音楽に救われたような経験がいくつもあり、そこで音楽療法士の道を目指すことにしました。
職場が、私が音楽療法の勉強をすることにとても理解を示してくれたこともあり、資格取得前から職場で音楽療法を実施していました。資格取得後は、介護士としてではなく、音楽療法士として別途時間と報酬をいただけるようになり、現在は週に2日、音楽療法を実施しています。また、他の音楽療法士から児童の放課後等デイサービスを紹介してもらい、そちらも週に一度音楽療法士として伺っています。今まで、実習等でも児童を対象にしたことはありませんでしたので、最初はとても不安でしたが、子どもたちはとてもフレンドリーで、思っていたより早く私のことを受け入れてくれました。感情や情動のコントロールが苦手な子が多い現場で、どのように接したら良いかわからないことも多々ありますが、音楽という非言語的なコミュニケーションで子どもたちの気持ちに寄り添えないかと奮闘する日々にとても充実感を感じています。
本記事は2017/12/11の情報で、内容は音楽療法士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。