音楽療法士の魅力とやりがい

職業:音楽療法士

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様々な年代や背景を持つ方々と交流できる

 どのような方を対象にするか、ということにもよりますが、音楽療法士は様々な年代や背景を持つ方々と接する機会が多いです。例えば、高齢者施設と放課後等デイサービスのそれぞれで、非常勤で音楽療法を担当する場合、関わるクライアントの年齢は、下は小学生から上は場合によっては100歳以上の方までと、かなり広い年齢層になります。

 

 仕事を通して「人生の先輩」にあたる方々や、私たちとは全く違う発想をもつ子どもたちから教えてもらうことは非常に多く、自身の価値観や世界観が広がるのを感じることができます。年代や出身が違っていても、言葉が話せても話せなくても、「音楽」という共通の楽しみを共有することで、何かを感じたり、こころを通わせたりできるのは、音楽療法士の特権と言えるでしょう。

 

クライアントと一緒にセッションを創る楽しさ

 セッションの計画を立てるのはもちろん療法士の仕事ですが、そこにはクライアントからの要望や、クライアントからヒントを得たこと等を盛り込むことがあります。重要なことは、療法士が何をしたいかではなく、クライアントにとってどのようなセッションが良いかということです。

 

 人を相手にする職業ですから、当然、クライアントが何を考えているかわからなかったり、試行錯誤しても答えが出ないこともありますが、だからこそ探究心をもって仕事に取り組める、というのがやりがいのひとつです。

 

 また、療法士はよく「クライアントの数だけ音楽療法がある」と言いますが、クライアント、施設のスタッフの方々、時にはご家族等も含めながら、皆でお互いに助け合いながら世界にひとつだけのセッションを創っていくという経験は、かけがえのないものです。

 

音楽だけでない幅広い知識を身につけることができる

 音楽療法士は、音楽について詳しいのはもちろんですが、「療法」の部分の知識も音楽の知識と同じぐらい必要になります。例えば、認知症の高齢者を対象に音楽療法を行う場合、昔の音楽に詳しくなるのはもちろんですが、認知症とはどのような症状なのか、何度も同じことを言う理由は何が考えられるか、認知症の方々と接する時に気を付けなければならないことはどのようなことか…等、クライアントがどのようなことで困っているかということを理解する過程で、様々な周辺知識を勉強します。

 

 このような知識は音楽療法の現場で活かされるだけでなく、日常生活でも役に立つことが多いです。自分の家族や身近な存在、街で見かけた方等に何かしらの異変や変化を感じた時に、どのような対応ができるかというのは、知っているのと知らないのとでは大違いです。

 

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本記事は2017/12/11の情報で、内容は音楽療法士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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