- どんな仕事にも、いい面と悪い面とがありますが、ネイリストとして働く場合にも同じことが言えます。先入観やいい部分だけを見てネイリストになると、いざ働きだした時に、抱いていたイメージと現実とのギャップに苦しみ、続けられなくなってしまうこともあります。それでは勉強した時間も費用も無駄になってしまいます。人生の貴重な資源を浪費しないためにも、ネイリストとして働くことのメリットとデメリット両面を把握し、自分の仕事として選ぶべきか冷静に判断する必要があります。
ネイリストとして働くメリット
ネイリストは、技術力があれば自分の腕一つでやっていけるという大きな強みがあります。技術職であり、なおかつ自分ひとりで全ての工程を完了できるので、自分の腕を磨くことがそのまま品質の向上につながります。そしてレベルの高い技術を身につければ、通用する世界は一気に広がります。
これは、働き方の選択肢の多さにもつながります。雇われて働くこともできますし、自分でお店を持つこともできます。お店を持って、自分ひとりで営業することもできますし、人を雇って経営することもできます。ネイルサロン以外にも、美容系のサロンと併設して営業することもできます。組織に属せずフリーのネイリストとして様々な分野に活路を見出すこともできます。日本全国どこに行っても働けますし、海外で働くことも可能です。
このように、自分の技術力を高めることで、働き方や住む場所など、自分の人生の選択肢を拡げることができるのは、非常に大きなメリットと言えます。
ネイリストとして働くデメリット
ネイリストの仕事としての華やかな部分は実はごく一部で、大半は地味で体力勝負の肉体労働です。しかし、これが周囲に理解されることは少なく、座り仕事で楽な仕事と思われがちです。同じ姿勢で長時間緊張を強いられるため身体の不調は常にありますし、運動不足のため慢性的な疾患を負ったり太りやすくなったりします。
また、仕事上必要なこととして爪先をお手入れしているとしても、それだけでマイナスイメージを抱かれることがあります。女性の場合、仕事や家事、育児を疎かにして自分の美容に力を注いでいると決めつけられ、周囲から悪くみられることもあります。雇われて仕事をする場合、勤め先にもよりますが、給与・待遇面で不安な部分もあります。経験が浅く実力が認められないうちは、生活が苦しく続けられなくなる人もいます。
このように、周囲には理解されにくい大変さや、生活に直結する待遇面の厳しさがあるのは、デメリットであると言えます。
いずれも許容できるならチャレンジする価値あり
ネイリストになることは、目的ではなく手段です。ネイリストになることで、こんな働き方がしたいとか、こんな人に喜んでほしいとか、こんな自分になりたいとか、目指すことを実現することができます。
上記のようなメリット・デメリット両面を認識した上で、メリットは自分にとって必要なことだと感じ、デメリットは許容できるもしくは克服できると感じるなら、ネイリストとして働くことにチャレンジしてみる価値はあります。
本記事は2017/12/08の情報で、内容はネイリストとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。