ネイリストの履歴書の例文

職業:ネイリスト

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rirekisyo

 

 ネイリストの方が転職時に書いた実際の履歴書をもとに、注意点を解説していきます。

 

大手百貨店正社員(退職)からネイリストへの転職を希望する26歳Aさん(女性)

 平成25年に大学を卒業し、同年4月に大手百貨店に入社、婦人服部門に配属されました。平成26年3月からは催事責任者に任命され、催事開催に伴う全ての業務を担当してきました。平成28年3月に同社を退社し、ネイリストの資格取得の勉強に専念し、同年11月には上級資格まで取得完了。ネイルサロンでのオープニングスタッフとしてのネイリスト募集に応募する事例です。

 

①免許・資格

平成22年12月 AFT色彩検定 3級 取得

平成28年11月 JNECネイリスト技能検定試験 1級 取得

 

②特技・趣味・得意科目など

実際の文章

「小学生のころから『色』に興味があり、自分の爪にいろんな色をぬったり、塗り絵をしたりするのが好きでした。大人になってからも配色によって受ける印象の違いに面白さを感じ、色彩検定の資格取得の勉強を通し、理論的な部分を学びました。学生時代にしていたアパレル販売のアルバイトや、前職の百貨店での婦人服販売の中でも、興味を持って取り組んできた『色』の知識と感覚を活かし、お客様へのコーディネート提案を行っていました。そこで、お客様が先入観で苦手だと決めつけてしまっている色の中からもその方に似合う色を見いだしたり、自分ではなかなか選ばないけれど似合う色の組み合わせを考えたりと、相手の想像の範囲を一歩越えた提案ができると、驚きと共に感動し心から喜んでもらえるのがとても嬉しかったです。」

 

  • ただ好きなことや得意なことを羅列するだけでは、ある程度のパーソナリティは伝わっても仕事としてそれがどう活かされるのかというイメージは相手に伝わりません。仮にセルフネイルが好きで、自分の爪に様々なデザインをするのが得意だったとしても、プロからすれば単なる趣味に過ぎず、セルフネイルとお客様への施術を同等に見ているのではと素人の甘さを印象づけてしまいます。ネイリストは、技術職であると同時に高いコミュニケーション能力を必要とする接客業です。好きから始まってネイリストになりたい人でも、ただネイルが好きであるという熱意のみを伝えるよりも、アルバイトや前職で何らかの接客業を経験しているなら、そこでの体験談を織り交ぜていきましょう。そうすることで、ネイリストが接客業であることを理解していて相手を意識した行動が取れることをアピールできます。 
  • 自分の人生を振り返り深く深く考察すると、昔好きだったことや得意だったことは人生の選択に確実に影響しています。表面上はバラバラで直接的に関係ないように思えることでも、深く掘り下げていけば本質的な部分で共通点は必ずあります。まずは自分の好きなことや今までやってきたことを列挙し、それらの共通点が見えてくるまでじっくりと考え、ポイントを抽象化できたら、あとはそれを未来に向けたストーリーとしてつながるようにまとめていきましょう。

 

③志望動機

実際の文章

「貴店の新店舗開店にオープニングスタッフとして携わらせていただきたいと思い、応募させていただきました。私は自分の力で、お客様に笑顔になっていただき喜んでもらえることを一生の仕事にしたいと思い、前職を退職しネイリストの資格を取得しました。資格取得の過程で得た知識や技術を活かして、ネイリストとしてお客様に施術し現場経験を積ませていただきたいというのが第一にあります。それに加え、オープニングスタッフとして新規店舗立ち上げの現場でお仕事させていただきながら、お店づくりについて一から学ばせていただきたいと考えています。

私は前職で、百貨店催事の部門責任者として、催事会場の図面作成や品揃え計画、取引先との交渉、売り場での接客、予実算管理、クレーム対応や後輩指導など、あらゆる業務を経験してきました。これにより、現場での接客・販売のことだけでなく、運営者側の視点や業務についても体得できました。この経験から、お客様に本当に満足していただけるサービスを提供するためには、一面的な偏ったものはなく複合的な視点から考え決断する大切さを学びました。ネイリストとしても、現場施術での実践的な部分はもちろんのこと、店舗運営に関する経営者的視点も併せて学ばせていただきたいと考えています。」

 

  • ネイリストに転職したい人の志望動機として多いのは、「ネイルが好きだから」と「手に職をつけたいから」ですが、これだけでは訴求力が弱く印象に残りません。もしこれに当てはまるなら、もう一歩踏み込んだ掘り下げとストーリー作りが必要になります。今回は「手に職をつけたい」が動機としてあるパターンですが、その上で独立を視野に入れた経営的視点を学びたいという、自らのビジョンを踏まえた目的が組み込まれています。採用面接の段階で独立を匂わすのはリスクがあるように思われがちですが、採用者側が店長候補を育てていきたいと考えている場合には、むしろプラス要素として捉えられます。また、単なる現場の駒でなくお店や顧客様に貢献できる人間を採用したいと本気で考えている会社なら、施術のみで満足する人間よりも評価は高くなるでしょう。過去の経験とそこから学んだこと、ネイリストに転職する上でその経験や知識はどのように役立つと考えるのか、自分自身を冷静に見つめ直して掘り下げてストーリーに組み込んでいきましょう。

 

④本人希望記入欄

実際の文章

「特にありません。」

 

  • 今回は新店舗開店に向けてのオープニングスタッフ募集への応募で、新店舗完成までは既存店舗に勤務し研修を行うというものです。新規で店舗を立ち上げるため人手が必要になり求人募集をしている場合、営業を軌道に乗せるために新店舗には実力と経験のある既存スタッフを一定数配置することが考えられます。そのため、新たに採用された人材は既存店舗の人数補填にまわされることもあり、全員が新店舗に配属されるとは限りません。オープニングスタッフとして働くことが目的の場合、その希望は明記しておきましょう。

 

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本記事は2017/12/07の情報で、内容はネイリストとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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