トリマーの需要は高い
近年トリマーの需要は非常に高くなっています。これは、ペットブームにより、多くのペットショップが軒を連ねることになった為です。多くのペットショップでトリミングをする必要性が増加したことももちろんですが、その動物を購入し、ペットとして飼い始める人が増加したことも関係しています。
このため、必然的に、購入後のアフターケアとしてのペットサロンやペットホテル、そして体調不良や定期健診、予防接種などでお世話になる動物病院の需要が増加し、そこでの就職のチャンスが生まれています。単純にトリマーとして働くというチャンスだけであればかなり有利な現状があります。
活躍の場が多いが、正社員は少なめ
トリマーの需要は高まっていますが、まだまだ知名度や地位が低いのも現状です。実際の求人として多いのは、確実に正社員よりもアルバイトや契約社員といった形態です。給料面でも決して恵まれているとは言えません。
しかし正社員が少ないということに関し見方を変えれば、とりわけ女性が多いこの業界において、こうした正社員でしばられず自由が利く職位というのは、有利とも解釈できます。子供を抱えていたり、他に仕事を持っていても、それと並行しながらキャリアを積むことができます。そして、正社員が増えてきたころに改めて正式にトリマーとして就職することも夢ではないのです。
トリマーの養成はまだまだ追いついていない
近年ようやくトリマーや動物看護師に特化した専門学校を見かけるようになりました。しかし実際問題としてトリマーはまだ資格が充実しておらず、トリマー一本で広く活躍している人も少なく、その技術の養成が追いついていない現状があります。
これからこうした専門学校で正式な技術を学んだ学生が現場で活躍していくことによって、よりトリミングと健康管理、しつけといった全体の技術は向上していくでしょうし、医療方面を主体とする動物看護師との住み分けも自ずとはっきりしてくるでしょう。今後さらにスキルをみにつけたトリマーたちの需要は今よりも高まっていきそうです。
本記事は2017/12/05の情報で、内容はトリマーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。