面接の「前提事項」はしっかりと
これはシステムエンジニアに限った話ではありませんが、面接における基本的な前提事項はしっかりと押さえておきましょう。第一印象は3秒で決まり、その割合の多くは見た目といわれています。まずは常識的な身だしなみを整えましょう。会話をする相手の方に視線を向け、ハキハキと話しをすることも大切です。
また、システムエンジニアの面接では、人事以外に現場の技術者が同席するケースが非常に多いということを認識しておく必要があります。人事の面接官からは一般的な内容の質問がされ、技術者からは技術的な質問がされます。この技術者は、採用後に上司、チームリーダーとなるケースが多いです。
職務内容に必要な事柄は詳しくチェックされる
システムエンジニアは、顧客の要望を聞き出しそれをシステム化する仕事です。そのため、顧客が何を望んでいるかを聞き出すコミュニケーション能力が必要となります。顧客から要望を聞き出した後は、その要望がシステム化可能か判断する知識が必要となります。
そういった意味で、職務内容に必要な事柄は詳しくチェックされると考えた方がいいでしょう。まずはコミュニケーション能力です。例えば面接時に聞かれる可能性が高い質問として「入社したら何がしたいですか」というものがあります。この質問は「あなたは会社にどのように貢献できますか」と聞かれていて、何がしたいかだけを答えるのではなく、何を求められていてそれについて何ができるのかを答えるように心がけます。こういった意思疎通はチェックされるでしょう。
また、「顧客の要望がシステム化可能か判断する知識があるか」という点については、その会社が専門としているものがある場合や、求人内容にどのようなシステムか概要がある場合は、技術面を下調べしておいた方がいいでしょう。例えばVRシステムを扱う求人に応募するにあたり、VRのことを何も知らないのでは会話がつながりません。もちろん、この段階で専門的な知識を完璧に押さえておく必要はありませんが、ちょっとした会話ができる程度の知識はつけておくべきです。
システムエンジニアの仕事として、システム化可能と判断した後は、システム化する際にどの程度の期間と人数が必要か見積を行います。余裕を持たせすぎた見積をしてしまうと、顧客に悪い印象を与えてしまいますし、かといってタイトなスケジュールを組むと実現不可能になってしまいます。見積経験が無い場合、突然聞かれると回答できない状況になってしまいがちです。そのため、大体の規模感からざっくりとした見積ができるようにシミュレートしておくと安心です。
相手企業を分析しておく
面接中の何気ない会話の中でも、面接官は自社のことをどれだけ理解しているかを見てきます。相手企業がどのようなことをしている会社であるか、何に力を入れているのか、何を求めて求人を出しているのか、といった内容は、事前に分析しておきましょう。
そして不明点があれば、面接官に対して質問をしましょう。面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれますので、事前に質問内容を用意しておきましょう。こうすることで、入社後のこともしっかり考えているという印象付けが可能です。
本記事は2017/09/15の情報で、内容はシステムエンジニア(SE)としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。