未経験歓迎の求人を見逃さない
- 最初は誰でも初心者、求人に目を光らせる
「気象予報士資格をお持ちの方、急募。実務未経験可。2ヵ月の予報業務研修の後、現場勤務(シフトによる深夜勤務あり)。半年間の試用後、正社員に登用」
このような募集記事が出たとして、自分から天気予報の経験のない気象予報士で、しかも気象関連の職業に転職を考えているのなら、何をおいてもエントリーしたいものです。これはあくまでサンプルとしての募集記事ですが、ある程度の収入を得ながら実務的な技術が身に付けられるのですから、こんなおいしい話はありません。
現実にも、こうした求人は数少ないもののコンスタントに行われています。天気予報を仕事にしてみたいけれど、自分には経験がない、と尻ごみしている気象予報士は、こうした求人を見逃がさないように日頃から目を光らせておきましょう。
- 派遣会社の求人
実務経験は必要なしという気象予報士の求人で最近多くなっているのは、派遣会社によるものです。あらゆる職場でアウトソーシングが進む現代において、放送業界や気象情報会社の現場も例外ではありません。専門的な知識を持った人材を求めてはいるものの、長期に雇用したり、正式採用するまでの余裕はない、という職場が増えています。
気象情報は非常に特殊な技能を要する現場ですが、とある半年間だけの番組の天気コーナーのスタッフが欲しい、あるいは気象予報を活用した短期間のプロジェクトにどうしても気象予報士が複数必要だという場合には、派遣会社に登録された気象予報士の出番となります。
派遣会社は、実務経験が豊富な人ばかりでなく、経験はないものの特殊な資格を持っている人など、とにかくたくさんの人材をストックしておく必要がありますので、資格さえあれば実務未経験者でも登録して欲しい、となるわけです。
ただし、経験豊富な人材のほうが未経験者よりも給与などの待遇が良くなるのは当然のことです。気象予報士としての実務未経験で派遣会社の求人に応募しようという人は、独学であらかじめ天気予報の知識を身に付けておくなどして、初期に派遣された現場で人一倍の働きを見せ、早期に「経験豊富な人材」へとステップアップしていくことを目的にするべきです。
- 実務未経験可の求人は少ないもののコンスタントに出ており、最近は派遣会社のニーズもあるが、給料などの待遇を安定させる為にも早めのステップアップを心がける。
本記事は2017/09/06の情報で、内容は気象予報士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。