春採用がメイン、お天気キャスターは改変時期の採用も
- 基本的には春採用が多い
気象予報士の求人も、春に向けての採用が多くなっています。気象情報会社や官公庁、教育機関も基本的には4月に新年度がスタートしますので、新卒採用はもちろんですが、中途採用の場合でも春に合わせて採用選考をするのが基本です。ですので、そこから逆算して、遅くとも前年の秋くらいまでには求人が締め切られる場合が多いです。
気象庁の職員も基本的には4月採用で、前年の8月中ごろに募集が始まり、1週間後の8月下旬には応募が締め切られるのが通例です。
- お天気キャスターは「改編」時期に向けての採用
メディアのお天気キャスターを目指す気象予報士の場合は、多くの場合、春と秋の「番組改編」時期に向けて募集が行われます。「番組改編」とは、視聴者やリスナーの志向に合わせてテレビやラジオの番組構成を変更する作業です。「●●テレビはこの秋、番組改編率70%の超大型改編!」などとスポーツ新聞の芸能欄に大きく載ることもあります。
メディアの気象情報もこの「改編」の影響下から逃れることはできません。例えば、とあるニュース番組の視聴率が低迷している場合、内容のテコ入れだけでなく、メインキャスターやゲストコメンテーター、そしてお天気キャスターまで総入れ替えになることも珍しくはありません。
そんな時には、新番組がスタートする春か秋に向け、その数ヵ月前にテレビ局側から気象情報会社や予報士同士のネットワークに対して、極秘に「新番組のキャスターオーディション」の案内が届きます。なぜ「極秘」なのかというと、改編作業に入っていることが他局の耳に入れば、その対処を取られてしまうからです。
- 気象予報士の採用時期は、基本的には春採用がメインだが、メディアのお天気キャスターの場合は春と秋の番組改変時期に向けて募集がかかる。
「急募」がかかる場合も。こまめにチェックを
気象予報士の職場でも急遽欠員が出るのはよくあることです。社員が急に辞めてしまった、2年間の産休に入る、事業拡大に伴って人員が足りなくなった等、理由は様々です。そんな時は、求人サイト等に「急募」の文字とともに気象予報士の募集がかかります。
こうした急な募集は、当然のことながらいつ発生するか全く予測できません。転職を目指しているが、なかなか理想的な転職先に巡り合えないという気象予報士は、一期一会の出会いを逃がしてしまわないように、複数の求人サイトのメールマガジンに登録しておく等、アンテナを張り巡らせておく必要があります。
本記事は2017/09/03の情報で、内容は気象予報士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。