店舗設計会社から外資系企業のインハウスデザイナーへ(36才 東京都在住)
女性(30代)
地方のデザイン専門学校を卒業後、CADオペレーターとして派遣会社と契約して東京の設計施工会社に就職しました。入社して分った事が設計部のデザイナー達は美大、芸大卒の人ばかり、設計部に入りたくても派遣社員の肩書きは重く、4年間どんなに頑張っても設計部への移動願いは受け付けて貰えない会社でした。そのコンプレックスのおかげで絶対負けたくないと心に誓い、まずは正社員雇用に絞って転職しました。
未経験可で採用されたブティック専門の店舗設計会社では、一から店舗デザインのノウハウを学びました。男性に負けないよう残業も惜しまず、結婚も後回しで必至にキャリアアップに努めました。そこで12年目の頃、新規に参入してきた上海のファッションブランドの店舗を任されました。チェーン展開を何店舗か手掛けた後、私の仕事がオーナーに評価され、その外資企業のインハウスデザイナーにヘッドハンティングされたのです。
今回は3回目の転職でしたが、やっと想い描いたキャリアが得られたと実感しています。下積みが長かったので本当にこの転職は喜ばしい事ですが、その反面、期待外れと思われないよう常にプレッシャーと戦っています。
インテリアデザイン事務所からフリーランスへ(32才 大阪府在住)
女性(30代)
芸大を卒業後、先輩に誘われて少人数のインテリアデザイン事務所に入りました。仕事も楽しく、職場の雰囲気も良かったので、何の迷いもなく10年間勤めていました。それなりのスキルもキャリアも得た頃、結婚、出産と個人的な事情が重なり、丁度プライベートの時間も大事にしたかったので、少しブランクを置く事にしました。小規模な事務所だったので産休や育児休暇の制度が整っておらず、一旦辞職する形になり、約2年半子育てに専念していました。
しかし2年目に入った頃から仕事が恋しくなり、仕事に戻りたくてうずうずしていました。しかし前職の仕事の忙しさを思うと、子育てとの両立が不安でした。前職の上司に相談したところフリーランス契約を結ばせて貰えることになりました。完全歩合制なので収入は小遣い程度にしかなりませんが、時間の融通が利く上に好きな仕事を続けられているだけで有り難く、寛容な前職の対応に感謝しています。
今では、子育てが落ち着いてもフリーランスを続け、仕事と家庭のバランスが取れるようなスタンスで働きたいと思っています。
本記事は2017/09/01の情報で、内容はインテリアデザイナーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。