当然必要な社会人としての基本マナー
インテリアデザイナーの就職面接であっても、基本的な社会人としてのマナーは変わりません。学校で受けた面接指導通り、入退室の礼儀、正しい姿勢、言葉遣い、正装、遅刻厳禁などは基本です。面接に伺う際は、早く着き過ぎることも失礼に当たります。常に先方の都合を配慮した行動が要されます。
どの業種にも共通ですが、最初の挨拶は肝心です。インテリアデザインも人との関わりが多い仕事です。気持ちの良い、明るい笑顔で挨拶してから面接にのぞみましょう。第一印象は大事です。
カジュアルすぎず個性を出す服装
デザイナーの面接はカジュアルでラフな服装も許されるイメージがあるかもしれません。確かに、それでも大丈夫なケースもあります。知り合いの事務所での面接、先方から普段の格好で来いと言われた等です。しかし、大抵はスーツなどを着用するケースが多いです。
スーツではデザイナーを目指す身としてのセンスが問われることもあります。デザイナーも時にはフォーマルな立ち振る舞いを要される職業なので、TPOに合わせた装いが出来る人でなければなりません。スーツにシャツであっても、自分に合う色や形の着こなしなど、個性を生かせるアイテムでアレンジするのも良いでしょう。
服装で目立とうとする、自分なりの正装だと主張し常識外の格好で現れる、そのおかげで相手が不快感を抱いてしまったら逆効果です。服装は個性を現すと同時に、心の鏡とも言われています。礼儀を踏まえた清潔感ある服装は当然のマナーです。カジュアルすぎず個性を出す服装が望ましいです。
面接官は何を見るか
一般的には履歴書に書いた志望動機に沿って質問される場合が多いですが、デザイン業界では予想外の質問をされることもあります。 もちろん、企業分析や自己分析など質疑応答への準備は入念にしておく必要はあります。しかし、実はその答えが重要ではないのです。
突発的な質問にも機転を利かせた発想力で対応できるか、喋っている時の態度や熱意など、面接官はそのやり取りを通して対象者の人間性や醸し出す雰囲気を読み取ります。控えめな態度でも、内に秘める情熱や感性の深さなど、ちゃんと見抜いてくれます。ネットで拾ったような在り来たりの内容ではなく、素直な自分の言葉で喋る事を心掛けましょう。
一緒に働くパートナー選びは雇用側も慎重です。この人と何か物造りをしてみたいと思える相手を捜しています。人間力は技術力よりも重宝されるかもしれません。
セールスポイントを簡潔にまとめておく
面接の与えられた時間はわずか5分から10分です。そこは、自分を売り込むプレゼンテーションの場でもあります。インテリアデザインの仕事では、プレゼンターション力も非常に重要なスキルなのでここは腕の見せ所です。
起承転結に、簡潔で無駄が無い内容、説得力のある意思表示を求められます。そして、間の取り方や滑舌など、話し方も重要なポイントとなり、ダラダラ喋ると飽きられてしまいます。話終えた後、もっと知りたい、と質問を引き出せるような余韻を残すことも手です。その会社に自分と言う人材が役に立つと思ってもらえるような印象的な自己アピールを工夫しましょう。
事前に自分のセールスポイントが何かをしっかり自己分析し、短い時間内に伝えられる最大限のPR、興味をひく魅力的な内容にまとめておく事をお勧めします。
本記事は2017/08/31の情報で、内容はインテリアデザイナーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。