【年代別】20代・30代・40代のマンション管理士の転職のポイント

職業:マンション管理士

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20代マンション管理士の転職求人事情

 

・20代のマンション管理士の仕事内容・平均年収・待遇など

 マンション管理会社においてマンション管理士に求められる職種は、基本的に「フロント(マンション管理組合との直接の担当者)」になります。20代フロントであればまずは小~中規模かつ、住民の所得層的にミドルクラスまでのマンションを任されるケースが大半です。これらのマンションは比較的対応が難しくないため、まだ社会人経験の浅い20代に任されやすいからです。

 

 また、先輩や上司が担当する大規模物件の総会ともなると配布資料の準備や会場設営に人手を要するため、その補助をするのも20代のマンション管理会社社員によくある仕事です。

 

 年収は300~400万円程度が一般的なところです。同じ不動産業界でも実績が明確に出る販売・仲介営業とは異なり、マンション管理組合の対応となると短期的な評価が困難であるため、同じ20代で比べた時に昇進やボーナスの変動のスピード感や増減はそこまでありません。しかし、裏を返せば歩合に近い仲介営業のような職種が性に合わない方には比較的向いていると言えます。

 

社会人経験の浅い20代が転職時に気をつけるべきこと

 20代だとまだ学生時代の友人との付き合いも多い傾向にありますが、注意点としては「土日に休めない可能性が高い」ということです。各企業とも元々のカレンダー上では土日の片方は休みとしていることが多いのですが、マンション管理組合の理事会や総会を開催するとなると当然先方の都合に合わせなければならず、必然的に一般的には休日である土日の開催となります。すると、元々の社内カレンダーとは関係なく「毎週土日とも出勤、代休を平日で取得する」という休暇の取り方になってきます。

 

 とはいえ同じ不動産でも100%出勤を求められる販売営業とは異なり、担当マンション管理組合の性格などにもよりますが、慣れてくればある程度予定をコントロールすることは可能です。

 

 また、クレームが時折発生するのを避けられないのもマンション管理業界の特徴の一つです。世代に関係なくクレームは嫌なものですが、特に慣れていない20代のうちは、必要以上に深く悩んでしまいがち。経験を積めば事前にクレームを回避する術や発生後の対処もうまくなるものですが、今まで直接お客様に関わるような業種でなかった方は特に注意が必要です。

 

20代マンション管理士の転職体験談

  • デベロッパーからの転職(25歳・男・千葉県)

 大学時代のうちに就職活動に有利になると考えて、宅地建物取引士とマンション管理士の資格を取得していました。中堅のマンションデベロッパーに就職してマンション販売の営業職に就いていましたが、もともとマンション管理業務の方がやりがいがありそうだと思っていたため転職を決意。

 

 フロント業務にあたっていますが、販売の営業よりも住民一人一人のお客様に関わっている時間が長く、様々な角度からの提案も行う必要があるといったところに、大変さもありますが面白みを感じています。

 

 販売営業の時に比べて給料はあまり変わっていませんが、残業はやや少なくなりました。ただし設備トラブルなどが発生すると、緊急対応センターがあっても夜間などの急な電話対応による指示をすることや、場合によっては休日でも現場に急遽向かわなければならないことがあります。

 

 

  • 銀行から管理組合経理担当に(27歳・女・神奈川)

 安定感を魅力に感じ地方銀行に就職していましたが、安定感がありつつもよりお客様の生活に密着して支えるマンション管理の仕事に興味を持ち、勉強してマンション管理士の資格を取得したところで折よく求人情報も転職サイトで見つけたため転職しました。

 

 当初はフロントになる可能性もあったのですが、結局前職の経験が活きる管理組合会計の職種に配置となりました。フロントの方は土日は基本的に出勤していますが、会計職種は通常通り土日休みです。各マンション管理組合において毎月管理費と修繕積立金が管理組合の口座に入り、各支出をしていくのでその経理を処理する業務を行っています。

 

 管理組合は資金に余裕があることは稀であるため、フロントと大規模修繕の支出に対応するための資金繰りや、赤字収支とならないように予算をどう組んでいくか、ということについての打ち合わせもしています。

 

 

30代マンション管理士の転職求人事情

 

・30代のマンション管理士の仕事内容・平均年収・待遇など

 社会人経験がある30代ともなると、やや難易度が高いマンション管理組合の担当を任されるケースが多くなってきます。「難易度が高い」とは、基本的には「大規模(数百戸クラス)」な物件や「価格帯が高め(都心部やタワーマンションなど)」といった物件を指します。こういったマンションでは単純に仕事量が多かったり、求められる対応水準が高かったりするため、社会人経験が浅い20代にすぐ任せることは少ないのです。

 

 平均年収は500~600万円といったところが目安ですが、会社やポジションによる差が大きくなってきます。

 

・会社員として油ののってきた30代が転職時に気をつけるべきこと

 注意すべき点としては、「不動産業界全体から見ると給与水準は高いとは言えない」という点です。例えば、デベロッパーが本体でその関連会社として管理会社があるという形態も多いですが、直接的な売上げ・利益はデベロッパー本体の方が圧倒的に高いため、管理会社のポジションはそこまで高くなく、給与水準も低めに設定されているケースが多いです。

 

 近年、新築供給の限界が見えてきてストック市場に着目が集まってきており、管理会社の重要性が見直されてきていますが、今のところはまだこういった風潮が残っているこ企業が多いです。

 

 また、独立系管理会社もありますが、高利益を生み出しやすい業界ではないということは共通しており、やはり不動産業界全体から見れば決して給料が高いとは言えません。

 

 そのため、(もちろん最終的には企業ごとのケースバイケースではありますが)「とにかく高い給与水準を求めたい」「マンション管理の業界にこだわらず不動産業界のフィールドで上昇志向がある」といった方にはあまり向いていないかもしれません。

 

・30代マンション管理士の転職体験談

  • 仲介の視点も合わせてお客様に対応(32歳・男・大阪府)

 以前、不動産仲介会社に勤務していた時に、購入後の管理面を気にされるお客様がいらっしゃったことから、そのような方へ適切なアドバイスができればと思いマンション管理士資格を取得したのがきっかけで、管理会社へ転職しました。

 

 同じ不動産業界とはいえ分野が異なるため、前職の経験があまり活きないのではないかと不安でしたが、お客様とのコミュニケーションへの慣れがあったことから違和感なく業務に馴染めました。また、マンション住民の方は売却する必要が生じたときの事を考え、将来的な資産価値への影響を気にされる方も多く、そのような方に対して様々なマンションを見てきた仲介営業の経験からお話をすることで喜ばれることも多々あります。

 

 営業ノルマが無いせいか仲介営業の職場よりも社内の雰囲気が良いのも、今の会社に転職して良かったと感じるポイントです。

 

 

  • 建築知識を活かして工事受注へ(36歳・男・東京都)

 前職では建築設計事務所で、築年数が経過したマンションの大規模修繕工事のコンサルタントを行う業務を行っていました。現在はマンション管理会社の工事部門にて、修繕業務の手配や工事監理業務などに携わっています。

 

 マンションという建物は頑丈そうに見えますが、一度建てたら終わりというものではなく意外と細やかなメンテナンスを必要とします。機械設備であれば数年で整備あるいは交換を行わなければなりませんし、構造部分も鉄部などで数年おきの塗装が必要になります。

 

 特に大きいのは10~15年程度ごとに行われる外壁等の大規模修繕工事ですが、フロントは細かい建築知識までは持ち合わせていないため、一緒に管理組合に提案しに行ってサポートします。会社の売上に大きく影響するため重要な仕事で、その後の管理組合からの信頼にもつながるため、うまく進めば達成感を味わえます。

 

 

40代マンション管理士の転職求人事情

 

・40代のマンション管理士の仕事内容・平均年収・待遇など

 40代でも基本的にマンション管理士資格保有者に最も求められる役割は、フロント業務ということに変わりありません。ただし、20~30代とは異なり直接の担当がメインというよりも、中間管理職として各マンションを担当している部下のマネジメントやサポートを行うという役割を求められることが多いでしょう。

 

 マンション管理の現場では設備故障や住民の苦情など様々なトラブルがつきもので、担当者1人では手に負えないケースもでてきます。そのような場合に柔軟に人員を配置したり、上司として住民に直接対応することで解決に導く能力が必要とされます。

 

 また、直接のマンション管理組合担当ではなく、他社が管理委託契約を締結しているマンション管理組合に営業して、自社の管理委託契約に切り替えてもらう「リプレイス営業」も、若手プラス40代くらいの役職者の2~3名のチームが表に立って動くこともよく見られます。管理委託契約を切り替えるにはマンション管理組合の全住民を対象とした総会決議が必要になるため、機会そのものが貴重な上、そこまで住民を動かすには豊富な社会人経験が大いに武器になります。

 

 40代での平均年収は400~600万円というところですが、この年代ともなると会社と役職による差がかなり大きくなってきますので、各社の条件をよく見比べることが大切です。

 

・業界経験も豊富な40代が転職時に気をつけるべきこと

 40代のマンション管理士保有者が転職をする際、企業側が求めているのは「営業や接客などの対人スキル」であることが一般的です。

 

 上記でも説明した通り、一般的に多くのケースで「上司として現場を担当する部下のマネジメントやサポートを行い、最終的には直接お客様(住人)に相対して信頼してもらう能力」や「管理組合の住人の心を動かして、自社との契約に切り替えてもらうプレゼン能力やコミュニケーション能力」が求められます。

 

 逆に、今まで事務作業など直接お客様と接するような職種でなかった場合、企業が求めるスキルとややミスマッチ気味になってしまう可能性が高くなります。

 

・40代マンション管理士の転職体験談

  • マンション管理組合の理事になったことをきっかけに(48歳・男・東京都)

 20年以上に渡って、百貨店に勤務して店頭での販売を行っていました。しかし、「より条件が良い企業へ転職したい」という希望と、「自分が住んでいるマンションの管理組合理事になったこと」を契機に、マンション管理士の資格取得とともにマンション管理会社へ転職しました。

 

 お客様の対応においては、もちろんマンション管理士(管理会社)としての高度な知識に基づくアドバイスも求められますが、そもそものベースにはお客様の意図を汲み取って円滑なコミュニケーションを行えることが、信頼関係を築く上で非常に重要であると感じています。

 

 管理会社というのは、ともするとちょっとしたトラブルなどきっかけに管理組合の敵になってしまいかねないため、日ごろから強い信頼関係を理事をはじめとした住民と築いておくことが継続的な契約の鍵となります。そのため、百貨店で長らくお客様と直接会話できるような環境にいたことが、現在の仕事にとても活きていると感じています。

 

 

  • リプレイス営業職として(45歳・男・埼玉県)

 不動産売買仲介専門の会社から転職し、現在はリプレイス営業の部署で働いています。マンション管理士の資格は前職の際に営業の幅が広がれば、と思い取得していました。

 他社が管理委託契約を結んでいるマンションに自社の提案をして契約を切り替えて頂く仕事ですが、今のチームは20代~30代の社員が管理組合への提案における基本的な作業やメインのプレゼンを行いつつ、プレゼンの中で出た質問に私が答えたり、資料作成や対応のアドバイスをしたりするなどサポートと育成を兼ねた役割を担っています。

 

 管理委託契約を結んだ管理組合の担当部署と異なる点は、「お客様が何に不満を持ち、何を求めているのか」という点をより的確に見抜き、プレゼンの中で提案することが大事であることです。管理組合担当者にその能力が求められない訳ではありませんが、リプレイスは基本的に提案の機会は一度きりですので、少ない機会を最大限のチャンスとすることが求められます。

 

本記事は2017/07/31の情報で、内容はマンション管理士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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