宅地建物取引士の志望動機のポイントは?
不動産業界は転職の多い業界です。宅地建物取引士の資格を持ち、それなりに実務経験を積んでいれば、基本的にはどこに行っても通用します。ただし、それでも志望動機として押さえておきたいポイントがいくつかあります。
宅地建物取引士の資格はあるが、業界未経験の場合
この場合、経験がないことを率直に述べ、資格を生かして経験を積みたいことをアピールすると良いです。年齢にもよりますが、取得した資格を仕事に生かして経験を積んで行きたいという姿勢は好感を得られるものです。ただし企業サイドとしては即戦力を希望している場合もあるので、募集要項をよくチェックしてみることが重要です。
稀に、とりあえず宅地建物取引士を確保したいがための求人もあります。経験の有無が問われることがない代わりに、経験を積みたい云々よりも、言われた通りに重要事項の説明や契約に立ち会ってくれればいい、という場合は要注意です。このような企業は楽なようでいて、宅地建物取引士としてのキャリアを積むことは出来ません。
宅地建物取引士は説明を読み合わせる機械でも、契約書に押印する機械でもありません。宅地建物取引士の取引事例は記録として残り、万が一の場合は責任を問われることになります。応募企業を事前によく調査し、面接の際によく見極めることが大切です。
- 資格を生かして経験を積んでいきたいという前向きな志望動機は好感を持たれやすい。ただし、応募企業が求める人材や、キャリアを積める環境かどうかの調査は重要。
宅地建物取引士の資格を持ち、業界経験済みの場合
この場合は職務経歴書などで過去の実績をアピールすると共に、志望動機を明確にしたいものです。
- 「賃貸がメインだったので、売買での経験を積みたい」
- 「以前から木造住宅に興味があり、土地売買の経験を生かしたい」
- 「このエリアに特化した不動産キャリアの幅を広げたい」
など、前向きで明確な動機が要求されます。
もとより何かしら満たされない思いがあって転職に心が向くことが多いでしょうが、志望動機は明確で前向きなものを、その企業で自分が何が出来るか、どう貢献出来るのかを自分の中でクリアにしておく必要があります。転職が多い業界とはいえ、資格を持っているだけで即採用される甘い業界ではないことも確かだからです。
- 経験者の場合は、過去の実績をアピールし、明確で前向きな志望動機が求められる。
本記事は2017/07/31の情報で、内容は宅地建物取引士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。