経験不問の保健師求人は、「行政保健師」「健診機関の保健師」「地域包括支援センターの保健師」に多いです。ここでは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
①、行政保健師
都道府県保健師であれば各都道府県のホームページ等に、市町村保健師であれば公報やホームページ等に、毎年同じ時期に募集要項が掲載されます。ただし、欠員がないために募集がないこともあるため注意が必要です。
都道府県保健師の場合も、市町村保健師の場合も保健師免許を持ち、年齢の条件さえ満たしていれば受験資格はあります。自治体によっては25~26歳までしか受験資格が得られない場合もあるため、あらかじめ情報収集をしましょう。
保健師経験の有無によって合格が左右されることは、あまりありません。むしろ、一次試験で課されることの多い筆記試験(教養試験・専門試験)を通過できる程度の学力が最も重要となります。
②、健診機関の保健師
健康診断や人間ドックなどを行う健診機関に従事する保健師は、行政保健師に比べると求人数は少ないものの「未経験歓迎」としている求人が多いです。
主な業務は、受診者に対する健診結果の説明と保健指導、精密検査を必要とする人への受診勧奨等です。ただし、中には採血業務を行うこともあるため、看護業務に不安のある人は応募までに確認しておくことをお勧めします。
③、地域包括支援センターの保健師
地域包括支援センターには保健師を常駐させなければならないため、最近は一定数の求人数があります。保健師免許さえあれば、経験は問わないことがほとんどです。
保健師は介護ケアプランの作成業務を中心に、高齢者の総合相談窓口、健康教室等の実施、虐待されている高齢者の保護なども行います。どれも老年保健分野に特化した業務であることから、ケアマネージャーの資格を持っていたり、老人保健施設や特別養護老人ホーム等での勤務経験があれば、より早く地域包括支援センターの業務に適応できます。
本記事は2017/07/14の情報で、内容は保健師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。