保健師に求められるスキル・能力・知識/学歴

職業:保健師

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保健師に求められる知識とは

 疾患に関する知識はどの保健師にも必須です。病態生理、原因、症状、治療法に加え、予防法、地域性を理解する必要があります。

 

 さらに保健師の場合は、対象者によってアプローチしやすい予防法は異なるという点も踏まえなければなりません。というのは、例えば心筋梗塞の予防方法は一つではなく、禁煙、節酒、減塩、有酸素運動、休養など様々あります。

 

 対象者に一方的にこれらの予防方法を伝えるだけでなく、対象者の考え方・価値観、生活パターン・習慣をよく理解し、どの予防方法であれば比較的容易であるのかを分析し、一緒に具体的な改善策を考えなければなりません。したがって、疾患に関する知識があるのは大前提として、「その人」を知ることが求められるのです。

 

すべての保健師に求められる能力・スキルとは

 自治体保健師にせよ企業保健師にせよ、共通して必要になる能力は「傾聴」です。対象者の話した内容だけにとらわれず、表情、顔色、話すテンポ、手振り、間(沈黙)、そのときの体調など様々なことを総合的に判断しなければ本当の訴えは見えてきません。

 

 特にメンタルヘルス相談、子どもの発達・療育相談などデリケートな問題になればなるほど、注意深く聴かなければいけません。実際に傾聴する能力が高い人とただ話を聞き流す人とでは、対象者は話す内容さえ変わってしまうこともあります。この人には相談しても無駄だと思えば話さなくなり、信頼関係も築けません。

 

 また、様々なデータを集計・分析し、数字を読み解く能力も求められます。この作業は主にデスクワークとなりますが、この地道な作業は対象者を集団として、全体として把握することになり、保健師には必須の能力と言えます。

 

職場ごとに異なってくる能力とスキルは?

 保健師の職場毎に必要とされる能力が異なってくることもあります。例えば、自治体保健師であれば法律や通知文書を読む力、予算書・答弁書等の文書作成能力が求められ、これは他の種類の保健師にはない独特のものとなります。

 

 企業保健師・学校保健師であれば体調不良者や外傷者への応急処置を求められるため、看護師としての基本的な技術が必要となります。

 

 保育園保健師であれは対象者が園児ということもあり、自分の体調を上手く訴えられない上に、大人よりも症状の進行が早いため、より観察能力・判断能力が求められます。

 

保健師の転職に学歴は必要ない?

 保健師の転職には学歴は全く関係ありません。ハローワークなどの求人では「学歴不問・年齢不問」としているところが多く、保健師免許さえ所持していれば問題ありません。

 

 ただし、学歴不問といっても保健師の免許を取得するには、高校を卒業後「①大学で看護師及び保健師免許を取得する」か「②専門学校や短期大学で看護師免許を取得後、さらに専門学校(1年)や大学編入(2年)などを経て保健師免許を取得する」という過程を経なければなりません。そのため、保健師の学歴不問とは暗に上記のような意味を含んでいることに注意しなければなりません。

 

 ちなみに、どこの高校・専門学校・短期大学・大学を卒業したか、ということは重要視されません。そういう意味では、保健師免許こそすべてと言えます。

 

  • 「学歴」ではなく「学力」が左右することがほとんど!

 しかし、就職・転職試験において学科試験を課している職場に転職したい場合は、「学歴」ではなくある程度の「学力」が必要となります。学科試験を課すのは、自治体保健師(都道府県保健師・市町村保健師)、学校保健師、一部の企業保健師です。

 

 競争率が高くなるほど、学科試験の出来が合否を左右することになります(実際に、ある市の現役保健師の出身高校の偏差値は20~30年前よりもやや高くなる傾向にあります)。

 

 したがって、競争率の高い職場に転職を希望する場合は、学科試験対策を念入りにする必要があります。

 

  • 即戦力を求める職場では「学歴」より「職歴」!

 企業保健師や保育園保健師など、対象者の応急処置を行うこともある職場に転職を希望する場合は、新卒保健師や看護師の臨床経験のない保健師よりも「看護師として臨床経験のある保健師」が有利になります。

 

 職場で限られた医療職ということもあり(医療職が自分一人ということも少なくありません)、ケガや病気への応急処置、救急搬送の判断などをする際は臨床経験のある方が即戦力になるためです。

 

 実際にある企業保健師の応募要件に「看護師としての臨床経験3年以上」という項目や、保育園保健師では「看護師としての臨床経験(小児看護であれば尚可)」という項目があることも多くなっています。

 

本記事は2017/07/13の情報で、内容は保健師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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