保健師の魅力とやりがい

職業:保健師

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給与・身分が安定している保健師の仕事

 就業している半数以上の保健師は行政保健師(公務員)ですので、ここでは行政保健師を中心に述べていきます。

 

 自治体によって多少上下はあるものの、新卒保健師(大卒)の初任給は20万円ほどであり、毎年の昇給と年2回の賞与があります。リストラや倒産の心配がなく、身分が保証されているというのは強み・魅力と言えるでしょう。

 

 しかし、「公務員だから土日休みで残業もない」というのは違います。特に、市区町村は都道府県から事務がいくつも委譲されているため、以前に比べ業務量が増えています。

 

 そのため通常業務に加えて、年4回開催される定例議会、予算時期、年度末年度始めなどは土日も返上し、残業が必要になることもあります。この際の残業手当も、予算が厳しければサービス残業になることもあります。それでも通年で何十時間もの時間外労働をしている行政保健師は少ないでしょう。

 

 また、産業保健師、学校保健師など大きな組織で働く保健師の場合も、リストラなどの心配はほとんどなく、給与は安定しています。職場によって多少の違いはありますが、土日は休みであることが多く、残業も少ないという点で行政保健師と似ています。

 

子育てのしやすい職場環境

 保健師は1993年の法改正まで女性のみに受験資格が与えられていた国家資格です。そのような影響もあってか、現在も就業する保健師のほとんどが女性です。

 

 その分、女性独自のライフイベントである妊娠・出産に伴う産前・産後休暇、その後の育児休業においても、「お互いさま」という意識があり、職場の理解や協力が得られやすいところが多いです。

 

関わった人の変化が達成感になる

 健康診断、保健指導、家庭訪問など保健師の仕事はその職場によって多岐に渡ります。住民、従業員、園児、生徒など対象者も様々ですが、基本的には「人」に関わる仕事です。

 

 こういった人たちと日々関わる中で、「その人の考え方・意識に変化をもたらし、その後の行動が変わっていくこと」が何よりの達成感を感じるシーンです。具体的な例を以下に2つ挙げます。

 

 3歳児健康診査に来た母親が、「うちの子は保育園では嫌いな食べ物をきちんと食べるのに、家では全然食べない。家でも保育園にいるようにきちんとしてくれればいいのに。」とちょっとした悩みを打ち明けました。

 

 そこで「3歳の子供でも保育園という初めての小さな社会で、周りの子も食べているのだから自分もきちんと食べなければと頑張っているのかもしれません。大人でも家でも会社でも完璧を求められ、頑張ることは苦痛だと思います。家では保育園(会社)より多めに見て、少しでも食べたらありがとう、すごいと気持ちを伝えることが大事なのではないでしょうか。」と母親に伝えると、それまでの意識が変わり、おおらかな気持ちで子供に関わることができるようになったといいます。

 

 

 ある企業に勤める職員は、健康診断の血圧が180/110mmHgと高い状態なのに自覚症状がありません。さらに「俺は太く短く生きるって決めたんだ。健康のために、運動とか食事に気をつけるとかは絶対しない。」と頑なでした。

 

 保健指導で、「これくらいの血圧が続いていれば、病院で血圧を下げる飲み薬が処方されると思います。それに、御家族などのことを考えて生命保険に入りたいと思ったときに、血圧が高いなど健康診断の結果が悪すぎると保険に入れないという話も聞いたことがあります。」と話しました。すると、「そうなのか。だったら薬飲むよ。薬なら楽だし。」と考えが少し変わったのです。

 

 

 母親の例も従業員の例も本当に小さな変化からしれません。しかし、子育て期間中に少しでも寛容になれることは母と子の良好な関係を保つには重要なことでしょう。従業員が降圧剤治療を開始し至適血圧を保つことで、脳血管疾患や心疾患のリスクを幾分下げることができます。

 

 もちろん関わりが上手くいくケースばかりではありませんが、成功体験も失敗体験も「もっともっと勉強して次頑張ろう」という励みになるのです。

 

個から全体へフィードバックができる

 個人との関わりの中で見つかったニーズ・問題を政策や事業として全体にフィードバックできるのも、保健師の魅力と言えます。

 

 同じような健康課題を持った人に対する健康教室の開催、似たような悩みを抱えた母親を対象とした育児相談の開催やその後の育児グループの育成など、「個から全体へのつなぎ役」として上手く機能できたときはやりがいを感じれるでしょう。

本記事は2017/07/11の情報で、内容は保健師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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