オンライン英会話という新しい形態
インターネットの普及により、一昔前には考えられなかった様々な形の英会話教室が存在するようになりました。オンライン英会話もその一つです。Skypeのようなビデオ電話アプリケーションを用いて、映像と音声を通じ世界中で英語を学ぶことができます。
技術の発達に伴って生まれたこの新しい形の英会話教室において、教える側の英語講師の状況と、良い面、悪い面の両面を見ていきます。
オンライン英会話の英語講師のメリット
- 世界中どこにいても英語講師になれるチャンスがある
オンライン英会話の特徴として、講師が世界中に滞在しており、それを売りにしているということがあります。フィリピン在住のフィリピン人講師、カナダに在住している日本人講師という具合です。
ですからもし英語講師を目指そうと思った場合、現在の居住地が日本の地方であろうと海外であろうと、インターネットさえ使える状況であれば、チャンスはあるということです。地方に住んでいて近くに英会話教室が無い、あるいは海外に住んでいてせっかく英語を習得したのにそれを活かす場が無いなどという時でも、とにかく住んでいる場所を選びません。
実際にオンライン英会話の英語講師の求人で、「東京都在住の方」というように住居地を限定することはありません。従来のような英会話教室だと、近くに教室がなければ教えることもできませんが、オンライン英会話教室では、そのマイナス要素をプラス要素にしているのです。
- 場所だけでなく時間も選ばない
オンラインの英語講師の求人では、時間も指定していません。これもオンライン英会話が持つ特性の一つです。
オンラインの英会話教室を利用する人にとって、その魅力は場所を選ばないことのほかに、自分の都合の良い時間帯に学べるということがあります。例えば日曜日の早朝が良い、平日の深夜が良いなど、人によって都合の良い時間は異なり、そういう人にとっては従来の英会話教室に通うのは難しいことです。そういう人を取り込むことができるのが、オンライン英会話なのです。
そしてこれは生徒にとってだけでなく、教える側の講師にとっても同じことが言えます。もし都合が良い時間が週末の午前中だけなら、その時間帯だけオンラインで生徒を受け付けることができます。自分で働く時間を指定できるのです。
- オンライン英会話教室ならば、居住地や勤務時間に関わらず、講師として働けるチャンスがある。
オンライン英会話ならではのダウンサイドリスクも
オンライン英会話の英語講師の求人は、その性質ゆえ頻繁にあります。一見聞こえはいいですが、これは必ずしもプラスのこととは限りません。
従来の英会話教室は、生徒が増えた、要望に応えて新たなクラスを設けるなど、英語講師を雇う際は仕事ありきで求人を出します。需要と供給のバランスを考えながら人材を募集するのです。これは英語講師を雇うことイコール給料の保証だからです。
一方オンライン英会話は、需要と供給のバランスをそこまで考慮しなくても成り立つビジネスなのです。英語を教えたい人と英語を学びたい人、その両者を引き合わせるブローカー的存在と考えれば分かりやすいかもしれません。
オンライン英会話では、生徒は登録講師の中から自分の条件に合う講師を選び、オンライン上でレッスン時間を予約します。働きたい人は、英語講師として登録して、もし自分が選ばれれば、その時間にオンライン上でレッスンを行い、その分だけ給料が支払われます。選ばれなければ給料はもらえませんし、選ばれる保証もありません。
このようなシステムなので、オンライン英会話教室側としてはたくさんの英語講師を登録させておきたいのです。常に講師の求人をしているのはこういうわけです。
- オンライン英会話教室は多くの講師を確保するため頻繁に求人を出すが、講師登録をしてもレッスンを受け持てる保証はない。
誰でも人気講師になるチャンスがある
競争社会を反映していて、人気のある英語講師は予約で一杯になります。そういう英語講師のレッスン料は高めに設定されているので、人気講師は給料も高いことがうかがえます。
このような人気講師になるチャンスは誰にでもあるわけですから、オンライン英会話教室は英語講師の求人を常に行うことで、多くの人にこのようなチャンスを与えている、という考え方もできます。
本記事は2017/06/27の情報で、内容は英語講師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。