動物飼育員の退職理由

職業:動物飼育員

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 高倍率の採用試験をクリアして動物飼育員になれた人は、「この仕事を辞めたい」と考えることは他の仕事に比べるとそう多くないかもしれません(もちろんミスをしたときや、その自分のミスによって動物を死なせてしまったときは、「このまま続けても良いのだろうか」と悩むことはあります)。そんな中で比較的多い退職理由について、例をあげて解説していきます。

 

体力の低下や体調の悪化による退職

 動物飼育員の仕事は、非常に体力を必要とします。また、天候や季節を問わず野外作業がほとんどで、座っていることのほとんどない毎日です。そのため、歳を重ねるにつれて体力が続かなかったり、疲労回復ができず、やむなく退職する人もいます。これが一番メジャーな退職理由かもしれません。

 

 動物飼育員の多くは腰痛を発症した経験があります。同じ姿勢での清掃業務や、重いものを持つためです。日常業務に支障が出なければ良いのですが、仕事を続けられないほど悪化し、やむなく退職するケースがあります。さまざまな動物がいる動物園ではその毛や羽毛、ホコリなどが多く、それによってアレルギーを発症し、仕事が続けられないほど悪化してしまった人もいます。

 

 いずれにしても、動物飼育員に健康な身体が欠かせません。これから動物園飼育委員への転職を考えている人は、想像以上に体力が必要であることをよく理解し、自分の体調と相談して転職活動を進めることをおすすめします。

 

その他の退職理由の例のいろいろ

 求人が少ないことに加え、高倍率の動物飼育員という仕事は、その採用試験に全国各地から夢を持って受験する人がたくさんいます。動物飼育員を目指す人のほとんどが、就職先として北海道から沖縄まで地域を問わず、とにかく「動物園を受けて、合格すること」で必死です。

 

 そんな中で、いざ合格した動物園の場所の気候や地域性や文化になじめず、結果的に退職せざるを得ない状況になったケースがあります。また、親の介護など、家族の事情によって地元に戻らなければならないため、泣く泣く動物飼育員という仕事を手放すケースもあります。

 

 こうした例はどんな仕事でもあり得るケースですが、そもそも採用数が全国的に少ない上に人気の職種で、全国どこでも良いから就職したいと受験し、その地へ赴くことが多いため、若いころは問題ないのですが時間が経つにつれて問題が発生する場合が多く見られます。

 

 転職において、まだわからない将来を懸念しすぎるのも本末転倒になりますが、少なくとも30歳を超えてから動物飼育員への転職を目指す場合は、「動物園で働きたいから、全国どこでも良いから頑張って転職を成功させる」だけではなく、冷静に判断し長く働き続けることに念頭をおくことも大切です。

 

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本記事は2017/06/23の情報で、内容は動物飼育員としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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