求められるこだわりと探求心
編集の仕事には資格も特別な能力も必要ありません。ある程度の学歴さえあれば誰でも応募できます。ただし、興味のあることや必要なことにこだわり、徹底的に調べることが要求されます。たとえ自分の得意分野でなくても、一から調べて勉強しなければ、面白くてためになるものが作れないからです。
学歴にこだわる大手、こだわらない中小
学歴に関しては、大手企業と中堅以下クラスの企業では両極端です。有名な大手出版社や新聞社は高学歴にこだわります。編集の場合は、他の職種と比べてより学歴にこだわるケースが多いです。大手の出版社や新聞社はいわば日本のインテリジェンスの中核となる存在だと自他ともに考えています。このため、社員には高学歴が求められます。最低でも四年制大学卒、有名大学であればなお良いです。
一方、中堅以下のクラス、特に中小やベンチャーは学歴にこだわらない傾向があります。学歴より実力重視というところが多く、場合によっては、中卒、高卒でも問題なしという企業もあります。この状況を見ると、日本の編集職は大手の企業ほど古い因習に囚われており、小さい規模の企業ほど柔軟な発想をしていると言えるかもしれません。
- 大手は高学歴、中小は実力が求められる。
「文章力」こそがすべて
編集職に就いた直後は、文章力こそが最も求められる能力なのです。ライターの文章を読んで内容を判断し、修正指示を出したり、自分で丸ごと書き直すためには、高い文章力が必要だからです。
文章力に自信のある人で未経験や経験の浅い段階での転職は、面接で「子供のころから作文が好きだった」「何年もブログを書いている」などとアピールしましょう。もちろん、編集の採用では大小かかわらずほとんどの企業が作文を行いますので、あらかじめ構想を練っておくなどして対処しましょう。
- 編集職未経験でも文章力は必須。
本記事は2015/04/02の情報で、内容は編集としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。