顧客対応
顧客対応で悩んでいる行員はたくさんいます。窓口業務をしていると本当に様々な人が来店します。本人確認が出来なかった人、書類の不備がある人、他人の預金を下ろしたがる人、何でも言いがかりをつけてくる人など様々です。地方銀行は地域に根付いた営業を展開しているので、色々な顧客が多い傾向があります。待ち時間が長いとお叱りを受けたり、融資をお断りすると怒鳴られるといったようなこともあります。
当然、本人確認は法律で決まっていることですし、書類の不備も顧客本人のミスです。他人の預金を下ろすことも銀行としては断固として拒否しなければなりません。ですが、どんなに正しいことだとしても顧客には分かってもらえないことも多いのです。銀行員は対顧客の商売ですので、日々の顧客とのトラブル対応で悩みやストレスを抱え、辞めたくなってしまう時があります。
- 地域に根付いた銀行だからこそ色々な無理難題を言われることも多く、顧客対応でストレスを感じて辞めたくなることも。
ノルマに追われる
ローン、投資信託、生命保険などそれぞれの担当においてノルマがあります。利益を上げるために、そのノルマは達成しなければなりません。そのため人によっては家族に入ってもらったり、自分自身で投資信託を購入したりする人もいます。
これはもちろん銀行によって様々ですが、実際に行っている行員もいます。もちろん、自分の資産運用のために進んで商品を購入している人も当然います。しかし、ノルマに追われて家族や自分の資産を使うというのは大きな負担になり、こういった状態が続くと辞めたくなってしまうこともあります。
- ノルマ達成のために自身や家族が商品を購入し、負担になってしまうケースもある。
勉強に追われる
毎日の仕事に追われ、帰宅後はゆっくりしたいと考えるのが当然です。しかし地方銀行で働く場合、覚えることや取らなければならない資格などがとても多いのです。そのため、帰宅後も勉強をしなければなりません。試験自体も休日の土日に実施されることが多いです。この状態が嫌になって退職を考える人もいます。
特に若い年代は、取得しなければならない資格や、覚えなければならない知識が多いため負担は大きいです。身体を休めなければ仕事にも支障が出てきます。しかし、時間のやりくりがうまく出来なければ、身体を効率的に休めることも出来ません。このやりくりが出来ず、仕事と勉強に追われる状態に耐えられなくなってしまう場合もあります。
- 取るべき資格や学ぶことが多く、仕事に加えて勉強にも多くの時間を割かなければならない。
時間のプレッシャー
特に為替などの業務においては時間のプレッシャーはとても大きいです。銀行の振込みの受け付けは基本的に15時までとなっていますが、為替システムの関係上14時以降は翌日扱いにする銀行もあります。しかし、月末や5、10の付く日付は量が多く、午前中に持ってきていたものだけでも量が多いため処理に追われてしまったりする場合があります。
しかも会社間の決済系の振込みも多いので、処理が出来なければ銀行にとっても顧客にとっても信用問題になる場合もあります。地方銀行の仕事はこのように時間に追われ、プレッシャーを感じて辛くなってしまう人も多いです。
- 特に為替関連の業務は時間との勝負で、プレッシャーに耐えられなくなる人もいる。
転勤が多い
転勤は基本的に不正防止のため3~5年単位で発生します。地方銀行ですので、必ず転居を伴うというものではありませんが、支店が変わるということは仕事の環境が変わるということです。同じ担当をするにしても、人が変わり、顧客が変わります。転居が伴えば、加えて生活の場も変わります。地方銀行は転勤が多い業種ですのでこういった変化は多く、この変化にストレスを感じる人も多いのです。
- 転居を伴わない場合もあるが転勤が多く、環境の変化にストレスを感じる場合も。