雇用形態で大きく異なる
動物飼育員の年収相場は、その雇用形態で大きく異なります。
正規の社(職)員として雇用された場合は、月収に加え年1~2回のボーナスも加わることもあります。相場として明確なデータはないですが、一般的にそう高いものではないことが多いです。雇用先によって年収の幅が大きく、正規雇用であっても公立や民間での違いや経歴などにより大きく異なります。
契約や嘱託、臨時雇用、アルバイトやパートの場合は、時給または日給換算での支給が多く、実働時間や日数もその人によって大きく違ってきます。時給や日給は一般的な職種とほぼ同様で、特別に多い職種ではありません。保険や年金・福利厚生などは当然ですが正規雇用ほど厚い待遇は受けにくいです。
公立と民間での違いも
動物飼育員の年収は、公立動物園と民間動物園でも大きく異なってきます。
公立の場合、公務員採用なので勤務年数があがると基本給があがっていきます。その中でも政令指定都市においては比較的給与ベースが高い傾向にあり、公立間でも大きく差がある場合があります。
民間の場合、その会社の経営規模によって差があります。また、景気の動向や年間の来園者数によっても年収が大きく違ってきます。そのため長年勤務することで、必ずしも年収が増えるとは一概にいえないケースもみられます。
公立の場合は公務員としての採用のため、万が一動物園がなくなってしまっても、公務員として他職種への異動となります。民間では動物園運営を中止した場合、他の部署への異動となるケースもありますが、倒産した場合は無職になるリスクも想定しておいた方が良いでしょう。
また、公立・民間問わず、チームリーダーや責任ある役職に就いた場合、給与にプラスされることが多いです。学歴や職務経歴が考慮されるケースもあります。
本記事は2017/06/21の情報で、内容は動物飼育員としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。