なぜこの銀行=なぜこの地域なのか
面接で「なぜこの企業を選んだのか」という質問をされることが多いですが、地方銀行の場合は必ず「なぜこの地域なのか」ということを盛り込んで回答することが重要です。その地域が自分の地元であることを志望動機などで挙げていれば、それに関連付けて説明すれば良いですが、そういったことが特にないような場合は、その地域を選んだ理由がとても大事になってきます。
地方銀行はあくまで地域密着がスタンスです。なぜこの地域の銀行に勤めたいのか、なぜこの銀行でなければならないのか、この地域で何をしていきたいのか、という点をしっかり押さえておく必要があります。
- その地域で働きたい理由を明確に説明できるようにしておく。
きちんと会話をする
地方銀行に限ったことではありませんが、銀行は接客商売です。お客様と対面し、お客様のニーズを探りだし、様々な提案をしていくのが主な業務になります。そのためコミュニケーション能力というのは重要です。
特に地方銀行の場合、過疎化が進んでいる店舗などに赴任するケースなどもあり得ます。極端な例ですが、そういった地域は高齢化が進んでおり、銀行を利用するお客様は銀行に会話を楽しみに来ているという方も少なくないのです。当然銀行としては、そういった会話の中から、お客様のニーズやお勧めできる商品を考えてセールスしていきます。そのためいくら面接とはいえ、面接官ときちんと会話をし、コミュニケーション能力に問題がないということをアピールしなくてはいけません。
- 地方銀行では、地域住民との会話などからニーズを汲み取り商品提案をするケースも想定されるため、コミュニケーション能力は必須。
勉強していることをアピール
銀行に入行すると、必ず取得しなければいけない資格などがたくさんあります。投資信託などを売るための証券外務員、保険を売るための損害保険募集人や生命保険販売員といった業務に必要不可欠なものはもちろん、知識を習得するために、銀行業務検定、FP、簿記などを受験していかなくてはなりません。銀行はずっと勉強を続けなくてはならない業界です。そのため、勉強に対する姿勢が見られます。
例えば、現在の経済状況や税制に関することなど多岐にわたって質問されます。あるいは質問というよりも、単なる会話のような形で触れられる場合もあります。そのようなことにスムーズに答えられると、とても印象が良くなります。
先に挙げた資格は、転職前に取得しておかなければならないものではありません。同業界からの転職者ならばある程度は持っている資格もあるでしょうが、他業界からの場合は難しいです。資格がないなら、毎日の経済ニュースをチェックする、経済の書籍を読むなど、簡単にできることからやってみると良いです。それだけでも面接での印象は大きく変わる可能性があります。
- 入行後も常に勉強し知識の習得が求められるので、学ぶ姿勢はチェックされる。業界未経験者は、経済関連のニュースや書籍などに日頃から目を通しておくと良い。