シニアヨガの特徴とは
ヨガは基本的には性別や年齢を問わず誰でも参加できるものです。赤ちゃんから子ども、妊婦さんや体に障害のある方、そして高齢者にも目的やレベルに合わせてポーズや雰囲気をアレンジすることが可能です。シニア層にも無理なくできる体力作り、体にも心にも効果のあるエクササイズとしてヨガの人気も上昇しています。
ヨガスタジオやフィットネスクラブだけでなく、通いやすい地域の公民館や文化講座、市民講座といった中にもシニア対象のヨガクラスが増えてきています。シニア層に向けたヨガということになると、まず安全性に配慮するのはもちろん、無理をしないさせないということ、また体の柔軟性や可動域を調節しやすいポーズであること、場合によっては椅子やブランケット、補助具を利用して負担なくポーズができる準備も必要になってきます。
足腰にトラブルのある方が多ければ、床に座るより椅子に座ったままできる方が楽な場合もあります。椅子を使ったチェアヨガといったジャンルも確立されていて、通常は立位や坐位で行うポーズを腰かけた状態で行えるようアレンジされたシークエンスもあります。
また体への配慮だけでなく、シニアヨガならではの言葉のアプローチや一般の対象者とは違った精神的なケアといったスキルも必要となります。そしてシニアヨガの効果は体だけでなく、精神面にもあり、みんなで一緒にヨガをすることで、気持ちが前向きになる、明るく笑えるようになる、呼吸を深めることで気分がスッキリする、といったメンタル向上効果は免疫力のアップにも役立ち、元気な明るい過ごし方をサポートする効果も期待できます。
資格やスキルを学ぶ方法としては、多くのヨガスクールではシニアヨガに特化したインストラクター養成コースや、医療ヨガとシニアヨガの総合講座などが行われており、資格や認定も取ることができます。
- 体力作りやメンタル向上などでシニアヨガの人気も高まっている。シニアヨガならではの注意点や特徴もあるため、シニアヨガ向けの講座を設けているスクールもある。
シニアヨガインストラクターの活躍の場
シニアヨガインストラクターとして働く場所としては、病院などの医療機関、介護施設、またヨガスタジオ、フィットネスのインストラクターの他、カルチャースクールや市民センターなどの文化的講座の講師としても活躍の場があります。
ヨガインストラクター選任の求人自体はまだまだ少ないのが現状ですが、シニアヨガの知識と資格はすでに前述のような場所で働いている人にもプラスとなりますし、医療や介護現場に転職したいという人にとっても役立つスキルとなります。
今後ますます高齢化は進み、対象となるシニア層は増えていきます。ヨガインストラクターも増え続けていますが、これからはヨガも細分化し、専門性の高いヨガ、対象に特化した特徴あるヨガインストラクターが求められます。ヨガを仕事とするにも、医療や介護の現場で働くにも、シニアヨガは可能性と将来性があるツールです。これからのシニアヨガの広がりにも注目していきたいところです。
- シニア層の増加に伴い、シニアヨガの広がりや需要も見込まれている。
本記事は2017/06/02の情報で、内容はヨガインストラクターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。