言語聴覚士の勤務時間
一般的な言語聴覚士の勤務時間は、「朝8時半頃から18時頃までのうちの8時間労働」が基本です。シフト制やフレックス制を取り入れている柔軟な勤務体制のところもありますが、基本的には病院や施設の診察時間に伴った業務ですのでそこまで大きな変動はありません。
土曜日や日曜日に関しては、就職先によって就業規則が異なるので注意が必要です。特に施設や回復期病院で働く場合には、365日体制を取り入れているところが多く、週休2日制ではあっても「土日どちらかは必ず出勤」などと決まっているところもあり、希望する条件に合った就職先を選ぶのが1番です。
現実には、リハビリ業務が忙しくなることで病院の直接的な収益も上がるということで、4週6休や4週5休など休日を少なめに設定しているところも少なくありませんので、求人票と面接官の話をよく加味して判断するようにしてください。
言語聴覚士の残業
言語聴覚士のリハビリは20分を1単位として計算され、1日の業務時間によって実施できる単位数が決まっていますので、基本的にはリハビリが原因の残業はありません。
もちろん、イレギュラーなことが起きて1人ひとりの訓練予定時間がずれた場合には残業対応しますが、一般企業のように仕事が終わらず毎日残業するということにはならない仕組みになっています。
それでも残業になる時は、カルテや書類作成、院内勉強会などがあった場合です。それに対する残業代の有無は就職先で異なりますので、気になる場合は面接でそれとなく尋ねてみましょう。
言語聴覚士の休日
休日に関しては、働く場所によって本当に様々です。上記したように365日稼働している施設や回復期病院では固定の休日というものは取りにくく、土日どちらかを含む週休2日制というところが多いです。
反対に、入院施設のないような小規模の個人クリニックであれば完全に診療時間に則した業務になるため、木曜日・土曜日の午後と日曜日が必ず休みといったこともあり得ます。給与が他よりも高い分、4週5休と休日の少ない就職先もありますので、自分のスタイルに合った就職先を見つけることが、同じ場所で仕事を長く続ける秘訣です。例外として、ゴールデンウィークや年末年始に休日出勤を求められる場合もありますが、その場合、基本的には特別手当や代休制度が用意されます。
本記事は2017/06/01の情報で、内容は言語聴覚士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。