インプットとアウトプット
ヨガインストラクターがヨガクラスを運営していく、レッスンを担当するには、たくさんの知識とスキルを必要とします。
ヨガスクールや、先生について長い時間をかけ習得した技術や、本や講義で勉強すること、またそれだけでなく、その内容を総合的に生徒さんや参加者に上手に伝えていくことができなければ、ヨガインストラクターの仕事はできません。ヨガインストラクターに必要なスキルとして、インプットとアウトプットの両面があります。
スキルアップは継続していくもの
インストラクターを目指すくらいになると、ヨガを習いたての頃から比べてヨガポーズもたくさん覚え、体もしなやかに強くなっているはずです。ヨガシークエンスを考えて、レッスンの組み立てもできるようになり、定番のインストラクションの台詞や言い回しにも慣れてきたかもしれません。
しかし、ヨガは毎日の自分の練習を欠かさないことが基本とされています。少しの時間でよいので、一日の中で時間を作り、瞑想やアーサナをして自分に向き合うことを続けることも大切とされます。
また、ヨガも日々進化し新しいジャンルのヨガが生まれ、流行もあります。自分の流派でなくとも、世界ではどんなヨガが好まれているのか、どんな傾向があるのか、また必要があればワークショップを受講したり、専門書を読んでみたりと、情報は常に手に入れておいて損はありません。
つまり、一旦ヨガを習った、資格を取ったのでそこで終了ということはなく、幅広く奥深く常にヨガに関わりを持ち続けることが必要で、ヨガインストラクターとしての技術や知識の幅があることが魅力にもなるのです。
- 日々の練習を欠かさず、流行や人気のヨガの傾向を知っておき、技術と知識の幅を広げることが大切。
どのように学び続ける?
まずは書籍、DVD、そしてネット上にも、ヨガの情報はあふれています。雑誌や本、ネット情報は、トレンドやヨガ知識を得るにはとても有意義な情報ツールでもありますが、その中でも信用できる正しい情報を選択していくことが必要です。また、インストラクターの資格を取ったからといって、すぐに教えるのは自信がないという人、またブランクがあって再復帰するのが不安といった人もいるかもしれません。
多くの大手のヨガスクールでは、スキルアップ講座というものが用意されています。技術的、実践的なものを学ぶクラスの他、ヨガの理論や思想、哲学といった知識的なものを学ぶクラス設定もあります。そのスクールの卒業生でなくとも門徒を開いているスクールが多く、インストラクターレベルの勉強をした人であれば参加が可能なところが多いので、自分の不安を払拭するために利用してみるのも良い方法です。
他には、有名ヨガ指導者や医療関係などの各部門の専門家が、ワークショップという形で講座をオープンしているケースもたくさんあります。テーマに沿った講義や実践を数時間から数日にかけて行うものがあり、全国展開するクラスも多いので、近い地域での開催をチェックしてみましょう。
また、ヨガインストラクターや指導者だけの講義でなく、広告宣伝などの方法も含めて、ヨガスタジオを運営するためのビジネススキルを教える経営者であったり、体の仕組みを知る解剖学の専門家であったりなど、ヨガインストラクター向けに特化した専門家講座も登場しています。
- ヨガスクールのスキルアップ講座や、著名なヨガ指導者、医療分野や経営学、解剖学の専門家などによるワークショップや講座を受講するのも良い。
幅広く自分の興味や方向を学ぶ
学ぶことは尽きませんが、ヨガのことだけでなく自分が興味を持っている分野、ウィークポイントとなっている分野など、気になる点を把握しながら、自分に合ったスタイルで学習を続けましょう。以前働いていた職種や職場、自分の趣味、周りの人との関わりの中にも、ヨガに活かせる学びのヒントはたくさんあります。
本記事は2017/06/01の情報で、内容はヨガインストラクターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。