各企業で多彩な研修制度を設けている
ヨガインストラクターの求人は「未経験者可」「未資格者可」の記載を見かけることも多いです。さすがに、ヨガもしたことがない、人前で指導したこともないという人がすぐインストラクションをすることはできません。そこで用意されているものが「研修」です。
求人を掲載する多くの企業では、採用先でヨガインストラクター研修を行い、採用後に数週間から数ヵ月の研修を受けることで、インストラクターの仕事ができる状態までフォローしてくれる準備があります。ヨガ未経験でも受講することができるスタート研修から、2年目、3年目と経験を踏んでいく途中でのスキルアップ研修、またランクアップする試験のための研修など、企業により内容も多彩に用意されています。
正社員雇用の事前研修として、また必要に応じてアルバイトや業務委託契約の求人にも研修が用意されていますが、中には研修費が有料という場合もあるので事前に確認をしておきましょう。
ヨガ未経験者のための研修制度
- ヨガインストラクターの研修内容は?
各企業により内容は大きく違いますが、基本的には「ヨガの基礎知識」「アーサナ(ポーズ)の習得」「インストラクション(話し方伝え方)」「ビジネスマナー」といったカリキュラムが主流となります。
ヨガインストラクターの仕事は、ヨガ独自の知識を学ぶ、ポーズができレッスンができる状態であることはもちろん、一般企業の社員と同様に社会人としての挨拶や話し方、お客様への応対などビジネスマナーも必要となってきます。また、もちろん採用先の会社の理念や企業ポリシーなども学び、理解していかなければなりません。
他にも企業によっては、ヨガレッスンだけでなく受付の仕事や物品販売の仕事も担当することもあるため、実店舗でのやり取りをシュミレーションした研修や現場研修も行われます。
- ヨガに関連する学ぶべき内容とは
ヨガの基礎知識といってもその範囲はとても広いものですが、例えば「ヨガの歴史や変遷」「ヨガの種類やジャンル」「ヨガの思想」といったものを座学で学び、専門的には体の仕組みを知る勉強として「ヨガ解剖学」「生理学」、また「健康学」「食事学」といった内容にも関わることがあります。
そして、ポーズの意味や名前、効果や禁忌など実践でも学ぶべきことはたくさんあります。自分でポーズができるだけではなく、レッスン中に相手をアシストし正しいポーズに導くためには、相手の体の状態、心の状態を観察する力も必要となってきますし、言葉だけでポーズを誘導する、知識を簡潔に分かりやすく伝える方法も習得する必要があるのです。
- 研修では、ヨガの基礎知識やアーサナの習得、インストラクションやビジネスマナーなどを主に学ぶ。
インストラクターデビュー後も続く学び
ある程度の技術と知識を習得し、基準に合格するまでになれば、インストラクターとしてデビューすることになり、実際のヨガクラスを構想し準備をして、レッスンを行います。インストラクションの回数を重ねるごとに、スキルもアップすることになりますが、同時に悩みも増え、クラスの運営に迷うことも出てきます。
企業によっては、デビュー後にも参加できる研修が用意されている場合があり、より深い知識や技術を学んでいくことにより、インストラクターとしての質も向上し、レベルもアップしていけます。
最初は会社が準備したコンセプトのクラスを受け持っていたとしても、経験を積むことにより、自分のオリジナルのクラスを企画し集客することも可能です。将来の目的、会社の研修制度の充実度をしっかり見極めて、就職先、転職先の選択に活かしていきましょう。
- インストラクターとしてデビューした後も、ヨガスキルの向上やレベルアップのための研修に参加できる場合もある。
本記事は2017/06/01の情報で、内容はヨガインストラクターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。