言語聴覚士の志望動機や履歴書の書き方(例文あり)

職業:言語聴覚士

5948views

転職の情報収集は「転職サイト」利用が王道!

  1. 転職業界大手「マイナビ」!言語聴覚士の転職はお任せ!年収アップ事例多数!

    >>転職サイトランキングの2位以下を見る

pixta_22373572_M

 

 

 言語聴覚士は、生まれ持った障害や病気、事故、加齢などで、話すことや聴くことのコミュニケーションや嚥下(飲み込み)に問題のある患者さんたちをサポートし、症状が軽減するよう社会復帰を支援する役割を担っています。話す・聞く・食べるのスペシャリストとも知られており、ST(Speech-Language-Hearing Therapist=言語聴覚士)とも呼ばれています。

 

 言語聴覚士は、医療機関はもちろん、福祉施設(特別養護老人ホーム、障害者福祉施設)、教育現場(小中学校、小児障害児施設、ことばの教室)などで必要とされており、年間を通して常に求人募集のある職種ですので、転職しやすい業界と言えます。また、未経験可の求人も見られることから、他職種から言語聴覚士の専門学校を卒業した上で、転職するチャンスはあります。

 

 このページでは、言語聴覚士の実際の履歴書の例文を紹介した後に、志望動機の書き方なども解説しますので、言語聴覚士に転職予定のある方は是非ご参考下さい。

 

言語聴覚士の履歴書の例文(クリニックから総合病院への転職を希望するAさん)

 まず、言語聴覚士の転職者が実際に転職時に書いた履歴書の実例をご紹介します。スキルアップを目指して、前職を退職し転職活動をする事例です。

 

rirekisyo

 

 平成25年2月に言語聴覚士の国家試験を受験し、同年3月に言語聴覚士の専門学校を卒業、さらに同年4月に個人経営のクリニックに入社。言語聴覚士として働き始めますが、平成27年9月に退職しました。同年10月からは、総合病院へ転職し、現在に至るまで同病院で言語聴覚士として働いています。その際の履歴書を例文として紹介します。

 

①免許・資格

平成22年3月 普通自動車第一種免許 取得

平成25年3月 言語聴覚士免許 取得

 

②特技・趣味・得意科目など

実際の文章

「得意科目:失語症、嚥下障害

現在、小規模ではありますが入院施設のあるクリニックで働いています。脳血管障害による失語症や、加齢や認知症に伴う嚥下障害などの患者様を主に担当し、学生時代に学んだことを基に臨床現場での実践を積んでいます。」

 

  • 言語聴覚士として転職する場合、相手が判断材料とするのは、得意科目や得意分野、これまでの経験などです。どこの病院であっても、それぞれの特色がありますので、採用者側は、いかにその条件に合った人を採用するかということを何より重要視します。たとえ「とりあえず大きな病院で働きたい」と心の中では思っていても、履歴書を書く前には、必ず転職先の診療科目やリハビリテーション科の特色などを、インターネットなどでチェックしておき、それに沿った得意科目を記載しましょう。例えば、脳外科であれば失語症や嚥下障害、口腔外科であれば口腔外科学に加え音響学や言語学なども有効です。それらにプラスして、以前の職場でのエピソードなどを合わせれば、採用する側にも分かりやすく、好印象となります。 あくまでも言語聴覚士の国家資格を所有しての転職ですから、基本的には特技や趣味よりも、得意分野で話を広げた方が、相手にも好印象です。

 

③志望動機(例文)

実際の文章

「私は専門学校を卒業してからこれまで、クリニックで言語聴覚士として働いてきました。地域に根差したクリニックではありましたが、脳外科の患者様があまりにも少なく、このままでは言語聴覚士として成長していくことが困難と感じたため、この度、貴院への転職を志望いたしました。貴院は救急指定の総合病院であり、地域の医療を一手に担う、非常に重要な存在であると認識しております。その分、言語聴覚士として、様々な症状を呈した患者様の訓練に携わることができ、それにより自分自身のスキルアップに繋げていけると考えています。チーム医療に力を入れている貴院で、戦力になれるよう頑張って参りたいと思います。」

 

  • まず大切なのは、それまで働いていたところを辞めてまで、なぜここで働きたいのか、ということを明確にしておくことです。医療業界という狭い世界で、実際には同じような立ち位置にある病院が星の数ほどあります。病院側も、いかに特色を出して患者数を増やすか、ということが課題となっているのが現状であるため、その特色を理解してくれている人を1番に採用したいと思うわけです。志望動機の中に散りばめた「地域の医療を一手に担う」や「チーム医療に力を入れている」などはまさに病院の特色で、他の病院にはない魅力ということになります。それを理解しているという姿勢を見せれば、合格する可能性もグッと上がります。 また「戦力になれるよう」というのは、「これまでの経験がありますよ」ということばの裏返しですので、自分を売り込む文句として、非常に効果的であるといえます。

 

④本人希望記入欄

実際の文章

「特になし。」

 

参考言語聴覚士は経験者優遇なのか?という質問と回答

言語聴覚士の求人は経験者歓迎が多い?

知り合いの言語聴覚士が転職で悩んでるんですが(※キャリアが浅くていい職場がみつからない様子)、求人はやはり経験者歓迎が多いんでしょうか?...

 

言語聴覚士の志望動機の書き方ポイント

 上記で履歴書の例文を紹介しましたが、やはり言語聴覚士の面接で大切なのは志望動機です。

 

 

 言語聴覚士の採用担当者は、数ある医療機関や施設の中からこの職場を志望した理由が知りたいですし、その内容がしっかりしていればしているほど採用したくなります。長々と自分史を語るのはNGですが、ある程度は自分が言語聴覚士を目指すようになったきっかけや学校での活動を織り交ぜて、自分らしさを出すようにまとめておけば少々長くなってもいいでしょう

 

 ここで忘れてはいけないのが、転職後どういったことを実践していきたいのか、どのように医療機関や施設に貢献していくつもりなのか、ということです

 

 志望動機というと、これまでの経験と今後の希望を話して終わる人がいますが、採用担当者に採用後のイメージをしてもらうことが重要ですので、「私を採用すればこんないいことがありますよ!」と少しオーバーに自分を売り込むつもりで臨むのがベストです。さらに、面接時には以前の医療機関の退職理由を聞かれることもありますので、たとえ人間関係や仕事内容が原因で合っても決してグチのようにならないように、注意が必要です。

 

 志望動機と通して、これまで自分が培ってきた経験と相手側の経営理念が一致すれば、お互いに共感することができ、採用担当者にもより好印象を与えることができます。採用担当者は一度に多数の応募者と面接することもありますので、少しでも印象に残してもらえるように、必ず事前に情報収集をして医療機関や施設のことを理解しているという姿勢をアピールしましょう。

 

言語聴覚士の志望動機(例文)

 前述した言語聴覚士の志望動機を作成するポイントをふまえて、2つの言語聴覚士の志望動機の例文をご紹介します。上記の履歴書内の志望動機の例文と併せてご参考ください。

 

言語聴覚士の志望動機:例文1(スキルアップ編)

スキルアップ転職の場合の志望動機

 新卒から6年間、認知症専門の病院に勤務していますが、似通った症状が多く、もっと様々な症例や手技の範囲を広げたいと思い、転職を決意しました。貴院は小児と成人両方の言語療法を行っており、幅広い経験が出来ると思いこのたび志望しました。摂食・嚥下などは前職で経験しておりますので、今までの経験を生かして、貴院で一人ひとりの患者さんの立場に立った支援を行っていきたいです。

 

 

言語聴覚士の志望動機:例文2(やりがい編)

言語聴覚士としてやりがいを求めたい場合の志望動機

 前職は一般病院のリハビリテーション科に所属し、言語聴覚士として勤務していましたが、病院の業務の忙しさから、リハビリは持ち回り制となり数名の言語聴覚士が順に対応するという形でした。勤務していく中で「もっと患者さん一人ひとりに寄り添った治療をしたい」と考えるようになりました。そして、もともと子どもと接することが好きなので児童発達支援という分野で働いてみたいと考え、求人を探していたところ、貴所の求人に出会い「これまでの経験にとらわれず、子どもの生きる力を引き出す支援を一緒に考えて行く」という考え方や、勉強会や情報共有を常に行っているという環境に魅力を感じました。貴所で一人一人の子どもに寄り添いった支援をして行きたいです。児童発達支援という分野は未経験ではありますが、前職では小児リハビリも担当したことがありますので、経験を生かして貴所に貢献できればと思います。

 

 

 

言語聴覚士転職サイト!人気ランキング!

全て無料!情報収集にも転職相談にもまずは以下の大手エージェントを味方につける!

  1. 転職業界大手で国民的な企業の「マイナビ」!言語聴覚士転職の実績が多いことや非公開求人が多いことなどが人気のサイト!

  2. 知名度抜群の「PT/OT人材バンク」は上場企業が運営!マイナビコメディカルと併用する人も多い!2サイト利用で多くの求人をカバーできる!

本記事は2018/04/27の情報で、内容は言語聴覚士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

ページ上部へ移動する