テレビ制作会社とテレビ局の違い・テレビ制作会社への職動動向

6256views

imasia_530607_M

 

 テレビ番組や映像を作る制作会社。テレビ局よりも転職がしやすく、テレビ業界に入る登竜門や近道とも言われています。この記事では「テレビ制作会社とテレビ局の違い」や「テレビ制作会社の転職動向」について詳しくご紹介していきます。テレビ制作会社に就職や転職を希望される方はぜひご参考下さい。

 

 

テレビ制作会社とテレビ局の様々な違い

 テレビ業界に憧れてテレビ制作会社に就職・転職しようと考える人も多いでしょう。テレビ業界に就職・転職を考えた際にまず知っておきたいのは、テレビ局とテレビ制作会社の違いです。ここではいくつかの項目で比較してみます。

 

テレビ制作会社テレビ局の「立場」の違い

 各テレビ局には下請けのテレビ制作会社が数え切れないほど存在しています。中にはテレビ局子会社のグループ企業もありますが、多くは独立系企業で、10人以下の小さなものから数十人かかえる大きなテレビ制作会社まであります。テレビ局で放送されているほとんどの番組は、このテレビ制作会社が作った映像です。

 

 テレビ局の社員が作っている場合もありますが、ほとんどは下請けのテレビ制作会社が作ったものをテレビ局が買っているというのが実態です。一つの番組でプロデューサーだけがテレビ局社員で、その下で動いている人は、全員がテレビ制作会社社員ということは珍しくありません。

 

 「立場」という点で比較するとテレビ局が発注元、テレビ制作会社が下請けということになります。それゆえテレビ局のほうが就職・転職の難易度が高く狭き門であり、テレビ制作会社のほうが割と入りやすい傾向にあります。

 

参考テレビ制作会社とテレビ局の関係についての質問と回答

テレビ制作会社とテレビ局の関係

テレビ制作会社とテレビ局の関係ってぶっちゃげどうなんでしょうか?テレビ局とテレビ制作会社の関係はパートナーでしょうか、下請けでしょうか?みなさんのご意見聞きたいです。...

テレビ制作会社テレビ局の「年収」の違い

 

 テレビ制作会社とテレビ局で「立場」以上に異なると言えるのが「年収」なのかもしれません。

 

 例えば番組制作の中で一番下と呼ばれる、AD(アシスタントディレクター)という主に新人がするような雑務をこなすポジションがありますが、このADはテレビ局でもテレビ制作会社でも1~2年目の20代社員がなるといったケースがほとんどで、働く場所も業務も全くと言っていいほど同じです。しかし、テレビ局社員のADが年収500万円台に対して、テレビ制作会社のADの場合は年収200万円~300万円程度しかもらえないというケースが多くあり、年収に大きな違いがあります。さらに、テレビ局の正社員であれば、30代で1000万円を超えることが可能ですが、テレビ制作会社ではどれだけ上にのぼりつめても1000万円を超えることはほとんどないというのが現状です。

 

 また、テレビ局の正社員は、中途採用が数年に1度若干名ある程度ですが、一方でテレビ制作会社では毎年多くの求人が出ています。その理由は、テレビ制作会社の待遇面の悪さであり、採用された20代の多くが激務や低年収でやめてしまう傾向にあるためです。テレビ業界でテレビ制作会社は離職率が高いことで有名です。

 

参考テレビ局と制作会社のプロデューサーの違いについての質問と回答(年収差の話題も)

テレビ局のプロデューサーと制作会社のプロデューサーって何が違うのですか?

書き込み、失礼致します。常々疑問に思っていたのですが、テレビ局のプロデューサーと制作会社のプロデューサーって何が違うんですか? 同じように、テレビ局のディレクターと制作会社のディレクターって何が違うん...

テレビ制作会社とテレビ局の格差は大きい

 CMの広告収入が減るなどテレビ局も苦しい懐事情の中で、番組制作費は日々削られています。それらの影響を大きく受けてしまうのは下請けであるテレビ制作会社の社員です。

 

 例えばですが取材の現場を見てみても、一般的な取材は、ディレクター、カメラマン、音声の3人チームが基本です。時には、タレントなどを使ってグルメレポートを撮影することもあります。しかし、番組制作費が削られる中、まず始めにコストカットされるのはやはり人件費です。3人で取材に行っていたのでは割に合いません。ディレクターがカメラを持ち取材に行くのは今や当たり前になっていますし、最近、ディレクターが画面に登場する番組作りが流行っていますが、そもそもはレポーターの人件費カットから来ているとも言われています。限られた取材費の中で、しかも1人何役もこなし1本のVTRを仕上げる作業は、想像を絶する過酷さであることは言うまでもありません

 

 テレビ局の採用で内定をもらえず、しかしテレビの番組制作に対する思いを捨てきれず、実際に番組を作っているのは大半がテレビ制作会社の社員だという実態から、テレビ制作会社への就職・転職を希望する人は数多くいます。ですが入社してみると、指揮を執るのはテレビ局社員であり、自分の思いを込めたVTRを作ることができるのは稀です。年下のテレビ局社員プロデューサーにダメ出しをくらい、おまけに給料などの待遇面での格差の違いは大きく、「こんなはずじゃなかった」と夢を諦める人も少なくないのです

 

 

 

参考格差がある中で制作会社で働いて良かったこと、悪かったことの質問と回答

テレビ制作会社で働いて良かったこと、悪かったこと

テレビ制作会社への転職を検討中です。小さいころからテレビを観るのが好きで、どうしてもテレビ製作の現場で働きたいのですが、勤務が過酷で給料も割に合わないなどネガティブなことばかり聞きます。そこで質問...

 

テレビ制作会社への転職動向

 

 上記のようにテレビ局と比較すると条件面などそうよくはないと言えるテレビ制作会社ですが、実はそんなテレビ制作会社への転職市場は活発と言えます。テレビ制作会社は慢性的な人材不足状態であることが多く、どこも新しいスタッフを求め熱心に求人活動を行っているという現状があるのです。

 

テレビ制作会社への転職市場はなぜ活発なのか?

 

 理由の1つにテレビ制作会社の多さがあります。テレビの番組は、テレビ局から依頼を受けたテレビ制作会社が大半の番組を手掛けていて、全日本テレビ番組製作者連盟によると、夜7時から9時の間に東京の民放5社で放送される番組の7割はテレビ制作会社が制作を手掛けた番組という数字があります。それだけテレビ制作会社は、番組作りに大きな役割を果たしているのです。

 

 日本にテレビ制作会社が何社あるのかというと、全日本テレビ番組製作者連盟に加盟している「一流の」テレビ制作会社は100社以上、総務省が行ったテレビ制作会社の実態調査の対象企業は1,000社以上に上ります。会社の大小はありますが、それだけテレビ制作会社があれば、単純に考えて会社を運営するために人材が必要になりますので、テレビ制作会社への転職市場が活発だと言える根拠の1つです。同業界での経験があれば即戦力として採用されやすいというのもあるでしょう。

 

 もう1つの理由には「過酷な労働環境による離職者の多さ」が挙げられます。テレビの放送には休日がなく、テレビ制作者側は休みなく番組を作り続けなければいけません。企画を練り、台本を作って、出演者のスケジュールを抑え、ロケ撮影の下準備をし、撮影後は編集室で映像をつなぎ、テロップを入れ、ナレーションを吹き込むなど、番組作りに不可欠の作業は膨大です。しかも利益を出すためには、同時進行で複数の番組作りを進めていかなければなりません。

 

 連日深夜まで続く過酷な作業に圧倒されて、脱落者が続出することもあります。特に激務を強いられるテレビ制作会社勤務のADの離職率は高いです。退職者が出れば現場はさらに忙しくなり、1人1人の負担が増え、更にスタッフの離職をまねくなど悪循環も起きます。こうした厳しい労働環境がテレビ業界で人材ニーズの高まる大きな理由でもあり、特にこの傾向は中小零細の制作会社で多くあります。

 

参考テレビ制作会社の求人倍率についての質問と回答

テレビ制作会社の求人倍率

テレビ制作会社の求人倍率って実際どれくらいなのでしょうか?...

テレビ制作会社への転職はどんな採用職種があるのか?

 

 上記の通り求人が多いテレビ制作会社業界ですが、テレビ制作会社から出る求人は、主に、制作職のスタッフ、事務職のスタッフの2つが多い傾向にあります。

 

  • 制作職のスタッフ

 制作職とは具体的に言うと、「ディレクター」「プロデューサー」「アシスタントディレクター(アシスタントプロデューサー)」といった職種になります。テレビ制作会社のプロデューサーやディレクターの募集は基本的に経験者を前提としていますが、アシスタントディレクターであれば未経験の人材に対しても募集は出ています。未経験で業界に潜り込みたい場合は、アシスタントディレクターの募集を狙いましょう。難易度もそれなりに低く、募集の数がそこそこあるので狙い目です。業界全体が人材不足に陥っているので、1社や2社で不採用になってもあきらめず応募し続ける価値はあります。非正規でいえば、アシスタントディレクターに近い雑用を担当するアルバイトスタッフの募集が出る場合もありますす。

 

  • 事務職のスタッフ

 事務職に関していえば一般の企業と大差はありません。ただ、経理・人事・総務などと事務職を細かく分けて募集しているテレビ制作会社は一部で、大半の企業は事務全般をこなせるスタッフを募集しています。しかも、小さなテレビ制作会社になると、ロケ撮影やスタジオ撮影の荷物の搬入を手伝ったり、会社周辺のロケ撮影に同行したりと、事務職でありながら制作の手伝いを任せられるケースもあります。芸能人やタレントに現場で会える機会も多いです。

 

テレビ制作会社への転職は慎重に

 離職率が高く年収にもそう恵まれないテレビ制作会社ではありますが、テレビ業界に潜り込みたいと希望する若い人材へのチャンスは、豊富にあると言えます。経験豊富で即戦力となる人材を希望するテレビ制作会社は多いですが、未経験者で応募できる制作会社もたくさんあります。

 

しかし、テレビ制作会社といっても規模も仕事内容も、担当する番組の種類も各社で全く違いますバラエティー番組を作りたいと思っているのにドラマばかり作っているテレビ制作会社に入れば、面白くない思いを強いられるかもしれません。ボーナスの有無、昇給の有無など給与の待遇面も、テレビ制作会社によってさまざまです。目に付いたテレビ制作会社の求人に飛び付くのではなく、できるだけ多くの求人情報を集め、自分の納得のいくテレビ制作会社を選んでから応募することが大切です。

 

 転職のミスマッチを起こさないためにもリクルートエージェントなどのコンサルタントにしっかりと相談をして条件交渉を怠らないようにするのがテレビ制作会社への転職成功の秘訣です。

 

 

転職サイトランキング【最新版】

  1. 転職最大手の「リクルート」は求人件数の多さはもちろん、カバーする業種・職種の幅も業界トップ級で常に人気が高い!

  2. 転職業界大手の「マイナビ」!スキルや年収を適正に評価し、年収を最大限アップできるように担当者が徹底サポート!

  3. 年収アップに自信あり!利用者の7割以上が年収アップ!リクルートエージェントやマイナビエージェントと併用する人も多い!

ページ上部へ移動する