新聞記者の転職面接「4つ」のポイント!
- なぜ新聞社を受けたのか明確な理由を考える
新聞社の売り上げは、近年減少傾向にあるため、面接では「なぜ新聞社に興味があるのか」と質問されることが多いです。答え方は千差万別なので正解はありませんが、1つだけポイントがあります。それは表面的ではなく、具体的に自分の感情や経験を交えて面接官がイメージしやすいように伝えることです。
例えば、「新聞は信頼性と影響力があるから」という例をもとに考えてみましょう。確かにこれは一般的に言われていることなので間違いではないのですが、一般的だからこそ、これだけ伝えても面接官の印象に残りにくくなってしまいます。
この場合は、例えば「ある記事が友人や家族の話題になり、新しい見解を得た」「今まで知らなかったことに興味を持つきっかけになり、自分もこういうきっかけになりたいと思った」などと、少しでも独自の体験や感情に基づいて話すようにしましょう。
そうすることで面接官は「こういう気持ちがあれば長く記者として頑張ってくれそうだ」と判断してくれる可能性があがるでしょう。
- 新聞社の特徴を把握する
新聞は多くの読者数を誇る全国紙や各都道府県に密着した地方紙などがありますが、いずれも同じ視点のものはなく、内容や報道姿勢は多種多様です。新聞社の分析をせずに志望理由を述べても内容の薄いものになってしまうので、理由に厚みを持たせるためにも新聞の比較・分析は必ず行いましょう。
新聞を見比べる視点としては、その新聞社が力を入れている面やジャンルです。また同じ日の新聞を見比べて、他社との記事の視点の違いを見るのもいいでしょう。特に「自社の記者が書く記事は、紙面のどれくらいの割合あるか」をチェックするのもポイントです。地方紙の中には、各面のトップ記事は必ず自社の記者が書いた記事を載せるというポリシーを持つ社は多く、こうした会社で働く場合は努力次第で自分の記事が読者の目に付きやすくなるのでモチベーションアップに繋がります。
ただし中には、全国で非常に大きな事件があった日でもローカルニュースをトップに掲載するといった社もあり、ニュースバリューの優先において必ずしもこのポリシーを守る社が正しいとは限りません。そこは自分の軸を基準にしっかりと見極めましょう。
- 『興味のあるニュース』は重要な質問なので大切
「最近興味を持ったニュースはありますか?」という質問は、新聞社の面接ではよく聞かれるものですが、この質問をするのは様々な理由があります。
それは単に転職者の関心や知識の深さを知りたいだけでなく「本当に新聞を毎日読んでいるか」という疑問を解消するためでもあり、また「この転職者をどこに配属しようか」「この人はどのようにして物事に興味を持ち、どんな記事を書くだろうか」などと配属後のイメージを膨らませるためでもあります。
そのためこの質問は、転職希望者にとって1つの自己PRシーンです。当日の新聞をくまなくチェックして回答するのはもちろん、直近でいつか自分が担当したい分野の記事の感想を伝えてもいいでしょう。
- 健康面・ストレス耐性もチェックされる
新聞記者は体力的に非常にハードで、かつストレスの多い仕事のため、体調管理がしっかりできないと体を壊してしまう可能性があります。急な体調不良で休んでも、担当のニュースは待つことなく舞い込んで来るので、急に休むと回りに迷惑をかけてしまいます。
そういったことが頻繁にないかを見極めるため、面接では転職者の健康面について質問してくることも多いですし、中にはあえて圧迫面接を行って転職者のストレス耐性を見る会社もあります。体力やストレス耐性に自信のある人はここで自分の経験をベースにPRするといいですし、自信のない人は体力作りを併せて行うなどして備えましょう。
本記事は2017/05/29の情報で、内容は新聞記者としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。