新聞記者に必要なスキル・能力は?
新聞記者になるためには専門知識は特別要りませんが、取材やよりよい記事を書くために必要なスキルはあります。特に必要なのが「コミュニケーション能力」「文章での伝達力」の2つです。
これらスキルは特別の資格などが必要だというものではなく、日ごろの生活で意識したり、新聞記者になって働きながら身につけたりできるものです。それでは詳しく見ていきましょう。
- コミュニケーション能力は必須
報道に対する情熱やガッツはとても大事ですが、新聞記者は人を相手にする仕事なのでコミュニケーション能力が非常に大切です。
コミュニケーション能力と一口に言っても、新聞記者に特に求められるのは相手の話を聞きだす力で、「この記者には話したくなる」「この人にだったら話してもいいかな」と心を開いてもらえるような力を身につけなければなりません。
普段から一方的に自分の意見ばかり話すのではなく、相手が話しやすくなるような雰囲気と信頼関係を作れるようにすることが大切です。
- 文章で分かりやすく伝えるスキル
報道の仕方には、テレビやラジオといった映像や音声でニュースを伝えるものがあります。視覚・聴覚的に訴える報道は、受け手が家事や仕事といった別な作業をしていても大きなインパクトを与えるので、理解しやすく印象にも残りやすくなります。
一方で新聞は、記事とともに写真は掲載されますが、ニュースの内容は記者の書く文章を読まなければ全貌が伝わりません。つまり記者の取材がどれだけ十分だったとしても、記事が分かりにくいものであれば、読者にしっかりニュースの意図が伝わらず、何の価値のない報道になってしまいます。
文章を書くのは誰にでもできることですが、自己陶酔した文章になったり、説明が回りくどくなったり、文の流れや言い回しが単調だったりして、読み手に伝わりにくい文章になる人は意外とたくさんいます。こうした文章の癖を取り払うためには、日ごろから話す際にも文章を書く際にも、大事なことから伝えるようにした上で、端的で伝わりやすい説明や表現を心がけるようにするべきです。
本記事は2017/05/29の情報で、内容は新聞記者としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。