新聞記者に多い悩み

職業:新聞記者

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新聞記者「ならでは」の悩みは?

 新聞記者の仕事は生活リズムが不規則になったり、報道するにあたってさまざまなジレンマや苦悩の壁にぶつかったりなど、記者ならではの悩みはたくさんあります。ここでは代表的な新聞記者の悩みの例を挙げて一例としてご紹介します。

 

  • 情報収集に関する悩み

 ニュースソースには記者会見やプレスリリースがありますが、特に事件事故や不祥事、政治関係といった取材はそれだけでは読者に十分にニュースを伝えることは不十分なことが多いです。補填するために記者は昼夜問わず独自に取材をかけなければならないのですが、これがなかなか難しいのです。

 

 なぜ独自情報を取るのが難しいのかというと、例えば事件が発生した場合、警察は捜査の詳しい内容を簡単に明かしません。それは事件の詳しい事情を知るのは被疑者だけなので、メディアに明かしすぎると被疑者しか知りえない情報が一般読者に伝わってしまい、スムーズな捜査ができない恐れがあるからです。これは警察に限ったものではなく、都合の悪いことが公に広まらないよう、政治やスポーツなどさまざまな場面で起こりうることです。

 

 情報を得られるようになるには取材相手と信頼関係を築くことが必要不可欠ですが、そこまでたどり着くのは容易ではありません。記者志望の方の中にはメディアについて学び、報道に対して強い憧れや情熱を持つ人も少なくありませんが、特にそういう人の場合、実際新聞記者になっていかに情報を取ることが難しいかを実感し、自信を失うことが多いのも事実です。

 

  • 仕事は体力勝負!体力面の悩み

 ニュースはいつどこから舞い込んでくるか分かりません。そのため夜寝ているときに呼び出される可能性もありますし、久しぶりの休日に運悪くニュースが入り込んでしまい、休みがつぶれてしまうことも記者にとっては日常茶飯事です。もちろん事件事故や突発的な大ニュースが無く休めるときもありますが、意外と忙しいときにニュースが重なるのはよくあることです。その結果、疲れをしっかり癒すことができないこともままあります。

 

 新聞記者は、他業種と比べて定期的な休みが取りにくいですが、その貴重な休みでもうまくストレスを発散させたり、英気を養ったりすることができるというスキルは重要です。

 

  • 「辛い・・」と感じる取材内容も多い

 新聞記者になるからには「このジャンルの取材をしたい」という目標を持っている人は少なくないでしょう。しかし実際その希望通りの取材ばかりできる訳ではなく、むしろ楽しいと思える取材より辛いと感じる仕事が多いのが新聞記者の大変なところです。

 

 特に事件の悲しみにくれる被害者や遺族に取材しなければならないのは非常に辛いものです。こうした報道を見る読者は「なぜここまで取材しなければならないのか」と疑問に持つ方もいるでしょう。しかしこのような報道は、被害者がいるということを読者に改めて伝え、「次また同じような悲しい事件を起こしてはいけない」と考えてもらうきっかけにも繋がります。とても辛いことではありますが、一つ一つの取材には必ず意味があるのだということを念頭に置き、取材を行う必要があるのです。

 

  • まだまだ男性社会。女性記者は家庭と仕事の両立が難しいことも

 近年は少しずつ女性記者の数が増えてきましたが、新聞社はまだまだ男性社会です。普段の業務では特に意識する必要もありませんが、特に女性記者の場合は時にはコミュニケーションや異性には相談・話し辛いことのはけ口がなくて悩む人もいます。また稀ではありますが、時に取材先から「女性だから」というだけで甘く見られ、情報を明かしてくれないこともあるので、場合によっては女性記者がストレスを感じることもあります。

 

 また女性記者の増加で妊娠出産後の復職実績が多い会社や、女性記者の配属に配慮する会社も増えてきましたが、新聞記者は定時で帰れる仕事ではなく、休みの日も呼び出される可能性があります。そのため、家族の理解がなければ家庭との両立は難しいのも女性記者ならではの悩みやストレスになり得ます。

 

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本記事は2017/05/29の情報で、内容は新聞記者としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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