不動産ファンドの転職と資格(不動産証券化協会認定マスターなど)

業界:不動産ファンド、不動産投資・再生業界

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不動産ファンド業界は資格が必要な業界か?

 不動産ファンド業界は、最終的に資格がものを言うというような世界ではありませんが、だからといって「資格は必要ないので何も持っていません」だと、向上心や通常持ち合わせているべき最低限の知識すらないのではないか、と思われてしまいます。資格取得が有利に働き年収アップの一因になることもあります。

 

 例えば、「宅地建物取引士」は確実に持っておいた方が良い資格です。取得に時間はさほどかからない事と難易度もそんなに高くないため、これをとっていないとさすがに周囲から評価が下がるかもしれません。ですが逆に宅地建物取引士を持っているからファンドの採用で年収が大幅に上がるなどということはまずありません。

 

参考宅地建物取引士の資格試験についての説明

宅地建物取引士の資格試験

宅地建物取引士の資格試験の内容 宅地建物取引士の資格試験は毎年10月に実施されています。試験は不動産適正取引推進機構(RETIO)が実施していますので、試験日時の確認や申し込み...

参考宅地建物取引士になるための勉強法は?

宅地建物取引士の勉強法

宅地建物取引士の勉強法は? 宅地建物取引士の資格試験は、試験間際に詰め込んで合格できるものではありません。勉強期間も長期に渡るので、自分に合った方法を見つけることが大切です。...

 一方で、超難関国家資格として有名な「弁護士」「公認会計士」といった資格ははっきり言って必要ありません。会社がそうした専門家を必要とするときは、きちんと金を払って外部に委託するため、有資格者を採用して内製化する必要がないのです。もちろん従業員として難関資格を保有している事は強みになりますが、自分の資格を活かせる仕事がない、という方に目が行ってしまい、資格を持っている事が逆効果になるかもしれません。

 

 また、不動産ファンドには、法務・コンプライアンス業務やファンド会計・経理という仕事もありますから、そういう仕事では資格保有が有利に働くでしょう。ただこれらの業務は難関資格を保有していなくても十分に務まる業務です。

 

  • 資格が求められる世界ではないが宅建などある程度の資格は取得しておかないと転職活動に不利に働くことがあるのは事実。

 

参考不動産ファンドにどういう求人職種があるか?

不動産ファンドの転職事情・求人の種類・年収相場

 不動産ファンド事業は、投資対象としての不動産を発掘し、そのための資金調達を行う事により、不動産に投資したい投資家に投資機会を提供し、その報酬としてフィーを頂くというビジネスモデル...

 

不動産ファンドで現実的に役に立つ資格は?

 では実際に不動産ファンドへの転職などで現実的に役に立つ資格と言えば何があるでしょうか?ここでは「不動産証券化協会認定マスター」「不動産鑑定士」の2つを挙げます。それぞれの資格の概要と難易度などを解説します。

 

不動産証券化協会認定マスターの概要と難易度

 認知度はあまり高くありませんが、ARES(不動産証券化協会)「不動産証券化協会認定マスター」という資格は、大変有用です。持っているだけでそれなりの知識があると判断される事もさることながら、不動産ファンド業界で仕事をする際に、必要となる知識が体系的に網羅されています。取得には相応の費用と時間が必要ですが、実際に役立ちます。不動産ファンドとは即ち不動産を証券化して取引の対象とする仕組みですから、この不動産証券化協会認定マスターを取得する事は業界そのものを理解する事に繋がります。

 

 不動産証券化協会認定マスターになるにはコース1とコース2の受講と修了試験のクリアが条件です。大まかな流れとしては3月頃にコース1の受講申し込みを行い、10月くらいまでテキストの履修、10月の後半にコース1の修了試験、そして合格者はコース2の申し込みを行い、11月から翌年の2月でレポートの提出・スクーリングなどを経て最終の合格者が発表されます。ARESの不動産証券化協会認定マスター公式HPによると、2017年までの合格者の推移は下記のようになっています。コース1は年度によりますが40%弱の合格率、コース2はレポートの提出やスクーリングを行えば大半は合格しています。そういう意味ではまずコース1の合格が大きなハードルです。

 

(出展:http://www.ares-campus.ares.or.jp/comp_announcement/result/)

 

不動産鑑定士の概要と難易度

 「不動産鑑定士」を保有している人は業界内で多く活躍しています。不動産鑑定士として自分で独立して事務所を開設してもあまり稼げないと言われているような状況が後押ししているのかもしれません。ファンドが不動産を取得する時は、必ず運用会社として、対象不動産の価格評価を行い、妥当性の検証を行いますが、そういった仕事や、銀行等の金融機関で担保としての不動産評価を行う仕事で活躍しています。「不動産鑑定士」は「不動産証券化協会認定マスター」に比べると知名度も高い資格です。転職ステーションの中にもコンテンツがあります。

 

参考不動産鑑定士として求められることは?

どんな不動産鑑定士が求められているのか?

現在、不動産鑑定士への転職を考えています。そこで、不動産鑑定士の資格取得は当然として、その上でどのような資格やスキルがあれ、より評価されるのかお聞きしたいと思います。弁護士や会計士はとても難易度が...

参考不動産鑑定士の就職先の相談

不動産鑑定士として働くなら、大手か中堅か?

不動産業界に勤めて5年目の27歳です。新卒で今の会社(中堅)に入って、不動産売買の営業をずっとやっています。しかし、最近キャリアアップしたいと思うようになり、不動産鑑定士を目指しています。不動産鑑定士...

 不動産鑑定士の試験はまず5月頃に短答式の試験、これをクリアすると7,8月頃に論文の試験、その合格者にeラーニングや実地演習を行い資格取得になります。資格学校のLEC東京リーガルマインドの調査によると直近の試験で短答式は合格率約30%、論文式は合格率10-15%になっています。論文式の受験者が短答式の合格者よりも多いのは、短答式の合格者は2年間試験を免除され論文式から再受験できるためです。

 

(出展:http://www.lec-jp.com/kanteishi/about/shiken.html)

 

  • 「不動産鑑定士」「不動産証券化マスター」などの資格は実用性が高い資格。しかしライセンスそのものが仕事を持ってくるわけではない。資格の保有により競争相手を絞り込めるという効果はあるが、最終的には依頼者との人間関係や信頼関係が決め手になることが多い。既に多くの資格を保有している方は、謙虚になって、資格取得で得たものをどのように組織で活かせるかを考えよう。

 

本記事は2018/03/30の情報で、内容は不動産ファンド、不動産投資・再生業界での勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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