不動産ファンドの転職事情・求人の種類・年収相場

業界:不動産ファンド、不動産投資・再生業界

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 不動産ファンド事業は、投資対象としての不動産を発掘し、そのための資金調達を行う事により、不動産に投資したい投資家に投資機会を提供し、その報酬としてフィーを頂くというビジネスモデルです。

 

参考不動産ファンドのビジネスモデルに関してわかりやすく回答

不動産ファンドの投資戦略・ビジネスモデル

不動産ファンドの投資戦略・ビジネスモデルについてズブの素人の私にもわかるようにわかりやすく教えて下さい。...

 このページではそんな不動産ファンド業界について、まず「実際の転職事情がどうなっているか」を詳しく解説し、その上で「どういう求人の職種があるか」、また「年収相場は他業界と比べてどうか」「具体的な転職事例はどういうものか」などを解説していきます。不動産ファンドの転職情報・求人探しに興味がある方はご参考下さい。

 

 

不動産ファンド業界の転職事情について

 

 不動産ファンド業界の人材については新卒で就職する人はほとんどおらず、多くの会社では新卒は募集すらしていません。比較的新しい業界なので関連業界からの転職者が非常に多い業界です。そして基本的には「即戦力採用」です。また一部の独立系と呼ばれる会社以外は、有名な不動産デベロッパー・金融機関等の大手企業が出資を行い資産運用(不動産投資顧問)会社として運営されるケースが大半であり、主要なポジションは親会社からの出向者で占められている事が大変多いです。

 

参考不動産ファンドの採用基準はやはり「即戦力採用」

不動産ファンドの採用基準

不動産ファンドの転職希望者です。「不動産ファンドの採用基準」ってなんだと思いますか?職種によっても違うとは思いますが・・・。...

 以下では不動産ファンド業界の転職事情について、「他業界から不動産ファンド業界への転職」「業界内から業界内への転職」「不動産ファンド業界から他業界への転職」の3つに分類し解説します。

 

(1)他業界から不動産ファンド業界への転職

 不動産ファンド会社は母体となる企業からの出向者が割合としては多い事実はありますが、関連性の強い他業界からの転職者を受け入れる事も多いです。他業界からの転職者は、投資対象としての不動産関連の経験が豊富な、大手デベロッパー、マンションデベロッパー、ゼネコン、大手生命保険会社、大手不動産仲介会社出身者が多いです。

 

 また、多額の資金調達が必要という点では、銀行や証券会社とのパイプが不可欠な業界です。金融機関出身者が前職を活かして資金調達に貢献するという名目で転職して来るケースもよくあります。概ね「不動産系」か「金融系」の経験者に大別されますが、この2つ以外でも即戦力になることを前提に比較的幅広い業界から転職者を受け入れています。

 

  • 「不動産系」か「金融系」からの転職者は比較的多い傾向にある。

 

(2)業界内から業界内への転職

 景気の良いときには、不動産投資が活発になり、業界内から業界内への転職が非常に多くなります。浮き沈みが激しい業界のため、稼げるときに稼ぐ、あるいは好景気の時にポジションを上げたい、このような意識から、条件の良い会社があれば、割と簡単に移籍する人が非常に多いです。もともと一度は転職している人が大半なので移籍への抵抗感も少ないのです。

 

 またどの会社でも事業の内容は、投資対象不動産の賃貸事業運営と投資対象不動産の売買、この2点に集約されるため、求職者にとって前職での業務経験が活かしやすい事もこの傾向を後押ししています。

 

  • 業界内から業界内への転職は、特に好況期においては頻繁に行われている。

 

(3)不動産ファンド業界から他業界への転職

 不況期には、好況期に行った不動産投資について問責される局面が増え、人によっては会社での在籍が辛い局面を迎えるケースが多くあります。不況期には好況期のように業界内での募集もほとんどないので、このような時に業界外への転職者が増えますが、それほど容易ではありません。特に好況期に不動産ファンド業界で得ていた処遇を他業界で維持する事はそれほど簡単ではなく、処遇の維持に拘るとあまり多くの機会は見つかりません。

 

 業界外への転職する人の転職活動の特徴として、不動産ファンドでのポジションが「金融系」だった人は、財務や経理という仕事がどの業界にも共通する仕事のため、比較的つぶしが効き易く、業界外での仕事は「不動産系」の人よりも見つかり易い傾向にあります。

 

  • 不況期は業界内に人員に余剰感が出るため業界外への転職希望者が増えるが待遇の維持などはやや難しい傾向にある。

 

参考業界の景気の浮き沈みを不安に感じている方の相談

景気が悪くなったら不動産ファンドは一気にダウン?不景気の時の転職について

不動産売買会社から転職し、都内のファンド会社にいます。チーフアレンジャーである上司のサポートで投資アレンジの仕事をしています。ここ数年は右肩上がりで社内もイケイケ、昨年から部署の人数も2倍くらいに...

 

不動産ファンド業界の求人の種類

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 不動産ファンド業界の求人職種としては、上記でも触れましたが、大別して「不動産系」と「金融系」の職種があります。比較的簡単に転職する人が多い為、特に好況期には増員・欠員補充などと言って、採用活動が活発に行われます。ファンド運営会社としての一般管理業務を行う部署も存在しますが、こちらの募集はあまり行われません。親会社からの出向者が持ち回りで行っている事が多いからです。

 

(1)「不動産系」の求人職種

 不動産ファンド業界の飯のタネとなる投資対象不動産に関わる職種です。大所帯でそれなりに分業が進展した会社をベースに下記のように分類してみます。

 

 まずは、売買系の職種として「アクイジション」「ディスポジション」の2つがあります。いずれも業務の繫閑にはかなりムラがあり、ファンドの特に短期的な収益に直結する仕事です。「アクイジション」は、不動産の購入を行う職種です。不動産の発掘から、投資価値の評価、入札、諸条件交渉、契約締結、引渡・決済という一連の業務を行います。「ディスポジション」は、ファンドで保有している不動産の売却を行う職種です。売却候補の選定、売却方法の策定、諸条件交渉、契約締結、引渡・決済という一連の業務を行います。

 

 他方、売買系職種に比べ、やや管理的な要素の強い職種は「アセットマネジメント」と呼称され、ファンドで取得した物件の運営を担当します。通称「AM」です。物件の運営を担当すると言っても、ビル内での巡回や、清掃等の現地でのビル管理を行うわけではなく、不動産の価値を向上するための戦略を立案し、実行する役割です。具体的には、長期修繕計画のレビューや調整、テナント誘致が発生する場合のリーシング戦略、ビル管理会社の選定、管理コストの適正化等を担当します。不動産にはオフィス・レジデンシャル(住居)・商業施設(店舗・ショッピングセンター)・物流施設等の種類があり、それぞれ運営方法に相違がありますので、種類毎に専任の担当が必要とされます。

 

  • 不動産系の職種は売買系の職種と物件運営系の職種に大きく分類される。

 

(2)「金融系」の求人職種

 個人レベルや個社レベルでは投資し得ないような、価値の高い不動産に対する投資機会を投資家に提供する事が不動産ファンドの存在価値の一つです。そのような不動産を取得する為には巨額の資金調達が必要です。銀行からの融資資金や債券投資家からの資金を得て、レバレッジを効かせ、ファンドに投資してくれる投資家の資金運用効率を極大化する事は、ファンド運用として当然の事です。また、運営しているファンドのパフォーマンスを定期的に投資家向けに説明しなければなりません。このような事情から下記職種などが存在します。

 

  • 「財務」

 財務運営戦略の立案・実行、銀行・証券会社との関係維持、資金調達時の証券会社・銀行選定、資金調達条件の交渉等を行います。

 

  • 「ファンド経理」

 ファンドにおける取引記帳確認、ファンドの財務諸表作成、配当予想、予実管理等を行います。1次的な会計作業は外注が多く、外注先による記帳作業や作成資料の確認が主な役割です。

 

  • 「IR」

 上場ファンドには必ずと言って良いほど必要になります。非上場のファンドなら、特に専任の担当者を置かずに、財務系の人が並行して行うケースもあります。 融資元の銀行や、債券投資家、ファンドの投資家向けに定期報告や資金調達時におけるプレゼンテーション等を行います。広くファンドを投資家に周知し、ア ピールする役割です。

 

  • 金融系の職種の一例として「財務」「ファンド経理」「IR」など。

 

 代表的な職種は以上のとおりですが、上記からさらに分業が進化して、テナントの誘致を行う「リーシングマネージャー」や不動産の価値評価を行う「バリュエーション担当」など、特定の業務にフォーカスした求人職種もあります。これは企業によりけりなのでここでは割愛しています。

 

参考不動産ファンドのバリュエーション担当についての解説

不動産ファンドのバリュエーションの求人

不動産ファンドのバリュエーションの求人バリュエーションとは 不動産ファンドが不動産を取得する時に、どの程度の価格で購入するのかを算定する仕事です。理論的には「積算価...

 

不動産ファンドの年収を企業タイプで分類

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 続いては「不動産ファンドの年収事情」についてです。不動産ファンド業界は新興の業界のため、日本の伝統的大企業のような福利厚生は少ないです。待遇面での最大の難点は退職金制度のない会社が多いことです。給与水準が比較的高い不動産ファンド業界ですが、この点を考慮すると生涯年収としては並のレベルかもしれません。ここでは大きく3つに分類してまとめています。(外資系の会社についてはいずれも突然雇用を失う不安定さ・リスクがあります。)

 

(1)外国政府系の不動産ファンド

 最も給与水準が高いのは、やはり外国政府系の会社です。ポジションを得られれば、ベースだけで簡単に年収1,000万円は超えます。基本的に資金量が多く、大型案件を取り扱うので、期中に案件を成立させれば、高額のボーナスで一気に年収2,000万円や3,000万円も夢ではありません。

 

 ただ募集は、日本の不動産を取得する「アクイジション」が出来る人に限定されることが多いです。資金調達等の他の仕事もありますが、概ね「アクイジション」の出来る人が片手間に行います。20代の人間にまず機会はありません。30代半ば~40代前半までで英語が出来て、不動産業界でのコネを活かし不動産を実際に取得できる人間のみに機会があることが多いです。

 

(2)その他外資系の不動産ファンド

 政府系ではなくても外資系であれば高額報酬の機会はあります。特に本国で不良債権ビジネスを行うような会社は、不況期に安く買い叩き、好況期に高く売り抜けるという事を日本市場でもやりますが、うまく行く時はかなり儲かり、それが個人のボーナスに反映されます。

 

 外国政府系のファンドよりも会社としての数は多く、取り扱う不動産も種々多様・大小様々で、少人数で業務を回せない為、ある程度分業され、機会は比較的多いです。英語が駄目でも30代後半で1,000万円超、40代で1,000万円半ばまでは十分可能です。英語ができるディレクタークラスなら年収2,000万円も可能です。英語が不要でポジションの数も多く狙い目なのが不動産の価値評価を行う「バリュエーション」のポジションです。

 

参考国内系不動産ファンドから外資系不動産ファンドへ転職したい

国内系不動産ファンド勤務です。外資系でバリバリ仕事したいです。

国内系の不動産ファンド会社に勤務してアセットマネジャーをしています。現職に格別の不満があるわけでもないのですが、住宅専業という事もあってか、現状では仕事面での変化があまりなく、仕事に面白みを感じなくな...

 

(3)国内系の不動産ファンド

 外資系に比べると高額報酬の機会はあまりありません。誰もが知っている最大手の不動産会社が出資する会社でも、プロパー社員として入社すると年収1,000万円はなかなか超えません。主要なポジションを親会社からの出向者が占める事も多く(出向者は親会社の良い給与体系で処遇されます)、稼ぐ機会は極めて限定的です。その代わり雇用を失うリスクは極めて低いです。

 

 また、「J-REIT」市場の拡大等、業界の裾野が広がりましたので、20代若手の採用や、進んでいる会社では新卒採用まで行い始めました。このあたりは、外資系の会社と全く考え方が異なり、長期的視点に立った人材育成の姿勢が感じられます。会社によって多少の差はありますが、20代後半から30代半ばまでは、年収600万から800万程度。30代後半から40代前半で800万から1,000万円というぐらいのレンジが大半の会社の相場です。40代を超えてくると、どれだけ会社に貢献し出世するかにかかっていますが、年収2,000万超になる事はまずありません。

 

 国内系の会社でも「アクイジション」が出来る人の市場価値は高いです。そのスキルの高い人は、上記レンジを上回る可能性があります。ファンド規模の拡大と収益拡大のために、「アクイジション」が最重要視されているからです。とても財布の紐が固い国内系のとある会社でも、業界紙のトップ記事になるような取引のアクイジション担当に対し、数千万円のボーナスが支払われたという噂話もあります。もちろん極めて僅少ですが、そうした稀有な機会もないわけではありません。

 

  • 日系か外資か、採用職種は何か、年齢やキャリアはどうか、など様々な要因で給与面のボラティリティはかなり大きい。

 

(参考)不動産ファンド業界への転職例

 最後に、不動産ファンド業界へ転職した9名のコメントを紹介します。志望した職種や元の職種はバラバラですが20代・30代・40代で年齢別にまとめていますので併せてご参考下さい。

 

20代の不動産ファンドへの転職例

  • 不動産仲介会社の営業職から不動産ファンドのリーシング担当へ(28歳 東京都在住)
男性(20代)転職例1

 新卒で不動産仲介会社に就職し、賃貸物件の紹介を担当して5年。オフィス物件を探している法人様に、希望に合う物件のご紹介を行ってきました。星の数程あるオフィス物件について、立地・規模・築年数・賃料等の諸条件を頭に叩き込み、素早く良質な提案を売りにして様々な法人様からの信頼を得てきました。仲介営業もやりがいはあったものの、もともと不動産に興味があって選んだ仕事だった事もあり、もっと特定の不動産に注力して、ビルオーナー側からテナント誘致営業を行いたいという気持ちが強くなってきました。

 

 そういった自分の志向を実現すべく転職を決意。不動産ファンドの中でも物件数が多く、物件運営の機能が分化していて、リーシング(テナント誘致)の仕事に特化できるファンド運営会社で内定を得る事ができました。新築の競争力の高い物件が次々に供給される中で、そのファンドでは、運営しているビルの稼働率低迷に苦しんでいました。どのようにすれば仲介会社の営業マンが自分の担当しているビルに商談を持ってくる流れを作れるのか、競合するビルと比べて何をテナント候補にアピールすれば良いのか等、仲介会社での営業経験を存分に活かして、テナント誘致を戦略的に行う提案を現職では行っています。そういった提案が奏功して、テナント誘致が進み、ビルの稼働率が上がる事が何よりの喜びです。今後は、リーシングだけではなく、物件運営を全体的に統括するアセットマネジャーとしてのキャリアも展望しています。

  • 投資用マンション販売会社の営業職から不動産ファンドのアセットマネジャーへ(26歳 神奈川県在住)
男性(20代)転職例2

 就職氷河期だった事もあり、新卒では誰もが知っている知名度の高い会社には就職できませんでした。それでも何とか拾ってもらえた会社が投資用マンションの販売会社。予想どおり仕事は大変厳しく、日夜見知らぬ人に電話をしたり、オフィスに飛び込んでみたり、効率があまりいいとは思えない営業活動を繰り返していました。それでも継続しているうちに厳しい環境が自分を成長させ、契約も少しずつとれるようになってはきていました。

 

 成果が出始めて3年程経過した頃、ふと我に帰って思った事は、「まるっきり変化がなく、いつも数字に追われてせわしない毎日。これをいつまで続けるのだろうか。」何かを変えなければいけないと思っていた矢先に、賃貸住宅を投資対象とする不動産ファンドの運営会社による求人広告が目にとまりました。すぐに応募をしたところ、とんとん拍子で話が進み、内定をもらう事ができました。自分程度の年齢で物件に関する知識が同等にある事には驚いた、と採用担当者が後日語っていました。新卒で入社した会社は厳しい会社でしたが、自分を通常の2倍・3倍のスピードで成長させてくれていたようです。

  • デベロッパーの用地開発業務から不動産ファンドのアクイジション担当へ (29歳 千葉県在住)
男性(20代)転職例3

 新卒で入社したのは、不動産デベロッパー。10年単位の大きなプロジェクトを進めていくために土地の所有者との調整業務を行う仕事につき、忙しい毎日を送っていました。多忙ではあったものの、大手でもあり待遇は良く、入社後数年間は何の不満もありませんでした。しかし、次第に責任ある仕事を任されてくるようになったときに、会社の体質に疑問を感じるようになりました。全く知らないわけでもなかったのですが、事前に入念な調整を経た案件がいわゆる「ツルの一声」で簡単に覆ってしまうのです。よくある話とはいえ自分が責任ある立場で当事者となった時の辛さを思い知り、大きな閉塞感と「この先やっていけるのか」という不安感に苛まれる日々が続きました。

 

 そんな時に見つけたのが、外資系不動産ファンドのアクイジション担当の求人です。その不動産ファンドは外資系の為、物件を仕入れる特定のルートがなく、英語力不問・大手デベロッパー出身でファンドに物件を供給できる人材を探しているとの事。半分覗き見くらいの軽い気持ちで応募した所、かなり強く勧誘され内定となりました。タイトルはAVP(アシスタントバイスプレジデント)というものでしたが、年収は1.5倍を提示され、取得に成功すれば上乗せがあるとの事。長くは働けないリスクもありますが、どうせ転職するなら大きく環境を変えてチャレンジすべきと思い決心しました。退職する会社は、重要な物件仕入先となる可能性もある為、退職理由は誠意を込めて伝え、細心の注意を払い、丁寧に退職の手続きをとりました。今はとにかくやれるだけ仕事をやってその後の事はその時考えようと物件の獲得に奔走しています。

30代の不動産ファンドへの転職例

  • 銀行の融資担当から不動産ファンドの財務担当へ(34歳 東京都在住)
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 新卒で大手の銀行に入行し、支店での融資営業・本店での大規模法人向けの融資営業を経験してきました。何かと担保としての不動産に関わる事が多かったので、不動産についての知識を深めるべく、不動産鑑定士の資格を取得したところ、不動産ファイナンス部に配属され、不動産ファンド向けに融資を行う仕事に就きました。ファンド向けの資金提供には、仕組み上の工夫が施されている等、知的好奇心も大いに刺激され、自分の成長に繋がっている感覚がありました。その一方で銀行全体の観点では非常にニッチな分野であり、本流ではないという一抹の不安もありました。融資実績を積み上げても、業績に与えるインパクトが小さく銀行内では相手にされていないような感覚もありました。

 

 一方で不動産ファンド側は、融資の資金を得て、どんどん物件を取得してファンド規模を拡大させています。融資資金を得て、さらに成長するストーリーを話す先方の財務担当者の目は活力に溢れています「もっと所属する組織にインパクトを与えられる仕事をしたい」と思い、特に求人は出てなかったものの、気になっていた不動産ファンドにいくつか応募してみたところ、1社からオファーが出ました。ファンド規模拡大に伴って、取引金融機関を拡大させたいとの意向があったようです。自分の所属していた銀行はもちろん、銀行の内情には詳しく担当者との交渉は手慣れたもので、違和感なく転職する事ができました。銀行に所属していたときとの大きな違いは、ファンドの成長にダイレクトに貢献できているという実感が得られる喜びです。ファンドの成長の為、財務戦略を構築し、金融機関との関係を良くしていく仕事は自分の経験を十分に活かせるので大きくやりがいを感じています。

  • オフィスファンドのアセットマネジャーから賃貸住宅ファンドのアセットマネジャーへ(38歳 東京都在住)
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 銀行勤めの時に不動産に興味を持った事がきっかけで、10年程前に新興の不動産ファンド業界に飛び込みました。ファンドバブルと言われた大好況の時代とリーマンショック、大震災という苦しい時期を乗り越えて、不動産市場の大きなサイクルを一回り経験してきました。良い経験を積めたと思う一方で、所属している会社のファンドはオフィス専業の為、今後の自分のキャリアの広がりに不安を覚えました。今後はこれまで見てきた事の繰り返し、想定の域を出ないとの見通しを持ち、今後の仕事に変化を求めたいという気持ちが強くなってきました。

 

 再度、転機が訪れていると思い立ち、異なる種類の資産を運用対象とするファンド運用会社数社に応募しました。その中でもオフィス物件運用の経験を特に評価してくれた会社に行く事を決めました。今後は賃貸住宅の運用について、戦略策定と実行を担当する事になります。オフィス物件で培った経験を活かせる事もあるでしょうし、そうでない部分もあると思いますが、投資対象を変えて新しい仕事に取り組める事にわくわくしています。着任までもうすぐです。

  • 債権回収会社の回収担当から外資系不動産ファンドのディスポジション担当へ(32歳 神奈川県在住)
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 債権回収会社での業務経験が長く、正常債権の回収や、不良債権の回収等を手掛けてきました。特に不良債権の回収戦略においては、担保不動産の処分が重要だった事もあり、不動産は切っても切れない関係にありました。そのうちどのような買手候補が存在して、どういった持って行き方をすれば高く処分できるのかというコツも分かるようになってきました。しかし、自分の所属している会社では、どれだけ高く売ったとしても自分の給与にほとんど反映はされません。まともに回収業務をしない同僚との給与差もなく仕事に対するモチベーションは高く保てませんでした。

 

 景気が良くなって、不動産市場の取引が活況を呈していたある日、人材会社のエージェントから連絡がありました。とある外資系のファンドが不況期に仕込んでいた物件をこの好況期に一気に売却したく、ディスポジションの求人が出ているとの事。父親の仕事の関係で海外生活をしていた事もあり、英語は流暢だった事と、仕事に対する自信ももちろんありましたが、物件の売却が済んでしまえば、日本法人をたたむ気ではないかと訝り、一度は見送りました。しかし、熱心なエージェントから再度連絡が入り、特に日本市場から撤退するための一時的な求人ではなく、物件の入れ替えはきっちりと行う方針であり、取得の仕事も行ってもらうという話だった為、入社を決めました。入社後ほどなくリストアップされていた物件は売却を実行しました。高値で売れた事もあり、賞与はとんでもない金額をもらいました。百万円単位でした。雇用リスクが高い事に対する見返りとしても十分な金額だと思います。モチベーションは極端に上がり、いくら仕事をしても疲れません。

40代の不動産ファンドへの転職例

  • 銀行の担保評価担当から不動産ファンドのデューデリジェンス担当へ (46歳 東京都在住)
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 個人経営の鑑定事務所での勤務中に、不動産鑑定士の資格を取得し、不動産ファイナンスを積極的に手掛ける銀行で不動産の担保評価の仕事をしていました。銀行が融資対象とする不動産は実に幅広く、オフィス・住宅・物流施設等様々な物件の鑑定評価を手掛けてきました。ひととおり経験できて満足していましたが、銀行内部の人事異動により、担保評価の仕事が続けられなくなりました。この年齢で畑違いの仕事をしながら銀行内でパフォーマンスを出していける気がしませんでした。

 

 幸い景気が良い時期と重なった為、不動産ファンド会社に数社応募しました。銀行という業態の中でのリスク管理としての物件評価を行うのではなく、ビジネスを成長させる事に直接的に貢献したいという思いが強く、そのような選択をしました。そのうちの1社から無事内定をもらう事ができ入社しました。銀行時代はいかに保守的な評価を行うかという事に集中していましたが、現在はどういう将来的なストーリーを描ければ、売主に響く価格を提示できるのかという異なる視点で物件評価を行っています。思い通りの転職ができて満足しています。今後もファンドの成長の為に不動産の評価を行っていきたいです。

  • 外資系不動産ファンドのAM部門ヘッドから日系不動産ファンドの財務部長へ (42歳 埼玉県在住)
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 外資系の不動産ファンドに入社して5年。景気の波に乗った売買を実行してファンドにも会社にも大きな利益をもたらしてきました。給料、特に賞与への反映が大きく、日系では稼げないような年収を実現していました。

 

 しかし、そんな状況も経済ショックをきっかけに一変してしまいました。突然の日本法人閉鎖の連絡。知らない訳ではなかったものの、これが外資の怖いところと痛感しました。どれだけ十分な蓄えがあっても、次の仕事が見つかるかどうかの不安をかき消せる事はありません。経験や英語力を活かすのであれば、次も外資系で活躍したいという思いはあるものの、それ以上に不安定な雇用環境に嫌気が指していたので、日系不動産ファンドのポジションにトライしました。重責を担うポジションであったため、オープンな求人ではなくヘッドハンターを通じた活動でしたが、社長と意気投合し、修羅場をくぐってきた自分の経験を活かしてファンドを強化したいとの思いが通じました。在籍していたファンドでは、業務が細分化されておらずファイナンス業務の責任者であった事も幸いしました。

 

 今は10年後のファンドと自分の姿を想像しながら、腰を据えて業務に邁進しています。家族と過ごす時間も増えて十分にワークライフバランスもとれている毎日に自分も家族も喜んでいます。

  • 大手銀行の融資課長から外資系不動産ファンドのコンプライアンスオフィサーへ(49歳 東京都在住)
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 新卒で大手銀行に入行して、幾度もの異動を伴いながらも、大筋としては融資業務一筋でやってきました。様々な企業からの資金需要に応える仕事は銀行員らしい仕事でもあり、非常に楽しくもありました。このままこの仕事を続けられるのであれば、特に転職を考える事もなかったと思います。しかし、ある企業への融資債権の焦げ付きがきっかけとなり、自分の行内での評価は大きく下がりました。それがなくても50前後ともなれば、どのみち銀行には残れず出向した先でそのまま転籍する人間が大半であり、その出向先も選べるわけではありません。自分で選べる今のうちに、自分の第二のサラリーマン人生の舞台を決めておきたい、そういう気持ちから、これまでの銀行員生活で気になっていた業界、ここ十数年で大きく成長してきた「不動産ファンド業界」でのポジションがないか探し始めました。

 

 これまでの経験を直接活かすのであれば間違いなく財務のポジションを探すべきでしょうが、本音としては自分が退職した銀行と関わる仕事には抵抗感がありました。また、折角転職をするのだから、少し毛色の違う職種にトライしたいという気持ちも強く、自分にとっては大きな冒険となりますが、外資系不動産ファンド運用会社でのコンプライアンスオフィサーのポジションを得る事に成功しました。銀行員という仕事柄、法令遵守が強く求められ続ける環境で仕事をしてきましたが、それが良かったのかもしれません。新興の外資系ファンドであった事も幸いでした。自分で決めた会社・職種で仕事ができる事は喜ばしい事です。この運用会社の成長を法令遵守の観点から守っていく事に次のサラリーマン人生を捧げたいと思っています。

 

本記事は2018/03/30の情報で、内容は不動産ファンド、不動産投資・再生業界での勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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