ヨガクラスの企画・集客・運営など幅広い仕事内容
ヨガインストラクターの仕事の大きな流れとしては、クラスの企画、参加者の集客、レッスンの実施、そして付随する事務作業ということになります。単に参加者に対してヨガを指導することだけでなく、事前準備と企画・集客、営業力など幅の広いスキルが求められる仕事でもあります。
所属ヨガインストラクターの仕事とは
ヨガスタジオやフィットネスクラブに所属しているヨガインストラクターの場合は、所属する会社でクラステーマや内容設定がされており、スケジュールを組まれている場合が多いです。インストラクターは、自分が担当するクラスのテーマや内容に沿ったポーズや流れを考え、準備をします。
一般的には、レッスン時間は45分から90分程度で、初心者向け、上級者向けなどレベルも分けられています。決められた時間に参加者にヨガを指導した後は、会社に報告をし、給与や報酬を受け取ります。
雇用形態にもよりますが、給与内でヨガを行う場合と、ヨガクラス毎に歩合がプラスされる場合があります。また雇用条件によっては、ヨガクラス時間外にはフロントやマシントレーナーなど他の業務に従事する場合もあります。
所属インストラクターの場合、自分で宣伝、集客するという労働負担が少なく、安定した収入を確保することができるのがメリットです。
- 所属先が設定した内容やテーマに沿って、クラスの流れを決め、指導をする。ヨガクラス以外の業務が発生する場合も。
フリーのヨガインストラクターの仕事とは
個人で活動しているフリーインストラクターの場合は、個人でスタジオを所有してクラスを運営しているか、またはヨガスタジオや公共団体等の主催するクラスと都度契約して仕事をすることになります。報酬としては、参加者の人数毎の歩合や、1クラス毎の契約する業務委託の形態であることが多いです。
自分のスキルに沿って企画する場合や、クライアントの意向に沿ったクラスを相談しプランして、契約の日程時間に参加者にヨガ指導を行います。
フリーのヨガインストラクターの場合、自分のペースで働ける、時間に縛られにくく、自分のスキルや企画力を活かしたクラスを作りやすいというメリットがありますが、報酬は不安定になります。また個人での宣伝や営業活動、経理や雑務をこなすことも必要になってきます。
- フリーのヨガインストラクターは企画や勤務時間の自由度が高いが、収入は不安定になりがち。
目的はヨガの正しい実践方法を伝えること
最近ではヨガの種類も多彩になり、古代インドを起源とする伝統的なハタヨガやアシュタンガヨガからはじまり、海外セレブ人気から火の点いたパワーヨガ、カルチャースクールでも人気のリラックス系ヨガ、またビジネスマンにも注目されたマインドフルネスなど瞑想系のクラスも増えてきました。
他にも健康や美容のイベントや企業とコラボしたヨガや、有名タレントやモデル、トップアスリートが取り入れていることでヨガは話題となり、多くの人が効果あるアクティビティとしてヨガをするようになってきました。ヨガの種類や資格も、この数年で驚くほどバラエティ豊かになっています。
しかし、どんなヨガであっても、インストラクターに求められるものは、「参加者に安全に健康的で正しいヨガを伝える」ということです。その為には、インストラクターは参加者の安全が確保できる場所や環境の選択、レッスンレベルの設定、ひとりひとりの体調へ配慮、レッスン中のケガや不調への対応やアフターフォローも必要になります。
また資格や技術の高さ、経験値だけの評価でなく、インストラクターのもつ雰囲気や人柄がクラスの人気を左右することが多いのが現状です。逆に言うと、性別や年齢、経験値に関わらず、資質を磨くことでヨガインストラクターの道を開くことができるということにもなります。
本記事は2017/05/23の情報で、内容はヨガインストラクターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。