まずは「研修中」から「一人前の登録販売者」へ
登録販売者としてキャリアを積むうえで、やはり実務経験は必須になっています。以前は受験資格に含まれていた実務経験ですが、薬事法改定後からは勤務開始後に実務経験を積むよう変更されました。現在この実務経験は月80時間以上を2年と定められており、薬剤師もしくは研修中ではない一人前の登録販売者のもとでの勤務が必要となっています。
この2年間は研修中の身として勤務することになりますが、先輩登録販売者のもとで様々な知識を身につけられる素晴らしいチャンスです。必要最低限の商品知識やお薬相談のケースなどを知ることができるため、2年経った頃には一人でも十分顧客応対ができるほどのスキルが身についています。
お客様とより多く関わることが大切
登録販売者としてスキルアップするうえで欠かせないのが、お客様とのコミュニケーションです。薬剤師不在の店舗であれば、お薬や健康食品に関しての質問は、白衣を着用している登録販売者へ基本的に尋ねられます。お客様からの相談内容は同じ症状であったとしても十人十色異なるもので、徐々にではありますが各疾病における症状や個人差などを把握することができてきます。
また以前のお薬相談が次回異なるお客様へのアドバイスに役立つことなどもあり、お客様とのコミュニケーションから得られる知識はスキルアップにおいて必要不可欠なものです。積極的にお客様に声かけをし、より多くのケースを学ぶように心がければ自然とスキルアップすることができるのです。
店内業務をどんどん覚えることで成長
登録販売者としてキャリアを積んでいくうえで、店舗で働く従業員としての側面も忘れてはいけません。登録販売者しか行えない業務は常に最優先すべきですが、商品の発注や品出し・在庫管理といった店舗業務も大変重要であり、キャリアを重ねればスピーディかつ効率的にこなすことができてきます。
特に発注という重要任務を任せられるようになれば、お店にとってもなくてはならない人材になった証拠ともいえます。登録販売者であれば「店舗管理者」というポジションを任せられることもあるので、知識を身につけてなるべく早く今後の登録販売者を指導する立場になるのを目標にしましょう。
知識欲=スキルアップ
登録販売者として勤務するうえで、「何でも知りたい・何でも興味がある」といった純粋な知識欲は、スキルアップに大変効果的です。
医薬品に関する情報、どの成分がどのように効くのかなどの情報は、常に自分の中で更新していかないといけませんし、その得た知識がすぐに接客で役立つのは登録販売者の仕事ならではです。単純に色んなこと知りたいという探究心が知らずと登録販売者のスキルをアップさせていってくれるのです。
本記事は2017/05/23の情報で、内容は登録販売者としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。