ヨガインストラクター登場の背景
ヨガはここ数年、ヨガスタジオやフィットネスクラブ、公共施設でもたくさんのレッスンが行われるようになりました。ヨガは年齢や経験を問わず気軽に行えることもあり、スポーツやリラクゼーションの位置づけとして人気が高いため、ヨガ人口も大幅に増えてきました。
さらに、海外セレブから発信されたスタイリッシュなヨガもますます過熱を見せ、日本のモデルや女優、アスリートにもヨガ愛好者が増えています。またストレス社会におけるマインドフルネスという言葉のブームから、ヨガ瞑想にも関心が集まっているなど、時代や流行も反映しながら、新しいヨガジャンルや流派も続々と誕生しています。
日本発祥のヨガもありますが、ハタヨガやアシュタンガヨガなど現在ポピュラーになっている多くの流派のヨガ指導者になるためには、かつてはインドやアメリカなど海外に渡って修行する、海外の指導者から直接学ぶなど、かなり時間と経験が必要とされていました。
その状況が、近年のヨガブームを受け大きく変化しています。そして登場したのが「ヨガインストラクター」という名称での職業です。ヨガ人口が増えるに伴い、ヨガインストラクターへの道を志す人も一気に増えてきました。そのニーズの高まりから最近ではほとんどの大手のヨガスタジオでインストラクター養成講座が開催されています。
ただしヨガインストラクターには免許や資格は必ずしも必要ではありません。また資格よりも資質が重要視される職業であるため、人生経験から伝わるものや、人前でのインストラクション、ティーチング能力も大切なスキルとされています。ですので、若い人だけでなく、年齢を重ねてからヨガインストラクターに転職することは必ずしもデメリットではありません。
- 最近のヨガブームとヨガ人口の増加に伴い、ヨガインストラクターの人気も高まっている。
ヨガインストラクターの働く先、求人事情は?
ヨガインストラクターとして「ヨガを教えてみたい」という場合、働く先として最も安定しており人気の高い場所は、ヨガスタジオでの雇用となります。専門性が高く、自分のヨガスキルがダイレクトに生かせること、また社員として雇用されれば給与を得られ安定した生活が望めます。
他にはフィットネスクラブに就職し、マシンインストラクターやスタッフ業務を兼ねて利用者へのヨガレッスンを担当するという選択もあります。どちらも、ヨガインストラクター資格や経験をもっていれば、転職活動での武器になります。
また逆にヨガ未経験者でも、スタジオやフィットネスに所属してから、研修や養成コースを受講しヨガスキルを身に付けるということも可能です。ヨガを仕事にできる、という点でこのふたつは大変人気が高い求人となりますが、残念ながら募集件数が圧倒的に少ないというのが現状です。
他には、フリーヨガインストラクターとして、ヨガスタジオなどの時間ごとのレッスンを受け持つ業務委託で働く方法、自宅やレンタルスペースで教室を行う、またヨガスタジオを経営するなど、自分のスタイルに合わせて展開していくこともできます。
- ヨガスタジオやフィットネスクラブのヨガインストラクターは人気があるが、求人が非常に少ない。
広がるヨガインストラクターの活動範囲
テレビや雑誌にも登場するような人気のヨガインストラクターとなると、書籍やDVDの出版など活動の幅も無限に広がりますが、ある程度実力があり人気のあるインストラクターになれば、指導者としての活動で大きな収入を得ることもできるようになります。
ヨガはとても幅広い活動ができるのがメリットです。そのメリットを生かして健康や美容施設のサービスとしてレッスンを企画する、スポーツ施設やカルチャースクール講師としてヨガ講座を受け持つ、といった活動も可能です。
他にもヨガウエアを扱うアパレル系やスポーツブランドの分野、また医療現場でのヨガも注目されているため、介護やリハビリなどの分野でもヨガインストラクターのスキルが期待されています。
本記事は2017/05/23の情報で、内容はヨガインストラクターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。