参考書はほどほどに。試験での正解率は過去問で上げる
登録販売者の試験は5章に分かれた各問題が出題され、試験時間はトータル4時間です。各章最低40%以上の正答が必須で、全体の70%以上が正解していれば晴れて合格となります。
以前は必須とされていた受験条件である「実務経験」も現在は廃止され、全くの未経験の方でも合格することができる試験であることから、難易度はそれほど高いとは言われていません。しかしながら専門的な知識が試験では求められるので、しっかりとした試験対策は必須です。
対策としては、参考書に目を通すだけでは知識として植えつけるのが難しいため、ある程度目を通した段階からすぐにでも過去問を解いていくのがオススメです。そうすることで苦手分野の理解、そして各試験の傾向も知ることができ、また過去に出題された問題は今回の試験でも出てくる可能性があるため、正解率を上げるには大変効果的です。
試験内容は毎年少しずつ変更点有り
試験に出題される範囲に変更はないものの、試験の解答方式には毎年少なからず変更点があります。これらは試験日になってみないとわからないため、少々戸惑うこともあるかもしれませんが、結果的に出題内容に変更はないため心配する必要はありません。
しかしながら中には試験の解答方式の変更でパニックになってしまい、しっかりと回答できなかったという例もあるので、当日は今まで勉強してきたことに自信を持って試験に挑む「心構え」が必要です。
その為にも試験を受けると決めれば、余裕をもった勉強計画を立て「だいたいこれぐらいの日程までには参考書を終わらせる」「過去問はこの日程から始める」「試験前の1週間は復習に徹する」など決めて実行することが重要です。そうすれば直前に焦ることもなく、万全の心構えで試験に挑めるでしょう。
試験は一回で受かるという気持ちで
登録販売者の合格率は決して低くないですが、中には何度も何度も受けて、その度に不合格になってしまっている方もいます。登録販売者試験の受験費用は決して安いものではなく、ましてや他都道府県も受験となると多額の費用になります。試験を受けるからには必ず一回で受かるという気持ちで挑み、一度不合格だったとしても「次の試験で受からなければ諦める」位の心持ちで自分を追い込みましょう。そうすることで短期間でも集中して勉強することができ、結果的に合格率も大幅に上がります。
今までの勉強の積み重ねで得た知識を当日発揮するためには、自分に自信を持つことが大切です。試験当日はむやみやたらに大量の参考書を持っていくようなことはせず、自分がよく使っていたもの1冊のみをさっと読み返す程度の方が精神的にも不安にならず、落ち着いて試験に挑めるのではないでしょうか。
本記事は2017/05/23の情報で、内容は登録販売者としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。