交渉力・判断力が求められます
建設会社(ゼネコン)の仕事は建物を完成させるために、多数の関係スタッフとの連携が必要です。次の工事の工程進捗にはどれだけの人員が必要か、資材機材はどのようなものが必要か、期間はいつまでに行うのがベストか、そして良い建物を建ててお客様に満足していただく為には今何が一番必要なのかを常にスピーディーに判断する必要があります。
それに、何もないところから設計図面を基に造り上げていくものなので、各種行政機関、関係機関との打ち合わせ内容により、若しくは、近隣地権者様との交渉等により、問題点が出てくることも多くあります。問題点のない現場の方が少ないほどです。
建設会社(ゼネコン)では、まず高いコミュニケーション能力が必要とされます。そして、各種問題点が出てきたときには、問題を解消するための交渉力が必要となります。現場職員、専門会社、本社スタッフ、そしてお客様と迅速に打ち合わせを行いながら的確に判断し、次の方策を建てた後、スピーディーに実行していかないと、いい建物は出来ない上に、お客様の信頼も損ねかねません。なかなか一足飛びには行きませんが、苦労をし、頭を痛め乗り越えた経験は自分の力として蓄積できる仕事です。
急速に進むIT化に対応できるか
今は設計図面は殆どが、JW-CADを使ったパソコンでの製図作業となっています。設計図面及び現場施工図面もJW-CADで行っている会社が多いので、現場職員及び設計部門の人員には必須のスキルとなります。基本的に建築図面は2次元のものを使うのですが、立体的で誰にでも認知しやすい3次元での設計も急速に進んでいます。AUT CAD、スケッチアップ等の新しいシステムを使っている会社も増えてきています。
3次元技術を使えば、設計図から施工図、そして完成図を3次元で作成する事により、完成後の維持管理及び中長期の改修時に一目でわかるシステムを構築出来ます。直近ではAR技術を使い、未完成の進捗中物件の躯体にARで完成予想図を映し出し、作業を行うことで分かりやすくロスを減らす技術も使われだしています。
このようにIT技術の進展は建設業界でも著しいものがあり、常にスキルを磨き、アップさせていく姿勢が大事になってきています。