造園工ならではの悩み
- 毛虫や蜂に遭遇する
春から夏にかけて剪定をする際、毎年1回くらいは毛虫に刺されたり、蜂の巣を発見して蜂退治を行ったりします。痒みや痛みを引き起こす毛虫は限られていますが、1度刺されるとその日は1日中痒みや痛さに悩まされます。蜂の巣の退治も1年に1回くらいは必ずやります。スズメ蜂に遭遇することも多く、蜂専用の殺虫剤を持っていない時は命がけの作業となりますから、夏場は蜂専用の殺虫剤を常備すると良いです。
- 休みが少ない
基本的に休みは日曜日だけなので、あっという間に終わってしまいます。また、銀行や役所に行きたくても、平日休みではないのでなかなか行けないのも悩みです。
- 自分の意見が通らない
少し経験を積むと自分なりの考えが生まれて、こうした方が効率が良いと感じることも出てきます。しかし親方に自分の意見を言っても、そんなやり方では駄目だと一蹴されることが殆どです。自分の意見は通らないことが多いと考えておいた方が良いです。
- 外作業なので虫に遭遇する、休みが少ない、経験を積んでも自分の意見が通らないといった悩みを抱える人が多い。
造園工ならではの辛いこと
- 危険な作業が伴う
植木に登ったり脚立に乗ったりすることが多いので高所での作業が多く、落ちると怪我をする危険もあるため、常に緊張した状態を保たなければなりません。機械を使用することも多く、少しのミスでも手の皮を擦りむいてしまったりします。足を何かにぶつけてしまい打撲することもよくあります。
- 炎天下や雨の中での作業
夏場の炎天下の作業は特に辛いです。植木の中に隠れれば暑さをしのげますが、植木の中にばかり入れるとは限りません。アスファルトやコンクリートの上などでは大変暑く、たまに頭がくらくらしてくる時もあります。危険を感じたら無理をせず冷たい物を飲んだり、陰に隠れて休むことも大切です。最近は経営者も熱中症への理解があるので、真夏に少しくらい休んでいても文句は言われません。
雨の中の作業ですが、梅雨時はカッパを着るとサウナのようになって大変暑くなります。また、カッパを着ると動きにくくなるので、カッパを着た状態での作業は辛いです。冬はカッパを着ると逆に暖かいのですが、手は軍手を付けて作業をしているので手がかじかんで辛いです。
- 残業や賞与がもらえない
日給制の場合、勤務時間を過ぎても残業代を支給しない会社もあります。支給が無いと、残業しても定時で終わっても給料の額が変わらないので辛いです。賞与についても支給されない会社が多いので収入が増えません。どちらももらえないと仕事に対するモチベーションが下がってしまいます。
- よく怒られる
些細なことで怒る親方も中にはいます。大抵は、積もった鬱憤を下の立場の人間に言って憂さ晴らしをしていることが多く、親方1人、社員1人で作業をしている小さな会社に多い傾向があります。ある程度怒られるのは仕方がありませんが、小さなことで年中怒られるのは気分が悪いものです。怒り返してしまう人も中にはいますが、解雇の対象になる場合もあります。造園会社はたくさんありますから、たちの悪い親方に遭遇したら転職するのも手です。
- 高所や機械を使った危険を伴う作業、真夏や雨天の過酷な作業は辛いもの。日給制による給料の低さや、理不尽なことで叱責される辛さもよくある。
本記事は2015/08/21の情報で、内容は造園工としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。