仕事をしながら保育士の資格を取るには?
保育とは無関係の企業で働いている中でも、子どもに触れ合う機会が多く、段々と保育へ興味を持つ人もいます。保育だけではなく、保育を受けられない子ども達の現実を目の当たりにして児童福祉の世界へ飛び込む人もいます。社会人として勤務しながら保育士の資格を取る方法を説明します。
- 夜間養成学校に通う
保育士の国家資格を得るにはどうしても養成学校に通うか、実務経験が必要となります。しかし、一般企業での勤めを果たしながら保育士資格を取得したい人の場合、全日制の学校に通う事は難しいです。
そこで、働きながらでも通える夜間保育士養成学校に行く事がお勧めです。夜間+休日に養成校に通う事で、卒業と同時に資格を取得する事が出来ます。必要な勉強も全て指南してもらえますし、保育の技術も身に付ける事が出来るので、勉強と仕事に集中して取り組めます。そこまで時間もかからないので、何年か我慢すれば保育士の資格を得て保育士としてデビューが出来ます。
- ダブルワークを行い、独学で学ぶ
ダブルワークが認められている企業であれば、保育園などでアルバイトやパートをしながら独学で保育士資格を目指す事も出来ます。保育士の国家資格を得る為には、筆記試験と実技試験をクリアしなければなりませんが、その試験の受験資格を満たしている必要があります。その中に実務経験を求めるものがあるので、時間はかかりますが、保育園などで働きながら元々の仕事も続けていくのです。
ちなみに、児童指導員は夜勤もあるので給与は比較的高めですし、一人暮らしをする上では問題ない金額をもらえます。夜勤中は休憩もありますし、夜勤明けは仕事が休みになる所がほとんどですので、勉強の時間も捻出しやすいです。普通の保育園でも、最近では保護者の仕事の多様化がきっかけで24時間体制の保育園が増えています。そのような所も保育補助の人材を必要としているので、昼間は普通に働いて、夜間に保育経験を積むという生活も可能ではあります。
- 夜間の養成学校に通うか、保育園などでダブルワークをして実務経験を積みながら独学で学ぶ。
独学の場合は実務経験がネックになる
保育士の養成学校と独学は、どちらが楽だとも言えませんが、多少お金がかかっても養成学校に通えば必ず保育士資格を得られるという事を考えると、自分一人で意志を貫くのが不安な場合は養成学校に通うのが良いです。
独学で勉強する事も可能ではありますが、その際にネックとなるのはやはり実務経験です。保育士の養成学校は保育を全くした事のない人でももちろん入れますが、独学の場合は実務経験がなければ試験すら受けられませんし、実務経験と認められる時間も決して短いものではありません。独学で保育士を目指すならば、なるべく早めに保育補助や児童指導員としての実務経験を積む事です。
児童指導員は資格がなくても正社員になれますし、1人暮らし出来るだけの給料ももらえるので、どうしてもダブルワークでの資格取得が難しいと感じた場合は児童指導員一本でいくのも良い選択肢です。児童指導員の世界も人手不足なので、よほど勤務態度が悪かったり、大きな事故を起こさない限りは首になる事もなく、派遣や契約社員として働いていても比較的安定しています。子どもが生まれ続ける限りは必要な仕事なので、職にあぶれる心配も少ないです。
保育園では、保育補助として働くので、保育士とは業務内容に多少差が出てきます。子どもと触れ合う時間よりも雑務が長い園もあります。しかし、短い触れ合いの時間でも保育士と子どもの信頼関係作りを観察して自分もそのスキルを取り入れ、保育士として働く時に活かせるようにしておきましょう。
- 独学の場合は実務経験がネックになる。児童指導員は比較的安定しており、元々の職を辞めても生活出来るだけの給料ももらえる。
保育士の資格を取ってから就職は出来る?
他の企業で働きながらどうにか資格を取得した後、実際に保育士として働く場所があるのか不安に思う人も多いですが、その心配はありません。保育士は人手不足なので様々な雇用形態で人材を募っていますし、一度出産や育児で仕事を離れても、再びパートやアルバイトとして保育士に復帰する事も可能です。
本記事は2017/04/28の情報で、内容は保育士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。