製作に苦労する保育士は多い
保育士が毎月頭を悩ませるのが製作です。一口に製作と言っても、壁面、行事の装飾、母の日や父の日の様なプレゼント、部屋のちょっとしたスペースを埋める作品など様々あります。保育士の中にも製作が苦手な人は一定数おり、好きになろうと努力をしても、実力が追い付かずに苦しい思いをしている人も多いです。そんな保育士が製作を行う際に参考になるものやポイントを説明していきます。
保育士向けの雑誌や付録は参考になる
保育士向けの製作補助雑誌は一番オーソドックスで、ネタが無い時、時間が無い時には強い味方になってくれます。製作が苦手な保育士の中には下書きが苦手だという人も多いですが、無理に全て自分の力で下書きから行う必要はありません。雑誌には壁面などのアイディアが載っているだけではなく、下書きされた壁面などが付録で付いていますので、上手く活用しましょう。
雑誌自体も安価なので手に入れやすいですし、毎月発行されているので、季節ごとにアイディアが変わるので安心です。しかし、雑誌として世に出回っているので、他の保育園と製作物がと被る可能性も出てきます。雑誌を切り抜くだけではなく、キャラクターの表情を変えたり、服や装飾にラメやスパンコールで特色を出したりと工夫が必要です。
- 保育士向けの雑誌や付録をうまく活用すると良い。
保育士の製作のコツ・ポイント
- 100円ショップを利用する
100円ショップには壁面を作る為のグッズが溢れています。例えば、クラフトパンチは大きな物ならば壁面に使える大きさの物もあります。それぞれの季節で使えるお花、音符など、その種類は様々です。製作が苦手な人でも、クラフトパンチは押すだけで綺麗な形が出来るので、扱いやすいです。
また、最近では、レジン液なども100円ショップで購入出来るようになりました。日光に当てておけば固まり、紫外線を当てる機械を買う必要もないので、随分と簡単にレジンを取り入れた製作が出来るようになっています。ちょっとしたお宝として、子ども達へのご褒美として、安価でレジンキーホルダーを作ることも出来ます。
- ちょっとした工夫で手の込んだ作品に見える
無理に難しい作品を作らなくても、ちょっとした工夫で、綺麗で手の込んだ作品に見えます。例えばこいのぼりで例を挙げるとすると、普通に壁に貼るのではなく、少し浮かせて壁に貼り付けるだけで躍動感が溢れます。うろこも、簡単にマジックで書くのではなく、ホログラム紙などの元々複雑な色合いをした紙を半円に切って、それを貼り付けていけばそれだけで豪華なこいのぼりに見えます。ホログラム紙は沢山入っているものが100円ショップで購入出来ますし、次の製作にも活かせます。
- 素材を組み合わせる
色紙だけで作ると、単調で地味に見えてしまいます。例えば子ども達を壁面で表現するなら、顔や手などは紙で作り、服は布などで作ると、手の込んだ立体的な作品に仕上がります。壁面は必ず色紙で表現しなければいけない訳ではありませんので、素材同士を組み合わせて、目新しい壁面を作ることも良い方法です。
- 季節も参考になる
壁面は、子ども達が室内にいても四季を感じられるように用意されています。部屋の隙間装飾にもそのような意味が込められているので、華やかもありますが、何よりも重視するのは季節性なのです。
壁面のアイディアが出なくても、春に出てくる花や虫などを作るだけで十分に春らしい装飾となります。それぞれの季節しかないもの、外遊びで見つけた季節性の物を取り入れる事で、子ども達も更に季節を身近に感じる事が出来ます。子ども達に喜んで欲しいがゆえにキャラクター物を作る保育士も多いですが、子ども達の感性を育てる為にもそのキャラクター物に季節を絡めるなどの工夫をするとより良い物になります。
- 紙を切るのが苦手な人の場合
どうしても紙を切るのが苦手だという人は、切らなくて良い方法を考えます。例えば、折り紙でキャラクターを作れば、色紙を切り分けて貼り付ける作業も必要ありません。目や色は色鉛筆で描けますし、セロテープや両面テープで貼り付ければのりを使用する必要もありません。苦手分野がある人は、その分野をどうすれば避けられるかを考えれば製作をしやすくなります。
- 100円ショップで買える便利なグッズや素材の利用、紙と布など異なる素材の組み合わせ、季節を感じるものを取り入れるなどの工夫で、立派な製作が出来る。
本記事は2017/04/27の情報で、内容は保育士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。