ゲームプランナーへの近道である大学・専門学校のゲームコース
ゲームプランナーは若者にとっては憧れの職業の一つですが、就職までの道のりは大変険しいものです。というのも、ゲームプランナーという職種はきわめて特殊であることから、その他の職業に比べると求人そのものが大変少ないからです。
そのため、どうしてもこの仕事に就きたいと考えている人にとって最も近道となるのが、ゲームの専門学校やゲームクリエイターコースを設けている大学に入学することです。
ただしゲームコースを設けている大学は数が非常に少ないため、ここでは専門学校を例に取り、どのようにすればゲームプランナーになれるのかということを見ていきましょう。
専門学校ではゲームに関する基礎知識を学ぶ
専門学校は選考試験はあるものの、希望すれば入学することはほぼ可能です。だからと言って、ゲームの専門学校に入れば、簡単に卒業・就職ができるかというとそういうわけではありません。
言うまでも無いことですが、ゲーム業界で就職できるようになるための厳しい学習と訓練の日々が入学とともに始まります。希望する職種に関わらず、最初に学習する内容は基本的には一緒です。
C/C++といった基本的なプログラミング言語の学習から始まり、3Dグラフィックスのモデリングツールの使い方はもちろんのこと、近頃ではUnityといいうゲームエンジンについて学習することも当たり前になってきました。更に、現在のゲームは3Dが当たり前ですので、3Dプログラミングの基礎である、物理・数学の授業もあります。
これに加え、企画書を作るのには欠かせないワード・エクセル・パワーポイントの使い方や、更にはPhotoshopのようなツールの使い方などといった内容まで、基礎的な学習を一通りします。
もちろん、プランニングに関する授業や実際の制作演習を通して、自分たちで考えたゲームを開発することにより、実地でプログラミングやプランニングを学ぶ機会もあります。
特別授業やハッカソンで出会いが待っている
学校に入るメリットは知識や技術が学べるだけではなく、特別授業で実際に様々なゲーム会社の現役クリエイターたちが来校し、講演会やワークショップを通じて実践的な指導を受けられる点にあります。
また近年では、ハッカソンと呼ばれるプログラマーやグラフィックデザイナーやプランナーなどが集まって、2~3日と言った短期間で様々なゲーム・アプリを開発するというイベントが全国各地で開催され、専門学校でも学生がイベントに参加することを推奨するようになってきています。
こういった授業やイベントに参加すると、学生の段階で業界の人たちとのつながりができ、就職時に非常に有利に働きます。
インターンとポートフォリオ
専門学校は基本的に2年および3年で卒業となりますが、最終学年時に就職活動をする際にはポートフォリオという作品集を制作し、志望企業に提出する必要があります。授業で作った作品はもちろんのこと、もしもハッカソンやアプリコンテストなどで作ったものがあり、なおかつ受賞経験があれば大変有利になります。
企業側はポートフォリオを見た上で面接を行い、一定期間インターンとして受け入れ、その結果自社のプランナー候補として相応しいと判断すれば、晴れて就職が決定するというパターンが多いです。多くのゲームプランナーはこうしてキャリアをスタートすることになります。
本記事は2017/04/26の情報で、内容はゲームプランナーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。