「〇〇式」の保育を取り入れる園で働くメリット
保育にも様々な種類があり、保育園によって取り扱う保育が違います。ヨコミネ式や鈴木式、木下式や樋口式など、〇〇式という保育を取り入れている園が増えています。子ども達の発達を促す為なのは当たり前ですが、他の園と差別化を図る為に〇〇式を取り入れている園も多いです。その〇〇式を取り入れている園に入ると、更に深い知識を得る事が出来ます。
〇〇式は研修を受けてからでないと働けませんし、頻繁に勉強会なども開かれます。自分の園以外に同じ〇〇式を取り入れている園への交換研修や見学も頻繁に行われるので、周りがその方法でどんな工夫を行っているのか、上手な保育士を見て刺激を受ける事が出来ます。かなり大変ではありますが、働くことのメリットも大きいです。
知識が多い保育士は重宝されますし、〇〇式で行う保育は、何の保育方法を取り入れていない園でも役に立ちます。キャリアを積みたいならば、〇〇式と名の付く保育園に行くことも良い方法です。
- 「〇〇式」の保育園で働くことで多くの知識が身に付き、キャリアアップにもつながる為、メリットも大きい。
転職時に「〇〇式」のプロフェッショナルとして扱われる
〇〇式を取り入れている園では、その園にもよりますが、少なくとも1週間に1回は保育の見直しと、保育がきちんと行われているか、〇〇式で理想と思える行動を取れているかの研修を行います。時には同じ〇〇式の保育を取り入れている園から保育士を呼び、客観的に判断してもらう場も設けられています。そして、保育士自身もその〇〇式に必要な研修を受けたり、勉強を欠かしません。一年働いていれば、十分に〇〇式の指導を行える様になります。
もし他の園に転職を考えた場合、〇〇式の保育を取り入れている園で働いていた保育士の印象としては、「努力家」「保育を真剣に考えている」と好意的に捉えられます。また、その保育園での保育にも〇〇式で培った指導を加える事で保育の質も向上する場合があります。
園側としては学びを深めて努力の出来る人を採用したいと考えるため、採用されやすくなります。人気園に応募した際も、その経験が強い味方となって他の保育士に差をつけて採用される場合もあります。そういった〇〇式の園でのやり方を学ぶのは、自分の保育を広げるきっかけにもなり、転職時にも有利になる可能性があります。
- 「〇〇式」の保育園の勤務経験は好意的に捉えられ、転職時に高評価につながることも。
有名な「〇〇式」の保育
- オールマイティーに何でも出来るようになる:ヨコミネ式
運動の楽しさを子ども達に伝えたい、自分自身が動く事が好きな保育士に向いているのがヨコミネ式です。ヨコミネ式の始まりは、心の力、体の力、学ぶ力の3つを知る為に、女子プロゴルファーの横峯さくらさんの伯父である横峯吉文さんが始めた教育法です。
ヨコミネ式は一時期スパルタ教育という議論もありましたが、小学校に進学するにあたって必要な、読み書きや計算、基礎的な運動能力を身に付けてくれると保護者には大人気でした。また、本を読む癖を付けさせるという事も含まれており、現在もヨコミネ式を取り入れている園は数多くあります。
一度ヨコミネ式に就職すると、保育士自身も子ども達に指導を行う為に、「どうすれば子ども達が自主的に学習をする方向に動いてくれるのか」「どうすれば子ども達が本を読むのが楽しいと感じるようになるのか」と、様々な試行錯誤を繰り返すようになります。新しい園でも、その試行錯誤を繰り返しながら子ども達に質の高い保育を施し、高いレベルの学習や運動を子ども達が得られるようになる事を期待されます。ヨコミネ式は指導する側もかなり大変なので、転職では「あのヨコミネ式を頑張っていた」と評価されることが多いです。
- 音楽特化:木下式
音楽と言えば木下式です。最近では子ども達の音楽の才能を開花させたい、将来子ども達が苦労しない様に音感を身に付けたいと、保護者に人気があります。木下式は音感の習得を重視しているので、4歳6ヵ月以上の子どもの預かりはなく、その年齢に達する前に、楽器だけではなく声楽や楽譜の読み方まで全てを学びます。転職時に「木下式に勤めていた」と言えば、子ども達の音楽面での発達の援助を期待され、楽譜の読み方を教えて欲しいなどの要望も出ますので、転職時に高評価を得やすいです。
本記事は2017/04/26の情報で、内容は保育士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。