他の医療職と救急救命士の比較

職業:救急救命士

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他の医療職と比較した特徴は?

 他の医療職と救急救命士を比較した場合に、救急救命士は医療従事者でありながら医療機関以外で真価を発揮します。他の医療従事者はほぼ全てが医療機関内に常在し業務を行っていますが、救急救命士の職域のメインフィールドは病院到着前です。従って医療機関以外で活躍できる医療従事者というのは非常に特殊な職種であると言えます。

 

 他の医療従事者は、医療機関内という整った場所で傷病者にコンタクトができます。きれいなストレッチャーの上で安全で活動しやすい環境で接触する事が常です。しかし救急救命士は救急現場という場所で傷病者にアプローチしていきますから、自身の安全管理は勿論、傷病者をいかに安全に、適切に搬送できる形にするかという判断能力に長けています。また、交通事故など凄惨な現場を実際に目の当たりにする事があるため、動揺せずに冷静・沈着な判断や行動がとれるようにトレーニングを受けていますし、実際の経験則もあります。従って、他の医療従事者と比べて精神的動揺を受けづらい傾向があると言えます。

 

 また、他の医療従事者は基本的に医師の指示を受けて処置を行います。実際に自分で判断する事もありますが、医療機関内では医師の指示は絶対ですので自分で判断するより医師の指示を仰ぐ場面が多くなりがちです。しかし、救急救命士が出場する救急現場には医師はいません。自分自身で短時間で適切な判断を行う必要があり、全ての現場で繰り替えされるため、判断能力は自然に身についていきます。

 

 そして1番は「現場」を知っているという事です。医療従事者の眼前で交通事故が発生した、または人が倒れた、という場合において、間違いなく救急救命士は第1歩目が早い職種でしょう。日々の現場を経験側として知っており、日常のシーンが突然現場に変わったとしてもすぐにいつもの業務モードに切り替わる事ができるのが救命救急士です。これは、医療機関内で救急車の到着を待つ他の医療職には理解できないところです。

 

大切な事は他の職種との相互理解

 上記で救急救命士と他の医療職を比較しましたが、大切な事は他職種との比較では無く、相互理解と有機的な連携です。

 

 例えば救急救命士と看護師を比較する事では無く、それぞれのメインフィールドがそもそも違う事を認識し、それぞれが長所を理解し、短所を補い合うという相互理解の姿勢です。これにより、よりよい医療サービスが提供さされる事となり、それが傷病者・患者に利益がもたらされる、という事を医療従事者側が認識する事が重要となります。

 

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本記事は2017/04/12の情報で、内容は救急救命士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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