ゲームプランナーにとって資格はそれほど重要ではない
仕事に「資格」や「免許」が有効だったり必要であったりする職種もありますが、ことゲームプランナーに関しては、そういうものは全く必要ありません。
新卒・転職者を問わず、ゲームプランナーの求人にかろうじて書いてある資格らしきことといえば「ワード・エクセルなどのオフィスのスキル」ぐらいです。理由は企画書などを作成できるのに役に立つ、という程度のことでそれほど重要な事項にはなっていません。
■新卒時はポートフォリオが資格代わり
では、ゲーム会社はどういう基準でゲームプランナーを採用しているかというと、まず新卒に関してはその「可能性」を評価してです。ゲームプランナーにおいては資格で合否を判断するのではなく、ポートフォリオを元に合否を判断するのが一般的です。
通常、ゲームの専門学校では、プランナー志望者は「ポートフォリオ」という作品集を作ります。このポートフォリオには、自分が授業で作った作品の一覧が入っています。プランナーの作品とは、作った作品そのものと、その作品の企画書・仕様書がそれにあたります。
企業の採用担当者はそれを見て、アイディアのオリジナリティや企画書のまとめ方、作品の仕上がりなどを確認して、志望者にどれだけのポテンシャルがあるかを判断します。
この時にあると有利になるのが、コンテストなどの受賞暦です。現在、全国のあちこちで学生向けのゲームコンテストや、ゲーム会社の主催するゲームシナリオコンテストなどが開催されています。それらに応募し入賞した作品があれば、その作品はかなり強力なポートフォリオになります。
■転職時には実績・経験が重要な要素に
では、転職者の場合はどうかというと、やはり業界での業務経験がカギになります(※資格について問われることはありません)。会社にもよりますが、少なくとも2~3年の実務経験が求められるのが一般的です。
転職の場合は、ポートフォリオとともに業務経歴書もポイントになります。つまり、所属していた会社でどのような作品にどのような関わり方をしてきたかということが問われます。
ただ、この内容も年代によって様々で、20代の場合はアシスタント的な役割が多いため、単にゲーム業界での働き方が分かっているかどうかというレベルで十分のケースも多いです。しかし30代になると、ある程度キャリアを積んでいることを前提に、企画力もさることながら、現場を牽引する力量が求められます。
本記事は2017/04/11の情報で、内容はゲームプランナーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。