行政書士と情報取集力

職業:行政書士

78views

imasia_1528601_M

 

行政書士と情報取集

 行政書士に限らず、どの職業でも業務に関する情報を集めることは、最重要課題です。特に行政書士の場合、業務に関する知識はもちろん、一般的な案件の報酬額、他の行政書士の動き、新たに業務となりそうな情報等を、より早く的確に収集することが大事です。

 

必要な情報とは?

 行政書士が仕事を行う上で、必要な情報の例を以下にまとめてみます。

 

  • (1)業務に関する情報

 クライアントから仕事の依頼が来た場合、その仕事を遂行するための情報、知識を早く的確に集めることは、最重要課題です。例えば、ある申請書の依頼があった場合には、どのような要件が必要か、窓口はどこか、申請から認可までおおよそどれくらいかかるか等、基本的なことがわからないと、何から始めて良いかわかりませんし、第一クライアントに説明することもできません。

 

  • (2)報酬に関する情報

 クライアントが最も気にすることは、いくらかかるのか、つまり報酬額です。行政書士の報酬額には、統一的な決まりがなく、個々で自由に決めて良いことになっています。ただ、いくら自由と言っても、案件の難易度等に見合う金額にしなければなりません。高ければ他の行政書士に流れていきますし、安ければ仕事のやる気が失せてしまいます。適正な報酬額というのは、案外難しいものです。

 

  • (3)他の行政書士の動き

 行政書士は、基本的に「個人営業」です。特に連絡を取らない限り、他の行政書士が何をしているのか知るすべもありません。しかし、他の行政書士がどのような業務を主に行っているのか、今後どのような業務を手掛けようとしているのか等の情報は、自分が仕事をする上で、参考になります。

 

  • (4)新たな業務となりそうな情報

 行政書士は、皆と同じ業務をしていても限られたパイを取り合うことになり、よほど人脈があるか、あるいは営業力がない限り過当競争を勝ち抜けません。そこで、まだ他の行政書士が手掛けていない業務を探し、他人に先駆けて自分の専門分野に取り入れていくことが重要になっています。情報収集には苦労しますが、競合が少ないですから、報酬はある程度自由に(高めに)設定することができます。

 

どうやって集めるか?

 それぞれの情報をどのような方法で集めればいいのでしょうか。下記でご説明します。

 

  • (1)業務に関する情報

 現在、多くの行政庁でホームページを作成し、情報を公開しています。それによって、申請書のマニュアルやQ&A等、多くの情報を閲覧することができます。また、行政庁の窓口に行くと、パンフレットやリーフレット等も無料で入手できます。さらに、大きな書店に行けば「行政書士のコーナー」が設けられていて、申請に関する解説本も置かれています。

 

  • (2)報酬に関する情報

 報酬に関する情報は、日本行政書士会連合会や各都道府県の行政書士会が会員にアンケートを行った結果を発表する「報酬額統計調査結果」が最も参考になります。この中では、各業務の最小値、最大値、平均値、最頻値、件数が記載されています。ただサンプル数が少ない業務もありますので、その際には他の行政書士のホームページを閲覧し、どれくらいの報酬額を設定しているかを確認することが有効です。

 

  • (3)他の行政書士の動き

 行政書士は、各都道府県の「行政書士会」に属し、さらにいくつかの地区に分けられた「支部」に属しています。一般的に、この支部単位で勉強会や親睦会等の活動を行います。参加は自由ですが、こまめに顔を出せば、自然と知り合いが増え、情報を収集することができます。また、上記で紹介した、他の行政書士のホームページからも情報を収集することができます。

 

  • (4)新たな業務となりそうな情報

 新たな業務になりそうな案件は、他の行政書士から、あるいはホームページから情報を収集することができます。また、法改正があれば、許認可が変更される場合もありますので、「内閣法制局」のホームページを閲覧し、最近改正されたり施行されたりした法律はないか等を確認する方法もあります。

 

転職サイトランキング【最新版】

  1. 転職最大手の「リクルート」は求人件数の多さはもちろん、カバーする業種・職種の幅も業界トップ級で常に人気が高い!

  2. 転職業界大手の「マイナビ」!スキルや年収を適正に評価し、年収を最大限アップできるように担当者が徹底サポート!

  3. 年収アップに自信あり!利用者の7割以上が年収アップ!リクルートエージェントやマイナビエージェントと併用する人も多い!

本記事は2017/03/27の情報で、内容は行政書士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

ページ上部へ移動する