保険外交員の仕事は?
保険外交員の仕事は、一般の家庭や企業・団体に向けてそれぞれの意向やライフステージに沿った最適な保険商品を提供するという、いわゆる「コンサルティング営業」の形になります。具体的に以下の内容に分類して説明します。
- (1)新規開拓
文字通り、既存契約のない個人や法人に向けての営業活動です。これから産まれてくる赤ちゃんを始め、結婚したばかりの人や新卒の社会人など、これまで保険に入っていなかった人でもライフステージの変化によって今後新たな保障が必要だろうとされる人が主なターゲット層となり、これらの人に対して保険商品を提案します。アンケートなどのツールを使って情報を取得し、必要な保障額についてシミュレーションを行い、新規契約に繋げていきます。
- (2)既存顧客の契約内容の見直し~新商品の提案・販売
保険商品は時代の移り変わりや人々のニーズによって変化するもので、商品によっては売り止めになることもありますし、逆に新商品が開発されることで「契約時は良かったと思える保険でも、現在売られている保険と比べると損になる」などということもあります。
そのことを知った上でも、保険料などの兼ね合いからこのままでいいという顧客も一定数存在しますので、無理強いすることは絶対にしてはいけないことですが、「損になることを知らないまま過ごす」ということは契約している顧客にとって不利益以外の何物でもありません。
そのため、保険外交員は現在契約している保険の内容や保障額についての詳しい説明、新しい商品やサービスにはこのようなものがあるなどといった販促活動を重ねます。そうして顧客との間に信頼関係を作り、納得の上で必要な保障を設定した契約を続けて頂くように努めることは、保険外交員として最も大事な仕事の一つです。
- (3)アフターサービス
保険商品は長い人生を積み重ねていく中でのお守りと称されることもあり、「契約したからそこで終わり」というものではありません。
怪我や病気をしたのにもかかわらずうっかり申請するのを忘れていたり、顧客によっては保険が下りることを知らずにいたということもままあります。保険外交員は定期的に顧客の元を訪問し、これまでの病気や怪我の有無をチェックすることで保険金の請求・支払い漏れを防ぐといった役割も担っているのです。
また、既存契約を続ける中でも、年齢を重ねる中で結婚したり子供が産まれていたりと、契約当時と違う家族状況となっていることもあります。「もしものことがあった時の受取人は誰か」「結婚したのであれば配偶者に変更する必要はないか」など、細かなところまで気を配るのもこの仕事をする上で大切なことです。
保険外交員は「信用第一」
どの仕事でも挙げられることですが、この職で働いていく上で最も大切なのは、「顧客との間に信頼関係を築くこと」です。人は初対面の相手に一生を預けるようなことはしません。何気ない会話から始め、実際に病気になった際の体験談や費用などが掲載されたチラシやパンフレットを活用して説明をする中で、どこまでがその人にとって必要な保障だと判断し案内に活かせるかは、保険外交員としての腕の見せ所であり、信用を勝ち取るポイントでもあります。
新規契約を頂くことになった顧客のアフターフォローを継続し、日々の活動や保険の知識量から信頼感を得られたことで継続や見直し契約を交わしたり、場合によってはそこからまた新たな顧客の紹介へと繋がるといったケースも出て来ます。日々コツコツと、細かな気配りからサポートを続けることこそが顧客との息の長い関係を作る第一歩です。
本記事は2017/02/27の情報で、内容は保険外交員としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。