理学療法士には生涯学習制度がある
現在、理学療法士資格を有しており、かつ理学療法士として仕事をしている方の多くは「日本理学療法士協会」に所属しています。以前は、協会の加入はあくまでも任意でしたが(厳密には今も任意)、今は養成校を卒業し理学療法士になると、各都道府県の理学療法士会に所属となるため、ほぼ全員が加入しています。
理学療法士協会に所属すると、まずは新人教育プログラムを履修します。このプログラムは、その後の研修や「専門理学療法士」「認定理学療法士」などを取得するうえでの必須項目となっているため、修了する必要があります。
日本理学療法士協会では「生涯学習」を推奨しており、会員のスキルアップに積極的です。協会主催の勉強会や研修会も毎年数多くあり、人気のある勉強会では定員オーバーになり、時に受講することが出来ないということもあります。
理学療法士として働き始めると、学生時代とは比べ物にならないほど、学ぶべきことが出てきます。患者のリハビリテーションを行うことは、その方の今後の人生に大きく影響を与える「責任」があります。そのことを忘れず、患者も自分自身も納得のできる治療をしていくために、生涯学習・スキルアップをしていく必要があります。
各種団体の勉強会や講習会も自由に参加できる
理学療法士は、多くの患者と疾患を診ていく仕事です。脳血管疾患などの中枢性疾患、整形外科分野の運動器疾患、心臓や肺などの呼吸・循環器疾患、生活習慣病に代表される糖尿病などの内部疾患、脳性麻痺を中心に治療する小児分野など、その範囲は多種多様です。
活躍する分野が多岐にわたるということは、その分の団体が存在しています。気になるキーワードで検索すると、数多くの団体や関連する講習会・勉強会が開催されているので、参加してみると勉強になることも多いでしょう。
そういった講習会・勉強会では、理学療法士だけではなく、作業療法士や言語聴覚士、医師やME、看護師など医療関係の有資格者とも接する機会が出来るため、専門分野だけではなく多方面から見る「視点の違い」も得られる貴重な機会になります。
本記事は2017/02/24の情報で、内容は理学療法士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。