理学療法士と他職種との関係

職業:理学療法士

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 理学療法士は患者や利用者と接するだけではなく、他職種の様々な方と連携を取りながら仕事をしていきます。患者や利用者が笑顔で生活出来るよう支えるためには「チーム医療」「地域包括」は必要不可欠な考え方です。

 

 病院(医療保険関連)と施設(介護保険関連)では若干の違いはありますが、最適なリハビリテーションを提供するためは、他職種との円滑な関係を構築していくことが大切になります。

 

必ず関わることになる「医師」

 理学療法士は、「医師の指示の下」に理学療法を提供することが大前提になっています。医療機関・介護保険関係を問わず、必ず「医師からの指示書(オーダー)」があります。

 

 その後の理学療法については各理学療法士に任される場合も多いのですが、対象になる方の疾患や基礎的情報、各種臨床検査結果やレントゲン・CT・MRIなどの画像を鑑みて、医師が総合的に判断しリハビリテーションが開始されます。

 

 日常生活の状態を把握している「看護師」「介護福祉士」

 入院患者や入所している利用者の病状やリハビリ時間以外の生活について理解しているのは看護師です。患者や利用者が「どんな薬を服薬しているか」「日常生活内で実際に行っていることと行っていないこと」「出来ることと不十分なこと」など日常生活内での多くの情報を把握しています。

 

 患者や利用者は一人ひとり身体の状況や周囲の環境が全く違うため、目指すゴールやリハビリ方法も変わってきます。そのため、多くの情報を持っている看護師との連携は不可欠です。看護師の情報をもとに、理学療法士はリハビリ方法を考えその結果を看護師と共有、一日も早い退院や在宅復帰を一緒に考えていきます。

 

 施設においては介護福祉士との連携も大切です。病院では患者のことは看護師が日常生活等の把握をしていますが、施設では介護福祉士が利用者の自立度や認知症の有無・介護量など、日常生活内の状況を把握しています。各利用者ごとに生活を向上させるための方法や実際に大変な介護はないかを聴取し、リハビリテーションの場面に活かし、介護福祉士の負担軽減を図っていくことが理学療法士には求められます。

 

 介護福祉士の負担軽減は、最終的には利用者の出来ることを増やし退所後のご家族の負担軽減にもつながるため、忘れてはならないポイントです。

 

同じリハビリ専門職としての「作業療法士」「言語聴覚士」

 患者や利用者が最善の状態で退院・退所するには、理学療法士だけではなく、作業療法士や言語聴覚士などリハビリ専門職とのチームプレーは重要になります。理学療法士(PT)は「身体機能や動作のスペシャリスト」ですが、作業療法士(OT)は「日常生活活動や高次脳機能障害のスペシャリスト」、言語聴覚士(ST)は「会話や摂食嚥下のスペシャリスト」として、チーム医療を提供していきます。

 

 ただし実際は、POS(PT・OT・ST)が揃っている病院や施設ばかりではありません。そのため、リハビリ専門職は各療法を正しく理解し実施していくことも必要になっていきます。それぞれのセラピストの適正人数の配置や病院・施設格差、地域格差解消も今後の大きな課題となっています。

 

在宅生活を送るうえで協力が必要な「社会福祉士」「ケアマネージャー」

 病院や施設でのリハビリ終了後、在宅生活に復帰する際に重要なポジションとなってくるのが「社会福祉士」と「ケアマネージャー」です。入院・入所中に生活環境(住宅状況や介護者の確保は可能かなど)を社会福祉士と話し合い、在宅生活に復帰しても困ることのないよう、退院前評価として一緒に家屋調査や動線の確認なども行うのも理学療法士の仕事になります。

 

 また退院後に介護保険を活用するのであれば、入院・入所中に患者とご家族の方からケアマネージャーを決めてもらいます。退院・退所後の介護状況の確認と介護資源の活用(福祉用具の貸与や日常生活での生活介助など)、リハビリの継続についても検討し決定していきます。

 

 最近では入院期間の短縮傾向とともに、在宅生活でのリハビリテーションの機会も増えてきています。そのため訪問リハビリテーションの活用も増えており、退院・退所前だけではなく、その方の生活を支える上で理学療法士とケアマネージャーが連携を図っていくケースが多くなっています。

 

その他の連携するコメディカルスタッフ

 薬剤師・臨床検査技師・レントゲン技師も理学療法士と関連のある職種です。

 

 薬剤師は膨大な薬剤の知識を持っています。薬剤によっては、活動制限がみられるものや出血傾向が強くなってしまうもの(脳梗塞の方や心疾患の方が使用するワーファリンなど)もあるため、どのような薬剤を使用し、リハビリテーションを行う上での注意点を聞いておく必要があります。

 

 臨床検査技師は、血液検査や心電図検査など各検査値についての知識が豊富です。呼吸器疾患の患者をリハビリする際は、呼吸機能検査や血液ガス測定も行うため、呼吸器が苦手と感じている理学療法士も、医師よりも気軽に質問出来ることが多くあります。リスク管理の点でやはり連携を取っておくべき職種です。

 

 レントゲン技師は、レントゲン・CT/MRI撮影だけでなく、癌の患者に対して放射線の照射も行います。読影が苦手な場合も、読影の方法のアドバイスを聞くことが出来たりします。画像から分かること(脳血管疾患での正確な場所の把握や、骨折の患者様の骨折線の確認など)もあるので、指示が出てからのリハビリの進め方やプログラムの考案のために、理解しておくことが必要です。

本記事は2017/02/23の情報で、内容は理学療法士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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