トレンド分析と情報収集
仕入れをする上で最も大事な仕事が、トレンド分析と情報収集になります。
パリ・ミラノ・ニューヨークなど海外のコレクション情報を基に、日本ではどのような物が売れるのか、そして自ブランドとしてどのように落とし込むのか分析します。また、海外のコレクション情報は先シーズンの物ですが、実際に今日本のファッションの市場では何が売れているのか、自ブランドでは何が売れているのか過去の実績も含めて情報を収集します。
これらトレンド分析と情報収集をまとめた上で、どのようなコンセプトで商品を展開するのか方向性を考えます。
- 仕入れをする上で最も大事な仕事が、トレンド分析と情報収集。
商品企画から発注
商品展開の方向性が決まれば、予算に応じた商品企画・仕入れをしていきます。
メーカーの展示会に往訪し、展示サンプルを基にブランドで売れるデザインに変更していきます。変更内容としては生地変更・デザイン変更など様々ですが、売れる値段にはまる様にコスト交渉もかかせません。
一からデザインを自分で考えて、商品サンプル依頼をする事ももちろんあります。出来上がったサンプルを見てイメージに通りのデザイン、希望コストになるまで修正をし、決まれば発注をします。
セレクトショップなどでは、海外へ直接買い付けにいく場合もあります。
- 中には一からデザインを自分で考えて、商品サンプル依頼をする事も。
売れ行きを見ながら追加発注と在庫消化
販売をした商品の売れ行きは、常に確認しなければなりません。
売れ行きが良くまだ売れそうだと判断した場合には追加発注をするのですが、ここでもトレンド分析が重要になってきます。今売れているから追加という簡単な物ではなく、今から再生産をして納品するまで数十日かかる中で、トレンドが変わらず続くかという様なファッションの流れを読む力が試されます。
また、売れ行きが悪い商品はなぜ売れないのか分析します。店舗によって売れ行きが異なる場合は、売れている店舗に商品を移動させ、どの店舗でも売れ行きが悪い場合はマークダウンを行い消化を図ります。ファッションバイヤーの仕事は単に仕入れるだけではなく、売りきるまでが仕事です。
- 単に仕入れるだけではなく、売りきるまでが仕事。
本記事は2015/08/18の情報で、内容はファッションバイヤーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。